Utakata
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ユニシロ
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
49
神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
43
床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
37
父さんの
お母さん
(
おばあちゃん
)
から僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
39
年の瀬の川の流れに爪先をつけて微睡む雨の日曜
32
なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
45
フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
47
北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉を
解
(
ほど
)
いてくれる
42
爪切りに小さな教会描かれて師走なればとしばし眺むる
44
檜葉
(
ひば
)
の木の枝の中には遠い土地香りの中に私の中に
40
哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
45
山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
46
檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
41
オリーブの
深緑色
(
ふかみどりいろ
)
空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
48
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
53
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
42
鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
39
風切りの音が路上を
浚
(
さら
)
ってく夜の始まり冬の始まり
41
じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
46
明るくて大きな月で立ち止まり見上げてしまう様な月です
40
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
45
切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
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葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
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退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
38
雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
50
この蜜柑可愛いねって
幼児
(
おさなご
)
が笑えば今朝は温かい朝
45
まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
57
行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
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溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
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