老犬のお尻吊り上げ散歩するリハビリ毎日 私は筋トレ
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「久しぶり」その一言の裏側に僕が知らない 数多の別れ
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眺めれば全ての場面が宝物 写真の整理は今日も進まず
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ちょっとだけ愚痴ってしまった今朝の我 一呼吸して味わう感謝
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園庭は水遊びする子らの声 泥んこになって さあ、もう夏だ!
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園庭に色鮮やかにザクロ咲く 花を集めてままごとする子ら
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何処に毒秘めているのか 雨の日はひときわ麗し紫陽花愛でる
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金平糖あじさいの葉をあしらって 粋なセンスの亡き友想う
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近所の子だんだん敬語を使い出し 成長見るも淋しさ覚える
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要求を分かってやれぬもどかしさ 老犬何かを訴え続ける
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靴底ゆ蹄鉄の唱ひびくなる青少年Aへの木馬教育入門
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青年はたは未亡人喪家ゆあらはれて娼館へ入るまでのいきさつ
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捌かれて子宮の轢かるうすむらさきの牝馬の亡骸へと車輪
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「かあさん、あなたの落とした真っ赤な櫛が、青い鳥を梳ってはやまないのです。」
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「僕は自分の死が見たい!僕は迷子になったのかな、御嬢さん、ねえ御嬢さん。」
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雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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お祭りと虐殺 同時にこの星で  人類はまだ スイカ食べてる
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推敲を 重ねて詠むも 今一つ 素人歌人 褒めるは君だけ
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親と子が 孫とひ孫の顔になり ひいじいちゃんの思い出話
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望月なんて望まんさせんづき 繊月の 欠けたることをいと 愛しおもへば
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本日で「子」を卒業する 火葬場の床に寝転び泣きじゃくりたい
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波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かにみなもとを持つ
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「去ったか」と思わせといて夏は居るホラー映画のお化けみたいに
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外国語 学び初めて知る 母語の 身近にあふれる月とお日さま
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偶然が偶然を呼ぶこの惑星ほしで一緒に焼こうお好み焼きを
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疱疹ほうしんは赤くふくれて我に告ぐ「このお身体からだはお疲れですよ」
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あなたへの想いを乗り換え出来たならそう考える赤坂見附
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吾子からの人生最初の「ごめんね」は、「(ママの牛肉食べて)ごめんね」
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