稲妻が秋の田金に色づかせ雷鳴乗って妻に会えれば
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あの色もトレーナーも輸入もの君から僕が学んだ文化
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辞めたいと騒いで戻った赴任先 掃除ゴミ出ししていた私
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老夫婦 喜ぶ姿 いと嬉し 慣れぬ仕事も 段取り八分😊
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許されぬ 恋に落ち逝く運命なら ともに地獄へ行方もしあわせ
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忙しき夫の背中に手を合わす 湯気立つ飯を 絶やさぬ祈り
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
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ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
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うつむきて 震えるつぼみ陽を浴びて 薄紫のカタクリの花
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私もう信じるからと言いわたし心の渡し断ち切るわたし
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味もなき白湯をすすりて酸ひ甘ひわが身の内の塩梅を知る
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親心「おや」とも思わぬ子心に手心くわえる小心の親
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「安全」と「必要」と有った震災まえ古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
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田の雪が少なくなれば遠征を止めて近所に現る白鳥/嬉しい
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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東大卒すごい人だと休む俺いつかは俺もと戦う息子
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白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし 
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梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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またひとり友が逝ったと嘆くなれ八十歳やそとせ生きればそりゃぁあなた
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髪を切り隠す訳では無いけれど何か気付いて欲しかったかな
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アラ古希の働く人の七割がリア充らしい そうなんですか
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ヤオコーの店内曲が脳内に ループしている止めたいけれど
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まだ恋を知らぬ吾子つれ万智は西へ 3.11 早十五年
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妻となる人を知らずにひと部屋のアパートにゐた男がよぎる
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原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
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「出したくねぇ、あんたの都合は聞かないよ」 腸が手を組む自律神経
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如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
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飛ぶことを忘れたカラス慣らされていくんだ知らず知らずのうちに
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