ユニシロ
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偶然が偶然を呼ぶこの惑星ほしで一緒に焼こうお好み焼きを
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波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かにみなもとを持つ
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午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
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ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
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夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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鳳蝶アゲハチョウひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
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無花果いちじくのほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
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丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
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新しい街の生活 少しだけバカンスのよに一週が過ぐ
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六十年ともに過ごした古ラジオ 時代・時代の歌を聴くとも
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純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
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いつだってぼくらはきっと若すぎる 上手くできないことばっかりで
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子を産んで2年育てた家を越す 壁のシールを剥がすも愛し
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通勤の改札出れば天気雨 夏の終わりの香りが満ちて
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茹でたての枝豆を噛む喜びよ 夏という名のご馳走がある
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降る雨の雫の中に秋がある 清めの如くわだちを染めて
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どんなにか素敵だろうかあの人に〝ありがとう〟って伝えられたら
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蝉時雨 ふと立ち止まり目をつむる 矢の如くゆく光陰の中
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油絵のような大雲黄金色 夏の夕暮れただ息を呑む
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気がつけば靴も鞄もTシャツも電車柄だね二歳のわが子
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五輪祭 地続きで鳴る銃声よ 79年の広島忌かな
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音も無く陽炎かげろうゆれる濃い桃の百日紅さるすべり咲く 誰も居ぬ午後
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夏休み静けさの中出勤す 校庭にははや工事の足場
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気に入りのクッキー缶に本年の七夕飾りしまい納涼
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恥ずかしい思い出ばかりが甦る 恥を知らずに生きてきました
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手を貸すといーよ嫌よいーよ嫌よと怒られる 吾子は一人でズボンが履ける
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七月ののっそり沈む夕陽から種火盗んで夜通し語る
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猛暑日のわたしの頑張り褒めるため コンビニで待つ白熊アイス
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「バイバイ」とトイレに流すちっちーおしっこに いつも手を振るもうすぐ2歳
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「7月に家族で旅行に行くんだよ」片麻痺のとも笑って泣いて
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