「君が好き」 そんな言葉を 飲み込んで 海底に沈む 貝になりたい
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眠り猫 尻つかまれて持ち上げてチュウをされてもまだ眠たくて
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短歌を 詠み始めた 君の影きっかけが 今では少し ぼんやりしてる
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他愛ない 普段の会話を 少しずつ 重ねることに 意味があったとは
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今日もまた 新たな病が 顔を出し モグラ叩きの 闘病生活
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「昨日より 今日が良いね」は 若い頃 【今日が最高!!】 老いて身に
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クリスマス? スーパーで知る 歳になり 今宵も 変わらず 味噌汁すする
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行事ごと 縁なき吾の 手帳には 年末年始 空白連なる
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ある意味ねぇ… 心が病んで いないとね いい歌なんて 生み出せないんよ
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更年期という手袋をはめつつ冷え性という靴下も履く
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樹氷をジュとヒョウにわけるA面よりもB面活発
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朝焼けに 心洗わる 吾心わがこころ 新年早々 気分晴れやか
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てんてんと灯火咲かす冬の夜蝋燭の灯で運河のほとり
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趣味だとか 好き嫌いだとか それなりに… 何かと問われば 答えられない
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安らぎを 求めるだけの 眠剤の ただ一包に 眠りを賭ける
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光速で十七歳にもどった日ワープってある友と再会
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おたよりが通じることのありがたさ 心の便秘 しませんように
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眠れない 夜にむさぼり つくように 飲む眠剤が 心の支え
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ナナカマド雪に映えるの紅い実が懐かしいけど、それだけなのよ
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完璧アイドルで あろうと思わなくていい 完璧あいどるアイドルカンペキ偶像崇拝グウゾウスウハイ
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残り柿ひよどりの宴にぎやかに 残り少なく厳しき冬の
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大寒にきりりと立ちて八朔の かおりに満ちる春をいただく
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アスファルト 押し上げ根っこが背のびして 立って春待つ 桜の並木
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心読む いや読めないな 思い交錯 目で追う言霊ことだま
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冬の夜にテレビ映るは鼻高き敗者評する勝者然のみ
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お湯沸かし 3分茹でて スープ入れ 無情にも鳴る 玄関チャイム
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銀行辞めて脱サラをする決心に女房が泣いたから定年
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コトリ鳴る鎮座まします仏壇の母のお骨は押し合いへし合い
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頭痛してまぶたを閉じて脳をみるたまらなきことお掃除したき
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お互いに 求め合ってる ことはわかる 距離はそれを ただはばむだけ
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