「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
41
「ですね」から 「だよね」になった 瞬間も 気付かないふり 気付かれぬよう
20
甘言に迷わされずに一票を思うが誰がなっても一緒
12
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
27
桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
33
一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
11
昼の月 凍らせあおく 吹く風の ふくら雀の 胸毛返せり
37
流麗な詩文のような女性ヒトがいて微かに香る花の色香が
10
YouTubeデビュー先日しましたとスマホ音痴のしつこいメール
13
真夜中に 月と密会 したことは 家族に内緒の 銀の耳打ち
28
梅が枝に降りし小雪の消え残り目白しば鳴く小さな声で
20
仏頭にさき傷あり境内けいだいの庭の日陰に斑雪はだれ残れり
17
ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
29
りゅうこつ座 古き時代の 英雄に 想いを馳せる 深夜二十五時
9
花屋にも春の色合い並ぶ時期少しお洒落をして出かけよう
10
紙パック 交換される日 待ちわびて 今日とてルンバ壁に佇む
12
食欲が戻り口にすトーストの小麦の香りが幸せだったり
32
新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
17
終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
34
若人が雪と氷を友として 命謳歌すミラノコルティナ
17
掃除機をかけてないこと黙ってる旦那には黒は決して着せない
12
春色の陽射しに背中押され行くリハビリ散歩で気持ちもほぐ
28
月と星 そらたわむれ 夜が明ける おいてけぼりの 月は鬼役?
33
白湯啜り いっぱしの風邪 なりおれば 家の静寂が わたしを包む
23
おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
28
ラジオより春告げのうた聞こえ来て胸を開いて顔を上げたよ
15
下敷きに推しの切り抜きはさみこみ昭和の子らは恋をしている
18
満開の山茶花並木はべに燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
33
ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
55
ふるふると揺らされ具合いを伺ってカラメル伝う小皿にスプーン
37