ユニシロ
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
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雪だるま並んで浴びる如月の日差しよ僕も溶かしておくれ
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瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき服等ふくら
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「ふくはうち楽しかった」と立春の今日も豆撒く春呼ぶように /吾子三歳
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天球の幕の裏には光ありそんな月です今宵の月は
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ラブソングみたいな空だ冬風に星瞬いて輝く空は
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ウェールズ王子Prince of Walesなる名の紅茶淹れ今日を始める勇気を少し
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オレンジの皮を前歯に貼り付けてキャッキャッ笑って日曜日なり /吾子三歳
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肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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神様がどこかにおりて松の内 星の光も一際清く
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床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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なんということもない事なんとなく上手くできないそんな今日です
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フード越し風が鳴るのを聴いている星瞬いて流れて消えて
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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爪切りに小さな教会描かれて師走なればとしばし眺むる
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檜葉ひばの木の枝の中には遠い土地香りの中に私の中に
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哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
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山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
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檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
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オリーブの深緑色ふかみどりいろ 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
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朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
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久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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風切りの音が路上をさらってく夜の始まり冬の始まり
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