真っ直ぐに行かば正解知りつつも右に行きたき たまにそんな日
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鉢植えのブルーベリーの紫が濃くなりてら鳥の如食む
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赤き花見覚えあると思いつつ つぶら実生りて柘榴と気づく
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足早に人の行き交ふ地下街に世代巡るを今更に知る
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八十路なり亡姑はは 患いし認知症 脳トレに我短歌うた楽しみて
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もぎたてを届けてくれる友のあり真っ赤なトマト 食めば夏の香
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洗濯物干して何気に目をやれば雑な性格ぶら下がりをり
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この星の裏では餓へる人をりて平和の国は大喰い競ふ
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相談を 仕掛けておいて この態度 そういうトコに 原因はある
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「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
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自分から 誘ってみるの 夏祭り 意思と帯紐 固く結んで
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課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
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あらかじめ 己の自尊心プライド 捨てとけば 何をされても 傷つかなかった
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嬉し朝 猛暑に耐えたか ようやくに ツンと顔出し彼岸花咲く
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痛くない傷に限って誰からも見つかりやすい場所についてる
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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人生という名の旅人の休憩地コンビニへ寄る人は様々
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カメロンパンひとくち食べてあの頃の祖母が一緒にいる気がしてる
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もうどこで何をしてるか知らないがあの観覧車に乗ってたりするかな
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旅先の山小屋で見たエプロンの柄は実家の母と同じだ
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言い過ぎて頭がおかしくなってくるポイントカードお持ちでしょうか
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たった今地球が過ぎた軌道には君の笑った声が残った
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見上げれば遠い記憶が蘇る遥か彼方で呼吸する星々
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初雁の遅れ啼く聲かれがれに蓬老いたれみそらもろとも
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仕事中ごみ捨て場で見る夕焼けと自由な人々ああ帰りたい
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揚げ油にキッチンペーパー被せたら泣き出すみたいに染み広がった
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会計がラッキーセブンのお客から筋合いないけど笑顔をもらう
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公園のトイレに灯る明かりさえ胸締め付ける風吹きすさぶ夜
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もう会えない人に会ってた夢覚ますポストに落ちた朝刊の音
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午前二時時間泥棒居たんだと寝る前に飲む『ナイトリカバ〜』
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