ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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歩いてく 夜中の帰路を 隣り合い 父と話せば アイスが溶ける
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一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと 見紛みまごうほどの
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納豆にねぎを刻んでかき混ぜてご飯にのせる朝八時半
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床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい / 抱負
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年越しの天ぷらそばを食べ終わり除夜の鐘の音かすかに響く
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除雪車が削ったカーブの側面は 巨大なケーキに見えて楽しい
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バブルだった。 氷河期がきて ミレニアム、 Zときたか 雪の日の晴れ着 / 成人の日
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追いかけて つかまえんとして 逃げられて 空に召されし 君の温もり
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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如月の朝の光は春近し 夜泣きの孫も一年生に
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へこんでた 友が笑ってくれたから 昨日の失敗 しといてよかった
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お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
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「あいうえお」みんなはじめに習うのに いつまで経ってもわからない「あい」
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日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
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「ごめんね」と言えない言葉が喉奥に詰まってしまう息苦しい日
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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極寒も春に近づくステップと思えば2月も少しいいかも
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元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「辛さつら」「幸せ」
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奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
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一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
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雪国の春雪原せつげんの凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
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辛酸を 舐めて麻痺した この舌に 効くものはなし 私は無敵
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着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
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ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
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思春期と言う言葉でみな片付ける、そんな大人になりたくないな
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ヘッドホン すべての憂うつ遮断して Bad Bunnyを刻んで歩く
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ママごめん 同窓会に孫の写真 持たせられないような娘で
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