恋人と 楽しく電話 した今夜 そろそろ熱い ココアいいかも
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「いい服」と伝えるようにさりげなく君の全てが好きと言いたい
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ひんやりと曇ったバスの窓の外 世界は少し柔らかかった
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低俗な広告は鏡 見て「死ね」と思う私もまた低俗で。
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ほんとうに大事にしたいお友達 片手に収まる分だけでいい
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学ばない生き物なので今日もまた味噌汁ぐいと飲んで火傷して、
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分厚めの 段ボール箱に毛布敷き  冬じたくして あのミケを待つ
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車窓から幼き日々を思い出す 母の記憶は曖昧なれど
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正気ではやってられない世の中に なじめる狂気 身につけて冬
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何気なくあなたを思い出したのは 陽だまりのせい、陽だまりのせい
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真夏には木陰をくれた くぬぎの葉  お疲れさま と ほうきでなでて
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ほかほかのコンビニ肉まん手の中に 小さな生き物みたいに大事に
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言い訳と他責ばかりが上手くなり 目と目を合わせた会話が苦手で
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ふつうなら とっくに憎まれてるはずの 前世がたぶん猫だった人
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転ばぬよう 移動はだめと くぎ刺され まだ歩けると 涙ぐむ老母はは
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粉々に俺を砕いてきらきらと光るとこだけ拾っておくれ
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たのしげにほほえむ君の手をとりてどこかとおくへつれてゆきたし
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アクセルを離さなければあの月に届く気がした坂、バイパスに
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段ボールいっぱいの人参届く 掴んだひとつひとつの温かさ
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冬空の星の名前を知ろうにもあのオリオンが忘れられずに
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1人じゃない 音楽と友達と美味しい食べ物 貴方も貴方も貴方も 私の神様
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広辞苑酷く薄いよ私のは 学ばなくては 広げなくては
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光さす まくらの 温もりいただきて  しばしやすらぐ師走の窓辺
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飾らずに のんびりペースで 歩みたい いつかどちらか 先立つ日まで
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電線で出来た五線譜ファの位置に まん丸満月輝いて
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親という 一番近い歴史見て 繰り返さぬと誓ったんだが
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旧街の小さな駄菓子屋 おもむろにモロッコヨーグル 郷愁の味
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なすすべも ないと思える夜にこそ ハチドリ習い 一滴の歌
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渾身の三十一文字みそひともじの相聞歌 いやまどろっこしい、きみが好き
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春を待つクローゼットの蕾たち 布団の中の暁に覚ゆ
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