Utakata
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ユニシロ
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染みついた密かな陰を隠すよにイルミネーション輝き白く
31
少しだけゆっくり刻む玉葱も今夜のシチューは特別だから
42
青色のトラック星でラッピング
吾子
(
あこ
)
よサンタは今年も
楽
(
たの
)
し
31
感情は殺せないだろ大人でも吠えたい夜に見上げれば月
64
いつの日か
鳶
(
とび
)
にとられたコロッケよ二人笑って見上げた空よ
34
また明日遊ぼうねって今日の日の終わりを惜しみ吾子とつなぐ手
38
粗大ゴミ置き場置かれた姿見に映る私に見覚えは無く
52
キッチンの小さな明かりで啜る時カップヌードル本領を出す
34
冬風と戯れるよに舞う
鳶
(
とんび
)
空は遥かに広くて青い
38
きび糖の熱い珈琲牛乳の甘さは記憶いつかの冬の
43
今日という特別な日よ吾子からの人生最初の〝おかえり〟の日よ
38
心なる野生があって私なる中途半端な生き物がいる
49
ファミレスに行って帰っただけだけど じぃじ・ばぁばと大切な今日
36
にびいろの冷たい空に湧き上がる憂鬱の霧わたしを閉ざす
41
冬空に明星一つ煌々と遺す光は地上を照らす /追悼 谷川俊太郎様
46
悪くない風が吹いてる小春日は会えない人に会いに出かける
58
マッチ売る少女の灯す温もりも絶望も無し電子の煙草
48
何故なのか分からないけどわたし今ここでこうして元気でいます
32
いわし雲うろこ雲とか昔日の人々海を愛していたね
36
どんぐりを蹴ればカラカラ転がって笑って歩く小道は秋へ
51
Googleが教えてくれた 去年の今日わが子が初めて歩いた日だと
55
包丁を逆さに持って皮を
削
(
そ
)
ぐ ゴボウの白さにいつも驚く
44
帰宅してシャワー浴びれば流れゆく私の形の見えない何か
55
海底を二万
里
(
マイル
)
も行くように静かに静かに寝ます おやすみ
37
木犀の香り今年も漂って案外僕らは幼いままで
34
解体の音もさみしき秋の雨誰かが住んだ家が無くなる
53
この気持ち喜怒哀楽のどれなのか分からないまま涙は流れ
37
月という隣人がおりその人はそっけないけど美しい人
37
葬列も散り散りとなり午後三時金木犀の香りの西日
62
水たまり遊び帰って吾が子ふと「
あめ
(
雨
)
いたねー」とつぶやき笑う
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