りんりん
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あまり上手く詠めませんが、いいね♥️が励みになります。ありがとう

民宿のブーゲンビリアたなびいて肌湿らせる潮風の町
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肉ダネにキャベツを包み逆さまの ロールキャベツもアリだと言うつま
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川底にキラリと光った小魚は流れに逆らい上へ上へと
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君くれし多々の思い出秘めている 恋に悩まぬ年となれども
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「母ちゃんはもう何も言わん!」決めたのに気になる宿題 進捗しんちょく具合い
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障子から入る朝日が柔らかく ふと母思ふお盆は近し
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着飾った語彙力よりも普段着の 言葉に宿る共感のチカラ
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冷房と汗で奪われしオンエン 味噌汁により急速チャージ
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原爆の語り部の目に涙あり の戦争はまだ終わっていない
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立秋を境に営業開始する虫は人間ひとよりこよみを把握
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街頭の ない畦道で 吾子と聴く 虫の知らす 秋はもうすぐ
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青空の清い青さえ奪う核 あの日の空も青だったはず
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熱中症喚起が防災無線から。アブラゼミもまた負けずに共鳴
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“燃える”とか“煮える”の漢字見るだけで じわり汗かく宿題監視中
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月のない夜に星星ほしぼしささやいて 主役居ぬ間に秘密の会合
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熱帯夜の黒きキャンバス燃やすごと 蠍座さそりの心臓赤く妖しく /蠍座アレンタス
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utakataにDM機能あったなら 短歌の趣味友作ってみたい
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絶食で待つ外来のテレビには 美味そな焼きそば 我慢の試練
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待ち長き外来 廊下の長椅子に 皆のため息鉛の空気
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今朝抜けた乳歯とモロコシひと粒が 似てると知った吾子の発見
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病む人に希望を届けたバタフライ 悔し涙も金以上の価値  /池江選手
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銅製のコップにあたる氷の 耳から涼が広がってゆく
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苦しいとわかってくれる人がいる それだけで当事者ひとは救われている
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データーを詰め込み過ぎたクラウドか 入道雲はみるみる肥えゆく /⛅️
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太陽に 中指立てて みたくなる 暑さの盛り 午後の外勤
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受診後の 食堂で食む 月見うどん 決まった味を 今年も啜れた
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フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか!」と意志あるようで
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鳴り止まぬ山揺らすほどのアブラゼミ 七日の命を 燃やし尽くせよ
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数年の 時越え地上に 這い出して 空を知る前死んだ蝉の子
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その土に 応じた色に染まりゆく 紫陽花のよに 貴方に染まる
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