りんりん
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あまり上手く詠めませんが、いいね♥️が励みになります。ありがとう

コロナ後に味覚嗅覚失いて味付け苦慮する晩暮の炊事場
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安心にあらずと詠んだ貴女までココアの甘い湯気飛ばせたら
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一日の最後にココアをゆっくりと飲めば嫌なやな事さえ胃の中に
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長々と吐き出されたるレシートに「買いすぎやろ?」とアカンベェされる
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ぱっと見で造花と見破れない程に貴方の「好き」は綺麗なフェイク
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アイビーに覆い尽さる館の塀 親の呪縛に似て目をそむく
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九ちゃんの柔らかな歌に抱かれていだかれて白寿の媼はくじゅのおうなは静かに旅立つ
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焼き餃子皮と皮とがくっついて「チュッてしてるね」に笑い合う時
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百均でS字フックを買うことをスズキ車のロゴが教えてくれた
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慶應が優勝で締めた甲子園 明日から何を楽しみにしよか
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“アイドル”と“紅”流がる熱い夏 時空を超えて野球を応援
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テレビから山本リンダの“狙いうち” 三世代で皆「かっ飛ばせ!」と言い
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癌告知受けていたなら余命悟り家族への言葉遺しただろうか
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新月の次に生まれる三日月は華奢で折れそな未熟児の君
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様々に形を変える雲を見て「クジラだ!」と吾子 楽しや散歩
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夕空に羊の群れが放牧中 秋の足音 聞こえ始めた
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カーテン一枚それが隔てる空間に生と死がある救命病棟
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汗垂らし初盆参りの住職は裾はためかせ原付疾走
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マスク規制徐々に解けたるこの夏にひさに口紅新色を買う
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起きてれば喧嘩ばかりの姉妹でも寝相は仲良く向かい合わせて
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盆入りに桃色のバッタ見つけたり先祖の仮の姿かと想う
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海の見ゆ墓地に眠りし我が父は十五より海に揉まれ働き
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あの夏に水を求めた魂へ供養の雨が長崎を包む
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一夜漬け睡魔に抗うノートには迷走台風のよな筆跡
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蒸し暑く髪掻き上げる彼女の仕草濡れた後れ毛おくれげ初恋の夏
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蓮池に巣を張る蜘蛛よ我に住む犍陀多カンダタに糸を垂らしておくれ
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団子鼻だごばなを気にしてつまみ上げる子よその鼻こそが母は愛しい
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不安時は爪噛む癖のある吾子の短い爪撫で「だいじょぶ」と言う
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汗かいたおひやを眺め遠く聞く セールスレディの契約説明
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吾娘あこ二人 日焼けした脚を 出し午睡 泥付き大根 四本並ぶ
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