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どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
25
泣きたくて 入ったトイレ 汚すぎて 夢かと思った 現実だった
24
物価より定数削減先ですかラジオ相手にひとりごつとて
23
瑠璃紺の サテンの生地に 縫いつけた 銀糸のような 秋の星空
32
一時過ぎ 栄養剤など服用し 五秒で眠る 受験期の日々
13
萬歳三唱の就任ぬけ出でて英靈とふ悉皆靈の惡も反故 か
17
「私が死んだら悲しんでくれる?」なんてわざわざ聞くことじゃないよね
10
テレヴィのなかの日の丸にほほゑめる首脳に光差す優生卵
24
孤独 孤独 孤独 あれ、会話ってどうすればいいんだっけ
8
私が今日 風邪で辛くて 休もうが 模試のある日は やって来るのだ
27
甘すぎて 喉を焦がした チョコレート 夢の欠片を 吐き出す夜か
16
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
40
青春を共に歩んだ筈なのになぜ年老いぬ竹内まりや
22
悩んでる徴候だろうまた君は窓際に来てメガネ拭いてる
29
あの山も この山もまた 唐松の
黄金
(
おうごん
)
の山 ドンと座したり
46
愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
57
シリウスは オルゴールのごと ティンコロと 優しき音色で
瞬
(
またた
)
きており
30
いつの間に冬は
来
(
き
)
ぬらむ一人
寝
(
ぬ
)
るわが衣手に霜ぞ置きにける
15
なんてことない風景が愛おしいうどん屋さんで心ぽかぽか
17
幼き日乗った車を運転する 昔は空を見るだけだった
16
わが
庵
(
いほ
)
は木の葉散り敷き道もなしいづくを分きて冬のきぬらむ
13
木枯らしの吹き余しつる草の
庵
(
いほ
)
にさらに
侘
(
わ
)
びよと照る冬の月
14
神無月誰に
手向
(
たむ
)
けむ
幣
(
ぬさ
)
ぞとて紅葉吹き払ふ木枯らしの風
14
草の庵に
筧
(
かけひ
)
の水のおとづれも途絶えがちなる冬の山里
16
冷ややかな 空気に触れる 鼻先を 風がさらりと 撫でて冬来る
32
一つ石二つ体を寄せ合いて一つ衣の夫婦地蔵よ
44
誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
26
嫌いなこと、嫌いなひと、嫌いな… あー嫌いです 近寄ってこないで
6
暁の寝覚めに鐘の音冴えて露は霜にや置き替はるらむ
16
街
歩
(
ゆ
)
けば モミの木、イルミ、 ジングルベル… まだ霜月よ? 気が早いって
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