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揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
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会計がラッキーセブンのお客から筋合いないけど笑顔をもらう
27
公園のトイレに灯る明かりさえ胸締め付ける風吹きすさぶ夜
26
もう会えない人に会ってた夢覚ますポストに落ちた朝刊の音
31
十七年たくさんの幸せ有難う!
愛犬
(
キミ
)
のお家よ 骨壷を置く
63
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
20
幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
20
夕焼けの一番綺麗なところには思い出せない思い出がある
23
田舎町にトパーズ色の光差す夕焼けチャイムの「恋は水色」
31
ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
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夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
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間違いか正解かとかいうよりも別の答えが出てくる人生
23
替えの効く生を受けても 代替のそいつは僕を詠えないだろ
21
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
27
まだ音が無かった頃の言葉みたいイチョウと夕日の光に包まれ
22
淹れたての コーヒーの香りは 時を止め 秋空の雲を しばし見送る
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新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
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石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
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名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
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人の無い夜中の街で一人きり雪に残った靴跡を追う
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ピカピカと光る首輪の犬がいて目尻が膝まで垂れ下がる僕
32
降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
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ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
26
耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
27
五時間を耐えて辿れば 純白の実家(さと)に積もれる 古き思ひ出
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年の瀬の気配とどかぬ病室で正月準備考えており
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街白み 休むひまなく降る雪を花にたとえる人のやさしさ
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