さっきまで舌鼓打ち食べていた魚の骨がノドで逆襲
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Utakataの知人が近くに旅の途の湘南の風に今つつまれて \ お気をつけて 
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マッコリを飲んでみたいの おおむかし 飲んだけど味をすっかり忘れた
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最良を越えた先にて待っている やわらかさに手招かれて、冬
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密林でさえずりつづける鳥のよう 不思議な言語の異国の女性ら(電車内)
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何ゆえにイガイガ尖る栗の実よ外界そんなに恐ろしいのか
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第二さえ覚えられずにその上に三まであるとかラジオ体操/第二の音楽の変調が苦手
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冬なのに溶けてしまったアイスとかそれを忘れて過ごした二人
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まっさーじ あごをナデナデ きもちよい ねこのぽいんと ねこそれぞれよ
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五時告げるサイレン音の「新世界」 箱の部屋窓あかり灯りて
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沸きもせず冷めるほどでもない加減 ぬるま湯なればこその安楽
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二組がいいと思いし人間の初の羨望グリーングリーン
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"Regrets, I had a few."と口遊むマイウェイ ヒュウと吹く空っ風
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父の死で 喪服取り出し まず端に クリーニング頼む 晩秋の夜に
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今日もまた眠れない夜やすらかに輝く月を一人占めする
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ねこ母の お腹踏んでゆく チビ猫の あんよひんやり 早よあったまり
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消えるとか居なくなるとかいう言葉。口から手が出て言うなとふさぐ
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生きるとはいきをすることねむる子に頬ずりすれば息かすかなる
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遠い地のホテルのテレビ眺むれば天気予報の画面馴染まず
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毎朝の下り腹には苦労する 電車中の「四六の蝦蟇」で(冷汗たらーり)
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こんな所荷物置いたら通れない朝いちばんにつく悪態を
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読み聞かせ一年生ならウケるかな一か八かのミッキー声真似
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いそいそと 父の好物 詰め込んで 姉妹集まる 小春日和に
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温かい羽毛布団に包まれて蕾のままでいたいよ、かみさま
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日中は 全部網戸で快適に 信じられない 立冬も過ぎて
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じぇらしーを メラメラしたりも するんだよ ねこにあいじょう たしかめさせてね
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愛の石ローズクォーツ たまに身につけておかないと 愛の在処を 見失いそう
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政治とは豊かな未来築くもの一寸先が闇では困る
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泣かされて傷付いたとて 一種の祈りのように誰かを好きになる
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電車乗り相撲動画をチェックする ギガ食うからと女房嫌み言うも
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