ユニシロ
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266
哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
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山茶花の花びら降るる日溜まりの僕に秋の日静かに降るる
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檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
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オリーブの深緑色ふかみどりいろ 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
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朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
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久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
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風切りの音が路上をさらってく夜の始まり冬の始まり
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じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
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明るくて大きな月で立ち止まり見上げてしまう様な月です
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風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
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切り花のコスパ日割りで考えるそんな僕にも秋のひだまり
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葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
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退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
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雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
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この蜜柑可愛いねって幼児おさなごが笑えば今朝は温かい朝
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まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
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行く道は次第次第にくらくなり浮かんで消える面影増えて
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溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
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神様の数限りなく今日の日は金木犀の色の夕焼け
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木犀の香り満ちゆく十七夜霞みの月の輝く晩は
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新しい靴でお出かけ秋らしい秋は今では貴重な季節
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いたずらに吾子が鞄に忍ばせた丸い積み木が今日のお守り
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人間の顔をしてるが本当は猫とか犬や兎な僕ら
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軒先の朝顔今が咲き盛り夏のなごりの青色の花
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家と家細い隙間になお細い三日月浮かぶ僕の街角
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雷光の度に強まる雨音を一人聞いてる音の無い部屋
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ひりひりと波立っていく心なりほんの些細な出来事なれど
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デジタルの目覚まし時計を逆さまにして眺めてる夏が終わる日
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