Utakata
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蒼鷺
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カッターで青い画用紙切るようにツバメが一羽飛んでいく朝
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砲撃の音が届かぬこの部屋で子どもの寝息だけを聞きたい
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グビグビとビール飲んでるおじさんの横でリポ
D
まだ休めない
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アスパラに、ベーコン、卵炒めたら、弁当箱を彩るは春
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曲がり角片目の猫と鉢合わせ 強く生きなよ春は来たから
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キャンディの包み紙まで桜色 今日のチラシもどこもかしこも
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青空に白く浮かんだ半月を撃ち落としたい仕事始めに
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寝る前のポテトチップスばりばりと 月と一緒に太る晩秋
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電線のスズメをぜんぶ奏でたらラフマニノフが聴こえるだろう
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厳密に選別されるジャガイモの気持ちがわかる人間ドック
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じゃがビーとジントニックがあったらな 月のほかには何も見えない
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ギチギチと百舌の声する夜明け前 くもりぐらいでちょうどいいのに
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山影に沈んでいった二日月
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t
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K
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s
がとける速さで
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代行は空に頼んでおくからね 体が消えた後の涙の
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人生がなんにもうまくいかなくて
T
K
G
がよく混ざる朝
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胃がしまる日に持っていく弁当の卵焼きだけ卵
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個分
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『この人はもう戻らない。』花束が机の上で主張している
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氷よりヒヤリとしそう飲んだなら朝の淵からこぼれた月を
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虚空から何を招いているのやら 逢魔ヶ刻に揺れるススキは
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雨音が鼓膜の奥へ流れこみ私の中の水は澄みゆく
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白鷺がそろりと足を運ぶたびふわんと揺れる紫の花
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透明な花火のように広がった 波の下から見上げた雨は
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ひきだしの奥のフリースひっつかみ季節は急ぎ
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マス進む
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車窓から見えるススキの穂は白い 今年はじめて長袖を着る
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灼かれると知っているのか?夕暮れの蛍光灯に飛び込む虫よ
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シャーペンで引いたみたいに細く降る雨の日だけは詩人になれる
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アトラスの良き理解者は袋詰めされたミカンだ一番下の
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伝説がはじまりそうな顔の子が駅のホームにつま先で立つ
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夜半の秋 窓から伸ばす 手のひらに 月の光が 燦々と差す
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丁寧な暮らしをしてる気になった 湯気立ちのぼる鯖の塩焼き
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