ユニシロ
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また一つ冬を超えたねたなごころ皺に塗り込むハンドクリーム
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傘の下耳を澄ませて聴いている降っては積もる雪の衣擦れ
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誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
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澄み切った空の季節よさようならオリオン西にかしいで淡く
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優雅なる馬車に引かれて春は来る轍にとりどり花々咲かせ
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午後の日の陽だまりの部屋コーヒーと電子書籍と静けさの中
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惜別の気持ちを込めてザクザクと踏む霜柱少しおどけて
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バス停に並び見上げる冬の星まばたく度に広がる宇宙
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明日には忘れてしまうささやかな事等飛び立て言の葉に乗り
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満天の星空の下バス停にぽつり佇むバスは遅れて
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冬と春満天の空掻き混ぜて入れ替わりゆく如月の夜
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満月に誘われるよに南から一等競い春風は吹く
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冬七に春三分程日の光 少し切なくなる白い色
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手挽きミルゆっくり回す日曜日眠る我が子を起こさぬ様に
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自転車を漕ぐ間に昇る朝の陽の熱に溶けゆく真白き吐息
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ひらひらとなにか舞ってる見上げれば白く小さなあゝこれは雪
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リハビリの窓に眺める茜雲音も無くゆく日を追いかけて
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鳶色という言葉知るあの人を思い出してるその眼差しを
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冬晴れの団地の中の公園は遺跡のようで空は静かで
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明星の方に向かって漕いでいく今日もなんとか稼いだ帰り
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祈るよにいだきよせるよ言葉にはならぬ気持ちに突き動かされ
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人知れず春の種蒔く人のよに雨はそぼ降る日の出の前に
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故郷の冬は寒くて冷たくて夜は暗くて星が綺麗で
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来し方の出逢い全てが星となり瞬いている真冬の銀河
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街角を曲がれば丸い冬の月僕の心臓浮かんだようで
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幼子を膝に抱えて朝ごはん温もり愛し冬はつとめて
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心臓を切り取る様なメロディよ鳴り止まないで冬夜の鼓膜
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玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
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祖父祖母の昔語りをしんと聞く時の彼方は夢幻のようで
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少しだけ居心地悪い義実家も年賀の味と交わす盃
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