Utakata
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蒼鷺
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織姫と彦星くらい離れたら夫婦喧嘩のやりようもなし
18
青空の
一朶
(
いちだ
)
の雲が白いから残夜の坂ものぼっていける
11
あめつちの猫の模様を集めたら宇宙の謎も解ける気がする
14
朝7時天気予報を聞くように命はただの数字になった
13
天空に積乱雲が見えたから「竜の巣だ…。」とそっとつぶやいた
12
売り物のミカンの木の葉を
貪
(
むさぼ
)
る彼らが蝶になれますように
20
紫陽花の名前がダンスパーティーだから雨だけど踊ってほしい
9
あなたから離したでしょう?私の手 今さらそんな顔されてもね
20
葉陰から青梅が顔のぞかせる そろそろ納屋で瓶を探そう
20
朝ぼらけ
遣
(
や
)
らずの雨を祈りつつ澄ました顔でコーヒーを
注
(
つ
)
ぐ
14
「恐竜は元気だろうか?」もうずっとシーラカンスは考えている
68
心あてに選んでみようコンビニで人惑わせるスイーツの棚
10
生け垣のバラの花弁に宿る露 夜にはきっと空へと昇る
16
雨だから「梟の城」読み返す 久しぶりだな!
葛籠重蔵
(
つづらじゅうぞう
)
!
9
そういえばこの封筒で送っても受け取る人はいないのだった
14
春過ぎて夏来にけらしカメムシと顔を合わせる日が増えていく
13
青空と
黄金
(
こがね
)
の麦を揺らす風さらさらと吹けウクライナにも
14
この海は三葉虫がいた頃の水温でブリを育てている
17
催花雨
(
さいかう
)
がアジサイの葉を揺らすので手にとってみる古今和歌集
16
ブロックをつなげて肩に構える子「きりんがくるのばーんつくった!」/「麒麟がくる」放送当時
9
占い師気象予報士そろえても天の気分は「かも」「かも」「たぶん」
13
つぶやきが皮膚の下まで裂いてくるこんな場面は何度もあった
13
折り鶴がカサリと落ちる音ひとつ引き戸の指を引き留める朝
17
スプーンの上でゼリーは回転し今夜の夢を甘く彩る
14
抽斗
(
ひきだし
)
の奥の指環が見る夢は青い
飛沫
(
しぶき
)
があがる公園
15
若冲
(
じゃくちゅう
)
の
鶏
(
にわとり
)
は夜ぬけ出してとなりの
蝶
(
ちょう
)
を
啄
(
ついば
)
んでいる
16
雨音がやんで晴れ間が見えたとて君の
腕
(
かいな
)
を枕に
微睡
(
まどろ
)
む/雨音Side-B
12
雨音に包まれているこの刹那君の寝息を
腕
(
かいな
)
に抱いて/雨音Side-A
10
コーヒーセットを渡して思い出すそういや私も母だったわ
15
水底でうごめく者はいないからプールで一人背泳ぎをする
13
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