Utakata
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りんりん
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いろいろ凹む……
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大切な 赤子を優しく 包むよな 白菜の葉に 母性を感じ
18
あと何回この子をギュッとできるだろう。少し反抗気味の子の背を
17
明星の切り抜き名札にひそませて登校していたあれも推し活?
13
息凍る 朝に犬連れ行く我の 背を生まれたての朝日が温む
15
〝映え〟なんか気にせず自分の〝好き〟にだけ正直に
アップする
(
あげる
)
インスタが好き
9
三色のペンをカチカチ鳴らす音 上司の機嫌はそこで占う
13
「めっちゃいい!」 自己満歌に 限ってさ 〝いいね〟は伸びない 不思議な法則
14
歌謡祭 テレビが映し始めたら 今年も終盤 気を引き締めよう
8
雲間から 射し込む光は 天からの 迎えか 誰ぞ 召されてゆくのか
9
振る舞いの豚汁沁みる寒い中 ちびっこ力士土俵で四股踏み
11
黒いとか苦いとかいうことさえも魅力に変えてる珈琲が好き
13
介護士を目指す異国の
娘
(
こ
)
の手から言葉を超える真心伝ふ
16
あなたとのご飯はラーメン屋さんがいい 曇ったメガネで〝好き〟隠せるから
14
注射をし 食事も食べさせ 便も拭く 訪問看護師 魔法の手を持つ
18
「空気とは読むものでなく吸うものさ。」「そんな事すら忘れていたよ。」
22
小さき手に マメを沢山 こしらえて 逆上がり目指し 夕焼けを蹴る
31
おにぎりよ 不登校経て行く
修学旅行
(
旅
)
を 私の代わりに見守っていてね
17
野菜庫をリセットする日に食材のるつぼの様なお好み焼き焼く
19
鮟鱇の甘い誘いに酔ったまま喰われてもいいどうせ死ぬなら
9
明るさとふざける事をはき違えた 青春時代の写真は、苦い
14
白菜の値段に驚き振り向けば豆苗さんが慈悲の手招き
16
金曜の朝はタウリン
3000mg
(
さんぜん
)
を胃の奥に流し
職場
(
戦地
)
へ向かう
14
名のごとく あの
猛暑
(
なつ
)
超えても咲き続く 永年勤続賞 千日紅
9
我が娘 自身の壁を 打開して 校門くぐる姿は眩しく(不登校からの第一歩)
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黄昏れに シルエットとなる 稜線は 心電図のよな 波形を刻む
13
昼と夜の 境界線を 作るよに 飛行機雲は 空を横切る
16
身を燃やし 灰の轍を残し逝く蚊取り線香と人の一生
10
秋風に 揺れる稲穂の波の間に 雀のお宿か 賑やかな
囀
(
こえ
)
14
入学式母ちゃんこの服着てたっけ……思い出浸るナフタレンの
香
(
か
)
13
帰り道いつも偉そに“止まれ”って命令口調の一旦停止
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