Utakata
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蒼鷺
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じゃがビーとジントニックがあったらな 月のほかには何も見えない
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ギチギチと百舌の声する夜明け前 くもりぐらいでちょうどいいのに
13
山影に沈んでいった二日月
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K
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s
s
がとける速さで
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代行は空に頼んでおくからね 体が消えた後の涙の
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人生がなんにもうまくいかなくて
T
K
G
がよく混ざる朝
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胃がしまる日に持っていく弁当の卵焼きだけ卵
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個分
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『この人はもう戻らない。』花束が机の上で主張している
17
氷よりヒヤリとしそう飲んだなら朝の淵からこぼれた月を
13
虚空から何を招いているのやら 逢魔ヶ刻に揺れるススキは
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雨音が鼓膜の奥へ流れこみ私の中の水は澄みゆく
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白鷺がそろりと足を運ぶたびふわんと揺れる紫の花
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透明な花火のように広がった 波の下から見上げた雨は
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ひきだしの奥のフリースひっつかみ季節は急ぎ
3
マス進む
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車窓から見えるススキの穂は白い 今年はじめて長袖を着る
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灼かれると知っているのか?夕暮れの蛍光灯に飛び込む虫よ
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シャーペンで引いたみたいに細く降る雨の日だけは詩人になれる
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アトラスの良き理解者は袋詰めされたミカンだ一番下の
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伝説がはじまりそうな顔の子が駅のホームにつま先で立つ
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夜半の秋 窓から伸ばす 手のひらに 月の光が 燦々と差す
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丁寧な暮らしをしてる気になった 湯気立ちのぼる鯖の塩焼き
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来週は秋のお彼岸らしいけど積乱雲は山盛りのまま
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まっ黒な午前
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時の床を背に赤さび色の月を見ている
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祖母の手の古い葉書の「会いたい。」が滲んで見えぬ八月の朝
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手がないの「て」がないせいで「いきます。」と告げるあなたを留められないの
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よく知った道を一本逸れただけ 燃えてるようなブーゲンビリア
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裏山で
法師蝉
(
ほうしぜみ
)
鳴く夕月夜 文字でノートを満たしたい秋
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紫と緑で描ける朝顔の葉先に滲むレモンイエロー
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涼風はどちら側から吹くでしょう?夏と秋とがゆきかう
路
(
みち
)
の
17
車内にて寝るおじさんの口からは
御魂
(
みたま
)
がふわり金曜の夜
10
「好きだよ。」とあなたが言ってくれたから 死んでもいいわ満月の下
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