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もう二度と 書けぬ名前が せつなくて 唇を噛む 国勢調査
57
とくべつな夏を忘れぬラベンダー再び咲きて雪虫の舞う
22
共生が難しいのは同じこと険悪なれば家族も切り合う
29
名称を
A
I
とうに教え乞い「言の葉日和」の会を立ち上げ
17
けものへん付いていること忘れたかソファーの上で丸くなる猫
25
ようやくに家を出る
息子
(
こ
)
に老婆心 あれもこれもと箱詰め始める \ 33歳の自立 羊の皮を被った山羊さん有難うございます
32
『総入れ歯、ホントに楽よ合ってれば。』いっそ全てを抜いてしまうか?
20
行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
44
どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
25
物価より定数削減先ですかラジオ相手にひとりごつとて
23
瑠璃紺の サテンの生地に 縫いつけた 銀糸のような 秋の星空
32
長雨で電波が途切れえんえんと跳躍してるラジオ体操
16
目標を達成しても幸せになれるわけない公式違う
13
4年前ここのマンション302で起きた事件そこに置き配
12
一時過ぎ 栄養剤など服用し 五秒で眠る 受験期の日々
13
利きわけて相寄る友を待つあひだ戯る
木葉
(
こば
)
の環にまぎれたり
32
「私が死んだら悲しんでくれる?」なんてわざわざ聞くことじゃないよね
10
椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
56
テレヴィのなかの日の丸にほほゑめる首脳に光差す優生卵
24
孤独 孤独 孤独 あれ、会話ってどうすればいいんだっけ
8
女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
40
牛乳は 私の生活を見ていて 一番困る時に底つく
13
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
40
青春を共に歩んだ筈なのになぜ年老いぬ竹内まりや
22
ゆく秋の硝子を透かすしづけさと 色づく柿に落つる涙と
21
悩んでる徴候だろうまた君は窓際に来てメガネ拭いてる
29
くもらせて雨を降らすも人ならば 晴らせて照らす故も人なり
21
あの山も この山もまた 唐松の
黄金
(
おうごん
)
の山 ドンと座したり
46
我ごとく友を喜ぶ吾子清しグリーンカードのあの日の勇者
25
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
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