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輝いて いるところだけねえ、見てよ かりそめ笑顔を振りまく人形
4
受けそびれし 全てのボケを 想い出す 君の記憶が ボケる前には
5
エンゲルス マルクスレーニン 情けない 資本主義とは お猿の社会
4
立春も 余寒が続き 予感欲す
2
唇がぷっくりしはじめた君をかわいいと思う、自分死ね。
2
貧乏で なにもやらない 父親に 息子の批判 グサリと刺さる
2
案の定 今年の抱負 二月目 肩こりのため 一旦休止
2
努力ができないなら死になさいよと 全世界の美人に言われる
5
吐き気がするのよあんたの顔見ると さっさとわたしを殺してちょうだい
1
お金を払って初めて許される わたしがここにいてもいいということ
4
人生が200個あっても足りない!と 君が飛び散るビル12階
4
夏が死に秋を殺して冬と死ぬ 春もそぞろにまた夏を待つ
1
何者でもないわたしを生きること 焦燥・加齢、解放となり
2
窓ガラス サイズアウトの服で拭く記憶もなぞる大掃除かな
2
行き場ない 迷子の気持ちと 手をつなぎ 耳を澄まして 道場の朝
12
台本を 繰り返し詠み さあ開演 実家劇場 ムスメその1
10
車窓より二度と出会わぬ町を見つこのままずっと揺られていたい
17
母からの「家静かです」ひとことに子も犬も去る実家を思う
19
ざくざくと落ち葉踏み手に拾う子も母も父もが葉の海の中
13
父母
(
ちちはは
)
とむかし泳いだ海街で 獲れた蜜柑を我が子に与う
34
おたよりが通じることのありがたさ 心の便秘 しませんように
19
大罪人
(
たいざいにん
)
でも殺されぬ人 善人で突然死ぬ人 どうしてだろう
12
帰り道、雪に埋もれた路地裏は 何処とも知れぬ 白いまぼろし
40
傘持たぬ人しょんぼりと佇ませ赤信号の悠々と光る
20
亡くなりし犬のにほひの残る家 庭の
白梅
(
シラウメ
)
今年も咲いて
53
病棟の 父への葉書に歌一首 余白で伝わるものの多かれ
27
「久しぶり」その一言の裏側に僕が知らない 数多の別れ
9
ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
17
故郷に今年も咲いた亡き祖父の自慢の深紅の霧島ツツジ
18
母と
娘
(
こ
)
は揃いのバッグでツーショット 嫁ぐ前の最後の旅行
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