ユニシロ
0
469
投稿数
323
オリーブの深緑色(ふかみどりいろ) 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
45
朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
55
久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
42
鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
51
一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
43
風切りの音が路上を浚(さら)ってく夜の始まり冬の始まり
40
じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
47
明るくて大きな月で立ち止まり見上げてしまう様な月です
39
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
47
切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
41
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
38
退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
37
雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
50
この蜜柑可愛いねって幼児(おさなご)が笑えば今朝は温かい朝
44
まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
53
行く道は次第次第に昏(くら)くなり浮かんで消える面影増えて
42
溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
48
神様の数限りなく今日の日は金木犀の色の夕焼け
46
木犀の香り満ちゆく十七夜霞みの月の輝く晩は
49
新しい靴でお出かけ秋らしい秋は今では貴重な季節
50
いたずらに吾子が鞄に忍ばせた丸い積み木が今日のお守り
67
人間の顔をしてるが本当は猫とか犬や兎な僕ら
35
軒先の朝顔今が咲き盛り夏のなごりの青色の花
40
家と家細い隙間になお細い三日月浮かぶ僕の街角
54
雷光の度に強まる雨音を一人聞いてる音の無い部屋
51
ひりひりと波立っていく心なりほんの些細な出来事なれど
41
デジタルの目覚まし時計を逆さまにして眺めてる夏が終わる日
46
誕生日 3の数字の風船が静かに揺れるみんな寝た後
37
いくつもの花びら風に舞ってゆく夏の化身の百日紅(ひゃくじつこう)の
45
ゆく夏の夕(ゆうべ)に浮かぶ茜雲 夏ってなんだか幻みたい
45