弱き支配到る處に晒されて候補の顏がよごれて立てり
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朝一番 全国ニュースに故郷の名 暴風雪の町を案ず
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池に立つ鷺の白さとしなやかなフォルム美し天の賜物
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桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
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婚前に 君にもらった ミントチョコ 潤むまなこで 遺影に供へ
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絶景の桜にかぶせしキャッチコピー駅構内で春につかまる
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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先輩の時間割を見て絶望し 退部届が目の端に映る
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放課後も解けぬ問題 青ペンは数式よりも君の名なぞる
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涙鳥るいちょうの天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの金星きんせい/コルティナ五輪
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月面のゴルフボールが見えたとて人のこころの襞は見えない
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勾配は何 パーミルかその先に何が見えるかまた明日が来る
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寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
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Pが 振り子のように 揺れるから 猫ミームばりに じゃれつくだけだ
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他意の無い「励ましたい」がそんまんま伝わると良いな今度会ったら
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透明人間になって君が読む本のページを眺めていたい
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甘党な人だった天気を心配するような人だった何も言わず去っていったあなた
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思ひ出と共に 今も手元に残る あるじなき 祖父母の家の鍵
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
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夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
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コンビニで冷やし中華を見かけたよ 今年もきっとたくましい夏
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せわしない令和の音に逆行す余白の多い音符の心地/ラジオから
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優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
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義母とゆくお墓参りの道のべにおおいぬふぐり見つけ摘みたり
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春ゆくをまわり道せむ 手を繋ぎ月の蒼きに追ひかけられたし
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何処ゐづこから 風にさらはれ こぼる種 健気けなげに咲く 道端のビオラ
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「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
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凍らせた感情溶け始め痛む18年目のサバイバルにて
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川沿いの 河津桜に 見とれつつ 和服の貴女 想い微笑む
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