Utakata
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ユニシロ
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夏休み静けさの中出勤す 校庭には
早
(
はや
)
工事の足場
39
気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
37
恥ずかしい思い出ばかりが甦る 恥を知らずに生きてきました
35
手を貸すと
いーよ
(
嫌よ
)
いーよ
(
嫌よ
)
と怒られる 吾子は一人でズボンが履ける
39
七月ののっそり沈む夕陽から種火盗んで夜通し語る
49
猛暑日のわたしの頑張り褒めるため コンビニで待つ白熊アイス
43
「バイバイ」とトイレに流す
ちっちー
(
おしっこ
)
に いつも手を振るもうすぐ2歳
40
「7月に家族で旅行に行くんだよ」片麻痺の
朋
(
とも
)
笑って泣いて
35
あせも止め 吾子の体に塗る薬 小さな小さな背中を撫でる
43
生活の刹那そのまま切り取って湯気が立つよな歌詠いたい
49
「駆け抜けてみれば一瞬だったよね」笑える僕らは歴史を紡ぐ
40
一粒の塩を落とした水を飲む 我なる海に夏を伝える
57
夕焼けのサーモンピンク
揺蕩
(
たゆた
)
って 昼と夜との儚い合間
47
校庭に響く歓声 子どもらは朝
8
時から本気で遊ぶ
38
新月と満月ゆっくり行き来する あなたとわたしのこころの継ぎ目
38
18
時半の夕空明るくて 人生全てを一瞬許す
55
ひそやかに小さな本棚組み立てる 幼子眠る土曜日の午後
40
芝生には立ち入り禁止のロープあり 輝く初夏の聖域のよに
37
誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
49
シンプルな言葉で組んだ万華鏡 歌の理想を心に留め
36
U
N
I
Q
L
O
の鏡で見れば私でも何処かにいそうな誰かになって
44
額買って子どもの描いた絵を飾る 夏が始まる今日を祝って
/
立夏
41
ツツジ咲く 幼き
吾
(
われ
)
が通り過ぐ 花を
咥
(
くわ
)
えて通学路往く
33
ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
53
ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
46
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
53
幼子は狭き我が家を駆け抜ける まだまだ寝ないと親から逃げて
36
ぽつぽつと落とすパン屑真似るよに 日々を歌って
道標
(
どうひょう
)
にする
52
もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
40
春待ちの列車に揺られ僕たちは 良い日、悪い日、行ったり来たり
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