山登り 山頂からの 絶景は 川や電車も ジオラマのごと
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敬老を祝えば老を主張する気がして名を変えギフトを渡す
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茜空 夏を見送る 風が吹き 今日が最後の 真夏日なるか
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曼珠沙華 緋色あざやか 彼岸入り 一目だけでも また会えたなら
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30で終わらすはずの私小説なのに貴方を書き出していた
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おしなべて 花蕾からいは天に 向かいおり 空色の花 咲かせるが為
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木々溢れ 坂道登り 社から 見える街には 移りし時が
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十数年 想いも距離は 縮まらず どうしたらよい 悩みし日々を
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十数年 叶わぬ思いは 時間無駄 仲間の指摘に 目が覚めた吾
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積年の 想い乗り越え 進む道 彼岸花咲く 青空の下
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今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
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不条理を生き抜く先に浄土あり怖れ抱かぬ心広がる
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もう二度と 書けぬ名前が せつなくて 唇を噛む 国勢調査
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とくべつな夏を忘れぬラベンダー再び咲きて雪虫の舞う
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共生が難しいのは同じこと険悪なれば家族も切り合う
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名称をAIとうに教え乞い「言の葉日和」の会を立ち上げ
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いつの間にか風の便りもなくなった友が残した本だけ 売れない
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地球よりもでかい猫の腹の上で眠る夢をみたい
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慌ただしい人々照らす朝空はあまねく伸びる宇宙の端っこ
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けものへん付いていること忘れたかソファーの上で丸くなる猫
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ようやくに家を出る息子に老婆心 あれもこれもと箱詰め始める \ 33歳の自立 羊の皮を被った山羊さん有難うございます
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『総入れ歯、ホントに楽よ合ってれば。』いっそ全てを抜いてしまうか?
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どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
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物価より定数削減先ですかラジオ相手にひとりごつとて
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瑠璃紺の サテンの生地に 縫いつけた 銀糸のような 秋の星空
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長雨で電波が途切れえんえんと跳躍してるラジオ体操
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目標を達成しても幸せになれるわけない公式違う
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4年前ここのマンション302で起きた事件そこに置き配
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利きわけて相寄る友を待つあひだ戯る木葉こばの環にまぎれたり
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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