子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
51
「罰ゲームで塗られた黒い顔ならば 母さん綺麗に拭いてあげる」
21
東屋あずまやに雨け入れば眼前に角度変はりてうみの広がる
29
学校に少しは慣れたか一年生タンポポ色の帽子駆け往く
39
気の早い初夏の風吹く通学路夏服のよなミズキの白よ
50
春雨に濡れ滴って青合羽我も一つの小川となりて
38
カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ愛犬キミのその脚
51
食いしばり痛み拡げるエネルギー他の何かに役立てたいよ
21
常日頃発す言葉が人生を作り上げてく 吾「まっいいか」
25
毒親を捨てた時から人生が動き始めた、やっと、やっとね
26
闘病の親友ともからLINE「痛いよ」と ちょっとはわかってあげれてるかな
30
もう遅い 出来てしまった首のしわ タオル枕に変えたところで
21
風呂キャンにとって試練の夏が来た
12
店先に焼き鯖並ぶ半夏生我が家は生姜たっぷりにして
29
むすめ来て嬉しいあまり夕飯にこさえたものを覚えていない
36
午後7時 「暗くなった」と呟いた 鬱で休んで 無駄にした夏
14
ババババン、ドーン、と上がれば戦争が仕掛けられても気付かぬ花火
24
母知らぬあの子が私を呼びに来る心の底から子供になろう
25
歩き出す 君の背中を 見送りて 私は今も ここに佇む
20
時は過ぎ 巻き戻せぬと 腑に落つる 一人旅での 静かな夕べ
24
小遣いをちょっぴりもらう程度なら母に手伝う事はしない
28
晴天だ晴れたら出来ると待ちながらいざとなったらほとんど出来ない
29
冗談のように言った好きは今 微妙な色を持って沈んでく
20
薄明と だんじり担いだ壮年の 祭囃子に 秋を又聞く
18
眠れずに 管巻く私を置き去って 空は薄墨 山際映ゆる
15
いにしえに おこし開墾 した田畑たはた 草木くさきがしげり 森へとかへる
41
ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
27
私には、臓器に薔薇が咲いてるの 隠した好きが咲き続けるの
23
穏やかな 君の目と声 いつまでも 心に残り 日々をあたたむ
21
大勢の大人に叱られた後でもサーモンの刺身は旨すぎる
13