四千キロメートル北へ行く旅の途中の白鳥かれらそっと見守る
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雪解けて道幅広くなった帰路春を思えど不馴れな景色
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踊る猫の瞳の向こうの鉄塔までおいで うろこ雲なら僕が殺した
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一晩で春には成らぬグラデーション嵐の夜の風音を聴き
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簡単に去らない冬と来ない春押しては引いてせめぎ合う
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コンクリの隙間を割って首もたげ 咲いたタンポポ 春よ春よと
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久々に四駆モードに切り替えて吹雪く帰路行く明日は凍るぞ
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吹き付ける雪で「止まれ」の文字消えて逆三角の形が頼り
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このラーメンを食べてる中倒れたらそのまま死んでいるのだろうな
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みやびやか川面かわもに踊る大鷺おおさぎの群れには音も波も立たざる
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思ひ出はいつも季節に寄り添いて春を辿れば桜のありけり
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海月うみつきと書いて海月くらげと読むような月ぼんやりと春の霞に
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パン、トマト、チーズ並べて新しい4月の朝は異国の如く
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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思い出の カセットテープを 聴きたくて 古車乗る我 車内で再生▶️
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ラベル無し 黒きテープを 再生す 流れし曲は「♪さらばシベリア鉄道」/大瀧詠一さんでした
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ダビングし  彼女に(後の妻)あげた 黒テープ 遺品整理で 見つかりし もの (形見)
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この雨は 涙 隠すに 丁度ちょうど良し 頬 打つ雫 くき春雨
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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春はもう此処に在らずと知った時紫陽花の葉の緑色濃く
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言い訳をしないところが似ているね まるで僕の過去みたいな君
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祇園から望む闇夜の三滝山照らす後光ごこうは街の灯りか
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もうすぐで自分の家に着くけれど 君の横にはずっと居たいし
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月ごとに 1キロづつと 減っている 腕が細いよ 言葉少ない /特養の義母の様子
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来る夏の衛兵のごと門前に立ちて優しい立葵かな
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いたずらをする体力も老いてゆく 好む靴下さえ愛犬は
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何も損は していないのに 言っただの 云われたなどと さるイヌたち
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華やぎの 街とうらはら リラ冷えの フィックス窓から 眺める夜空
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「ねぇパパは保育園どこいってるの?」帰宅のパパへ素朴な疑問 /吾子二歳
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あさひかわ 菓子博なんか やらないで 饅頭一個 しか食べられない / PR短歌
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