Utakata
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ユニシロ
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キッチンの小さな明かりで食べる時カップヌードル本領を出す
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冬風と戯れるよに舞う
鳶
(
とんび
)
空は遥かに広くて青い
25
自転車の帰り道では歌いたくなるよ十二の時からずっと
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きび糖の熱い珈琲牛乳の甘さは記憶いつかの冬の
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今日という特別な日よ吾子からの人生最初の〝おかえり〟の日よ
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心なる野生があって私なる中途半端な生き物がいる
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ファミレスに行って帰っただけだけど じぃじ・ばぁばと大切な今日
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にびいろの冷たい空に湧き上がる憂鬱の霧わたしを閉ざす
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冬空に明星一つ煌々と遺す光は地上を照らす /追悼 谷川俊太郎様
42
悪くない風が吹いてる小春日は会えない人に会いに出かける
54
マッチ売る少女の灯す温もりも絶望も無し電子の煙草
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ふと問われ心の形を考える気体のような銀河のような /ひとふで様のあたたかい歌に
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何故なのか分からないけどわたし今ここでこうして元気でいます
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いわし雲うろこ雲とか昔日の人々海を愛していたね
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どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
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Googleが教えてくれた 去年の今日わが子が初めて歩いた日だと
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包丁を逆さに持って皮を
削
(
そ
)
ぐ ゴボウの白さにいつも驚く
43
帰宅してシャワー浴びれば流れゆく私の形の見えない何か
50
海底を二万
里
(
マイル
)
も行くように静かに静かに寝ます おやすみ
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木犀の香り今年も漂って案外僕らは幼いままで
33
解体の音もさみしき秋の雨誰かが住んだ家が無くなる
50
この気持ち喜怒哀楽のどれなのか分からないまま涙は流れ
35
月という隣人がおりその人はそっけないけど美しい人
35
葬列も散り散りとなり午後三時金木犀の香りの西日
62
水たまり遊び帰って吾が子ふと「
あめ
(
雨
)
いたねー」とつぶやき笑う
34
水たまりぴしゃぴしゃ弾むステップで吾が子は踊る時を忘れて
37
吾子からの人生最初の「ごめんね」は、「(ママの牛肉食べて)ごめんね」
42
疱疹
(
ほうしん
)
は赤く
脹
(
ふく
)
れて我に告ぐ「このお
身体
(
からだ
)
はお疲れですよ」
56
偶然が偶然を呼ぶこの
惑星
(
ほし
)
で一緒に焼こうお好み焼きを
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波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かに
渞
(
みなもと
)
を持つ
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