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雲流れ 冷たき風の 吹く春も 無常のままに 時の過ぎゆく
33
僕たちの間を桜の
花弁
(
はなびら
)
が舞って君との遠さを知った
10
沸騰を待つ数分を味方にし 未来を少し待たせておこう
32
デイ行かば欠席多し 寒暖差調整
難
(
かた
)
し後期高齢
39
遠き日に 思い描いた 夢多く 白髪混じりて「夢」夢となり
38
涙する 悲しみさえも 食いしばり 負けるものかと 静かに立てり
34
宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
21
運命の残酷はしみじみとした共感も脅かす凶器だ
18
キラキラと
眩
(
まばゆ
)
い
水面
(
みなも
)
見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
42
塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
30
きっかけも動機もあって進めない生活保護は優しい束縛
33
夕方は
菫
(
すみれ
)
色してまほろばの如く優しく染まる街角
51
蝋梅へ 夜明けのひかり 満ちゆきて 甘やか
黄金
(
こがね
)
濃く匂いたち
11
詰んでいる寒くて辛く悲しいと言うあてが無くなるとはこれか
16
縁ありて 繋がりし友 再会し 辛い話も 笑えるほどに
35
月もなく 猪口に映るは 闇ばかり ひらりと
入
(
い
)
りし 花びらを呑む
22
春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
17
ほどほどに石橋叩きて
歳月
(
とし
)
過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
48
春あさき 皇居の庭の 「
袖隠
(
そでかくし
)
」 たちまち江戸へ タイムスリップ
/
椿
39
「ありがとう」言える距離には君がいて 蛇口をひねれば水が出る春
42
こころから自分を恥じて振り返る白木蓮の忍耐強さ
24
この身吹く風の音が聞こえる そうかそうなのか 友の逝きし夜
17
あの余波が 友を飲み込み 連れ去りし 手元に残る 手紙と語る
39
雨雲が虹を内包するように君への憎悪も恋の病だ
8
聞こへ来る門出の歌はどれもみなシニア世代の
吾
(
あ
)
をも励ます
38
まだ何も 踏まぬ足うら ふわふわと 雲の上
歩
(
あ
)
む 母をみつめて
48
特番の「風の電話」に涙して震災の日の夜が過ぎてく
27
テレビ消し、静かな部屋に雪が降る見ない優しさ認めてほしい
29
三月の
眩
(
まば
)
ゆい春の 昼下がり 懐かし友と 心が通ふ
34
カレー鍋かき混ぜつつふと覗き見れば 混沌に踊らされし我の見ゆ
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