不成就日避けて先行抽選に賭ける日曜当たって欲しい
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振り返るハードモードの先週の日々小休止してまた明日から
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低気圧来ても去ってもやって来るもう何十年の頭痛歴かな
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不器用な僕は恋文のかわりに、真っ赤なアンスリウムを君に。
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馴染めずにはみ出していく人生のそのどこまでが個性だったか
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わたくしの切な事情をものとせず雨が降り出す朝七時半
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べたついた上司の話しに割く時間昼の月より必要なかろう
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スーパーの鏡にうつる我を見て母生き写し生と死おもう
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風物詩ご苦労なこってわんわんとねむりの浅き暴走族よ
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西の果てゆけば天竺あるごとく東に在るとは聞けり、日高屋
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日に焼けた坊っちゃんがあるわたくしのお家ひっそりGoogleマップ
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亡き祖父の魔法みたいな口癖が独りの脳に響き渡る夜
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どこだろう「退会」表示見つからずいつだってそう逃げられないんだ
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イヤホンで占領された子の耳に「行ってらっしゃい」は届かなくて
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白い傘張り付いた花びら見つけ「いつからいたの」愛し美し
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干し鰈ふわふわの身を食むときに海の気配が二、三分なり
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寄り添いし福祉のプロの尊さを知る美談だけでは纏められねど
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十七年職種変わらず業界は三種目になり拡がる世界
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体張り利用者笑わす介護士の笑う門に福よ来たれよ
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夕張のメロンみたいな百合の花見てまた思う夏まで生きなきゃ
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コガネムシコンサルタントコバンザメコピーライターコメンテーター
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遠ざかる あの日あの道 あの時よ 別れを告げて 走り出す今
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夏空に 君が想うは僕じゃない その現実が内部を冷やす
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家を決め 分かれし道を 進みゆく かの人も今 何をか思ふ
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庭先に 迷子の蛍 舞ふ夜更け 逢ひに来たかと 亡き妻思ふ
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片足を夏に突っ込むアディダスの鞄の底に海の白砂
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風吹いて肩のビニール傘まわる虫の音聴こえ濡れてかえろう
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保険証、免許証、キャッシュごと入れた財布無くした。ほどのピンチだ
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旅路にて 荷を預けたら 身軽なり 引き受けてくれた かたに謝恩の
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ハム、チーズ、トマトと昨日の後悔をパンで挟んで咀嚼する朝
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