Utakata
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りんりん
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いろいろ凹む……
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安心にあらずと詠んだ貴女までココアの甘い湯気飛ばせたら
4
一日の最後にココアをゆっくりと飲めば
嫌な
(
やな
)
事さえ胃の中に
3
長々と吐き出されたるレシートに「買いすぎやろ?」とアカンベェされる
20
ぱっと見で造花と見破れない程に貴方の「好き」は綺麗なフェイク
14
アイビーに覆い尽さる館の塀 親の呪縛に似て目をそむく
7
九ちゃんの柔らかな歌に
抱かれて
(
いだかれて
)
白寿の媼
(
はくじゅのおうな
)
は静かに旅立つ
11
焼き餃子皮と皮とがくっついて「チュッてしてるね」に笑い合う時
10
百均でS字フックを買うことをスズキ車のロゴが教えてくれた
7
慶應が優勝で締めた甲子園 明日から何を楽しみにしよか
3
“アイドル”と“紅”流がる熱い夏 時空を超えて野球を応援
4
テレビから山本リンダの“狙いうち” 三世代で皆「かっ飛ばせ!」と言い
3
癌告知受けていたなら余命悟り家族への言葉遺しただろうか
6
新月の次に生まれる三日月は華奢で折れそな未熟児の君
7
様々に形を変える雲を見て「クジラだ!」と吾子 楽しや散歩
9
夕空に羊の群れが放牧中 秋の足音 聞こえ始めた
13
カーテン
(
布
)
一枚それが隔てる空間に生と死がある救命病棟
14
汗垂らし初盆参りの住職は裾はためかせ原付疾走
14
マスク規制徐々に解けたるこの夏に
久
(
ひさ
)
に口紅新色を買う
15
起きてれば喧嘩ばかりの姉妹でも寝相は仲良く向かい合わせて
11
盆入りに桃色のバッタ見つけたり先祖の仮の姿かと想う
12
海の見ゆ墓地に眠りし我が父は十五より海に揉まれ働き
11
あの夏に水を求めた魂へ供養の雨が長崎を包む
16
一夜漬け睡魔に抗うノートには迷走台風のよな筆跡
9
蒸し暑く髪掻き上げる
彼女
(
こ
)
の仕草濡れた
後れ毛
(
おくれげ
)
初恋の夏
10
蓮池に巣を張る蜘蛛よ我に住む
犍陀多
(
カンダタ
)
に糸を垂らしておくれ
7
団子鼻
(
だごばな
)
を気にしてつまみ上げる子よその鼻こそが母は愛しい
11
不安時は爪噛む癖のある吾子の短い爪撫で「だいじょぶ」と言う
10
汗かいたお
冷
(
ひや
)
を眺め遠く聞く セールスレディの契約説明
5
吾娘
(
あこ
)
二人 日焼けした脚を 出し午睡 泥付き大根 四本並ぶ
7
この雨が恵みの雨か厄介か?人の都合で見方は変わる
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