Utakata
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蒼鷺
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心あてに選んでみようコンビニで人惑わせるスイーツの棚
11
生け垣のバラの花弁に宿る露 夜にはきっと空へと昇る
19
雨だから「梟の城」読み返す 久しぶりだな!
葛籠重蔵
(
つづらじゅうぞう
)
!
9
そういえばこの封筒で送っても受け取る人はいないのだった
15
春過ぎて夏来にけらしカメムシと顔を合わせる日が増えていく
14
青空と
黄金
(
こがね
)
の麦を揺らす風さらさらと吹けウクライナにも
17
この海は三葉虫がいた頃の水温でブリを育てている
18
催花雨
(
さいかう
)
がアジサイの葉を揺らすので手にとってみる古今和歌集
19
ブロックをつなげて肩に構える子「きりんがくるのばーんつくった!」/「麒麟がくる」放送当時
10
占い師気象予報士そろえても天の気分は「かも」「かも」「たぶん」
14
つぶやきが皮膚の下まで裂いてくるこんな場面は何度もあった
14
折り鶴がカサリと落ちる音ひとつ引き戸の指を引き留める朝
18
スプーンの上でゼリーは回転し今夜の夢を甘く彩る
15
抽斗
(
ひきだし
)
の奥の指環が見る夢は青い
飛沫
(
しぶき
)
があがる公園
17
若冲
(
じゃくちゅう
)
の
鶏
(
にわとり
)
は夜ぬけ出してとなりの
蝶
(
ちょう
)
を
啄
(
ついば
)
んでいる
16
雨音がやんで晴れ間が見えたとて君の
腕
(
かいな
)
を枕に
微睡
(
まどろ
)
む/雨音Side-B
12
雨音に包まれているこの刹那君の寝息を
腕
(
かいな
)
に抱いて/雨音Side-A
11
コーヒーセットを渡して思い出すそういや私も母だったわ
16
水底でうごめく者はいないからプールで一人背泳ぎをする
14
手袋は履くものじゃない、はめるもの。お国言葉と知った衝撃。
16
大声でBling-Bang-Bang唱えても広げたノート真っ白なまま/宿題やれ!!
9
カタカタとささやく絵馬を順番に裏に返せば呪いの木札
12
再戦の
狼煙
(
のろし
)
をあげる日くらいは蒼天で
鳶
(
とび
)
に舞ってほしい/そろそろ復帰
12
振り向くな
逢魔
(
おうま
)
が
時
(
とき
)
に足音が聞こえて「ねぇ。」と尋ねられたら
14
「水泳と筋トレすれば?」ご冗談?三段腹のアンタが言うな
10
「真面目に!」が猛スピードで追ってくる。迎えに来てよ月の舟、今。
13
りんご1個分軽くなる心地すイソヒヨドリの声を聴く朝
13
真夜中に乳液のフタ閉めながら思い浮かべる君の指先
15
この先が
氷石
(
こおりいし
)
で見えたならば賢く生きていけるだろうか
9
曲線と円でなりたつ
嬰児
(
みどりご
)
が今夜も深く眠れるように
15
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