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透明人間になって君が読む本のページを眺めていたい
9
こんなにもみんなで帰る道のりが愛しいことを最後に知った
19
奥歯欠け 型取りまでに 二週待ち 接着までに もう二週とは
27
思ひ出と共に 今も手元に残る
主
(
あるじ
)
なき 祖父母の家の鍵
35
夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
29
コンビニで冷やし中華を見かけたよ 今年もきっとたくましい夏
33
せわしない令和の音に逆行す余白の多い音符の心地/ラジオから
28
義母とゆくお墓参りの道のべにおおいぬふぐり見つけ摘みたり
29
春ゆくをまわり道せむ 手を繋ぎ月の蒼きに追ひかけられたし
23
透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな
欠片
(
かけら
)
うまく
描
(
か
)
けない
24
久々に 風邪をひいたか 重い腰 上げて加湿器 お手入れからだ
26
「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
39
凍らせた感情溶け始め痛む18年目のサバイバルにて
10
砂塵より 花粉舞い散る 舗装路の 公的工事の 適正を問う
18
川沿いの 河津桜に 見とれつつ 和服の貴女 想い微笑む
32
頂
(
いただき
)
を 目指せ 困難 有ろうとも 高い場所ほど 風吹くものだ
35
庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
36
鎮魂の祈りを捧ぐこのひと日 心に刻む活きてる大地
24
わたくしを甘やかしてはくれないの蜂蜜チューブは白く固まる
12
「もう」なのか十五年とは「まだ」なのか震災の日から十五年過ぐ
31
風止んで 瞬く空や 暖を取り スマホ立て掛け 聴くドビュッシー
20
ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白の
タイトスカート
(
タイト
)
で
39
サックスの音色の響くライブにはナベサダさんの柔和な笑顔
23
若人
(
わこうど
)
よ
無闇矢鱈
(
むやみやたら
)
を 恐れるな
倫
(
みち
)
を守れば あとは自由だ
20
いかにせむ眠れぬ子へと伝へよう 恐るることはないと言ふのに
10
人肌を忘れたてのひら愛されぬよりも愛さぬことをこそ憂う
7
いい嫁を 演じるつもり ないけれど 遣う気の分 魂抜ける
25
サムライがひと足早く散り果てて 開花を急ぐ桜列島
20
「
おめぇ 誕生日だんべぇ ほれ
(
お前 今日誕生日だろう ほら
)
」と 刺身の
御馳走
(
こちそう
)
…「母」母たる由縁 /本人 忘れてました😅
34
陸奥
(
みちのく
)
の 花の盛りを 見ぬままに 時は過ぎ去り 十五年
21
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