Utakata
登録
Login
りんりん
フォロー
25
フォロワー
54
投稿数
317
いろいろ凹む……
« 最初
‹ 前
…
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »
忙殺の朝に靴下片方を 失くししばしの シンデレラとなる
8
秒針よ君だけそんなに働いて
電池
(
給料
)
は同じそれでいいのか?
4
障子から差し込む朝日は優しくて「あと五分だけ…」と甘えてしまう
3
人として 熟したサインか顔のシミ バナナのシミが そうであるよに
3
妻
(
われ
)
の機嫌 ペットボトルを 潰す
音
(
ね
)
に 反映すると
君は占う
2
羽毛布団 Cの字の我を 包み込み 胎児に戻らせ 夢へ
誘う
(
いざなう
)
4
ため息と 共に浸かりし 湯船では タイル目地なぞり
阿弥陀くじ
(
あみだ
)
してみる
4
様々に形を変える水流は世渡り上手の術を語る
2
饒舌に【むすめ】を語るあの人は 知ったかぶりの 母ロボだった
5
上弦はDで下弦はCの
型
(
かた
)
背負われ 覚えた 幼少の月
4
YouTubeに 甥は生業 見つけだし 今を生きてる 少し羨む
4
菜種梅雨 その長雨があればこそ 新緑光る 五月に会える
3
姉の名の ふりかけある事 嫉妬して 拗ねた紫色の思い出
4
うちの嫁 奥さん妻と 使い分け 君はそんなに器用だったか
6
ほか弁の 主役のおかずに 隠れつつ いい味吸い込む パスタはズルい
3
人知れず咲く花もまた春の花桜の下で主役になれずに
4
家移りの
(
やうつり
)
役割終えた 段ボール 疲労と共に ミルフィーユにする
4
住民課 転居届けの 列をなす 卯の月最初の月曜と気づく
2
卵焼きしょっぱい
?
甘いか
?
論争を経ておふくろの味超えてやる
5
ひと切れのシャケの切り身を分け合った家族になれた日曜日の昼
10
母が逝き その三週後に君が
生まれ
(
来て
)
輪廻転生 その意味を知る
10
顔のキズさえも生きた証なり化粧施しおくりびとは言う
4
語彙力なきわれが使う言の葉は着回し飽きたTシャツのよう
7
肩こりや頭痛は
病
(
やまい
)
の内になく
鎮痛剤
(
くすり
)
を飲みて笑顔をツクル
3
承認のニードは短歌の“いいね”にて満潮の如満たされていく
3
モールスのリズムの如き不器用な並縫いさえも吾子の愛嬌
3
絶え間なく吸啜をする未熟児の眼に「生きる!」の輝きを見る
5
フォークからポロンと逃げたミニトマト「刺されてなるか
!
」と意志あるようで
8
叱られてごめんなさいが言えなくて下向き渡すパピコ半分
7
口癖は「いつお迎えが 来てもいい」九十二歳は
十の薬服用
(
とおのつぶ 飲む
)
7
« 最初
‹ 前
…
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »