畑 終はたおへて 薄暮に浮かぶ 白き月 弥生最初の 望月を待つ
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価値観の違う世代と暮らしいて心揺れるもぶれずに生きる
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どうしたのなぜ箱の中に寝ているの外はざざ降り時間が止まる
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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キャンディの包み紙まで桜色 今日のチラシもどこもかしこも
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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着実に進む浮足立たずさあ待望になれ青春になれ
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虚無感を 煽る言葉を 迎え撃つ ミサイルほどの 絵空事 欲しい
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吹きゆける この北風に 頬こごえ 春よと願う 藍の夕空
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明日を待つ春雨の日の夜は長く冬の香りを懐かしみけり
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風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
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心臓が 耐えられぬなら、と 結局は 変える未来より 安静を選ぶ
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優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
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「相棒」の最終回の予告見て 春が来るんだ毎年想う
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医者行かぬ 我の収めし 保険料 病む人の為 なれば良しとす🙆
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雲流れ 冷たき風の 吹く春も 無常のままに 時の過ぎゆく
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僕たちの間を桜の花弁はなびらが舞って君との遠さを知った
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沸騰を待つ数分を味方にし 未来を少し待たせておこう
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ひよっこが 意味わからずに 歌わされ あの素晴らしい 愛をもう一度
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デイ行かば欠席多し 寒暖差調整かたし後期高齢
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雨のあと 強風二日 咲き誇る 河津桜の 花のしぶとさ
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遠き日に 思い描いた 夢多く 白髪混じりて「夢」夢となり
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涙する 悲しみさえも 食いしばり 負けるものかと 静かに立てり
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宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
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運命の残酷はしみじみとした共感も脅かす凶器だ
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キラキラとまばゆ水面みなも見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
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塾へ行く 道に毎日 向かい風 負けてたまるか 待ってろよ、春
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夕方はすみれ色してまほろばの如く優しく染まる街角
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蝋梅へ 夜明けのひかり 満ちゆきて 甘やか黄金こがね 濃く匂いたち
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寒々し 風吹ける朝 空冴ゆる 耳を澄ませば 時の足音
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