ユニシロ
433
投稿数
235
いくつもの花びら風に舞ってゆく夏の化身の百日紅ひゃくじつこう
45
ゆく夏のゆうべに浮かぶ茜雲 夏ってなんだか幻みたい
49
空の音静かになってこの夏は本当は終わりと教えてくれる
36
8月の31日午後時3等分の白桃1つ
41
この夏も仕舞いの市民プールからふわり飛び立つシオカラトンボ
42
バス停は人影も無くこの夏を閉じ込めるよに降る蝉時雨
35
夕方の風は真夏の僕たちに秋の予告を届けてくれる
37
午後の陽を羽に透かしたキタテハを目で追い行けばコスモスの花
45
葡萄棚 吾子わがこ抱き上げ 昔日の母と私の写真のようで
46
18時半ろくじはん段々日暮が近くなるツクツクボーシと挽歌を歌う
40
紙巻きのくわえタバコは夕暮れにぽつと灯せりノスタルジーを
44
白桃とプラムの香り 線香と夕立あとの路上の香り
45
掃除機の手を止めじっと立ちつくす今この時刻原爆落つと
51
てのひらに収まる小さなスニーカーそんな季節もそろそろ終わり /吾子三歳
42
キッチンに鎮座している鳳梨ほうり一つ今日の私の心の気球
51
蝉たちはすぐに鳴き出す雨上がるこだましていく生命いのちの音色
43
自転車に2人乗りして怖いもの知らずだったねあの日の僕ら
49
左腕メメント・モリの文刻む美容師の人所作美しく
40
もう戻ることはできぬと知っているカナカナカナとひぐらしが鳴く
50
ひとり言つぶやきき眠る言の葉の世界に入りしわが子を撫でる /吾子二歳
42
夏休の一日分を乗せて行く単線列車よゆっくり進め
42
野球帽かぶる刹那に見上げたる空に半月今日は真夏日
42
台風の後を飛んでく黄揚羽の後に続けと自転車を漕ぐ
54
台風が過ぎて夕方五時半の空は水色真昼の様に
35
夕立に追われて帰る労働の熱も疑問も対流してる
37
言の葉が実を結びゆく歌となる不揃いだけど私の果実
51
満開のブーゲンビリアひさし借りここだけ少し南の座標
54
農園の紅いネットにぶら下がり小玉スイカの縞夏を告ぐ
41
「のきばって何?」って聞かれ分からない 親子笑ってささのはさらさ
36
アメリカンチェリー一粒ちょっとした言葉の棘を反省してる
49