Utakata
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蒼鷺
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いつだって月に
叢雲
(
むらくも
)
花に風 スマホの写真データは
何処
(
いずこ
)
12
雪雲が山の頂包むとも春をはこべよ
蝋梅
(
ろうばい
)
の花
23
一粒の涙も見せぬ家までは ファンデは
戦装束
(
いくさしょうぞく
)
なれば
20
おとなしく聴力検査うける子の肩ごしに見る 白い氷雨を
17
神様がそういないとは知っていてロト
6
に並ぶ雨の夜
15
どうしても眠りの森へ入れない ウルフムーンに
吼
(
ほ
)
えてみようか
16
さっきまで栗きんとんは山だった こっちを見ないこたつの息子
26
コーヒーを出勤前に流し込む セーブポイントみたいなファミマで
13
あれっきりLINEは既読にならない 波打ち際にボタンがひとつ
12
晩秋に君がどこかへ行ったから 月も私もあのときのまま
13
あなたより頼りになって温かい ヒートテックが冬の恋人
13
こんな日は自分の影を供に飲む 弓張月をグラスに浮かべ
12
古書店で太宰を一つ手にとった その気にさせる秋の長雨
27
「明日もまたここにいるよ。」というように薄暮の空で星が瞬く
13
明日
(
あす
)
からはまたも不遇な宮仕え 光っているか?雲上の月
11
唯一の人類だった
5
分だけ 森に埋もれた無人駅にて
12
噛みちぎるマルゲリータの
L
サイズ あいつのスマホ覗き見た夜
15
「いつ紅くなればよいか?」と問う君は空き家の庭のモミジの巨木
12
そらんじよ七言古詩の長恨歌 聞いてくれぬか秋の虫ども
12
いつもなら墓石のそばに曼珠沙華 一本もない今年の彼岸 /猛暑のせい?
13
秋風がかさりと揺らす
蟷螂
(
とうろう
)
の光なき目に映る青空
17
君は今どこから月を見ているの?誰を想って見上げているの?
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丁寧じゃない暮らしでもいいじゃない 鍋からすするうどんは熱く
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いつもより高い気がする青空をひらりひらりと舞うチョウトンボ
17
上弦の月が羨むほど白いさるすべり咲く夕刻の庭
18
あの雨の後から蝉の声はせずアナウンサーの話す声だけ
11
おそなえのハッピーターン食べたくて祖母と唱えた般若心経
17
いつもより多い気がする狐火が境内を舞う祭礼の夜
13
今もなお森の奥にてさまよえる君の
御魂
(
みたま
)
をまつ
烏猫
(
からすねこ
)
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短冊に書けぬ願いを銀漢の底に沈める 今日は七夕
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