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この先に いったい何があるのでしょう。 鯛が釣れた 夢をみました。
17
ねこたちは ご用が済んだと おもってる すまんねオヤツ あげたら出るね
7
暑苦しと わかっていても 待っている 夏一番の 蝉のうぶ声
/
北の夏
19
父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
25
生命
(
せいめい
)
の 重さをかたる 一方で どこかこの世に 見切りをつけて
28
鍵盤を ひとつ弾けば ポンと鳴る 閉じた窓から 流れるゴスペル
/
鍵
14
階下降り 籐ラグ涼しや 虫のこえ 音痴が
一匹
(
いちひき
)
耳も
耄碌
(
もうろく
)
9
すす汚れ
濯
(
すす
)
ぐ
涙が 渇れている。 泣きつくしたよな 記憶もなしに
16
遠くから フジという名の 友が来て 山坂越えて 駐車場まで
9
やけくそか アリ避けの粉も 何のその 働きアリや そんなのアリか
15
あのオバチャン只者じゃないレジ打ちがメチャクチャ速いスーパーウーマン
9
菅原や伏見の里に月冴えて
生駒
(
いこま
)
の
岳
(
たけ
)
を渡る
雁
(
かりがね
)
7
二人して 十勝岳ゆく 登山道 記念の写真 のみ撮り 下山
17
山の巣に帰る鴉の声絶えて野寺の松に月出でにけり
6
振り捨てし世の恋しくぞなりまさる伏見の里の鈴虫の声
4
稲妻の閃光 雷神の怒号で ビビビとゆれて 静かな夜に
20
戦争に秋深まりぬ咲き及ぶ石蕗の先しがみ付く蟷螂
5
エリカ黄色に咲きシベリア抑留に死せる俘虜同胞を売り祖父帰る
3
橙のダチュラ砂地に吊り下がり砂に呑まるるまでを幾尺
6
きときとの バスは満員 坂道を 右にひだりに ゆれて頂上
/
除幕式
12
姑を入所させたとまだ言えず窓に額をつけて月みる
22
淡桃のみぞれはすでに脳にあり八度八分の唇は待つ
14
物置きの奥の奥にはスノボーがもう戻れない冬の香りす
15
トラックの東京に近付きてゆくAmazon.coがハヤカワ文庫も旧りぬ
3
晩熟を滴る麦と稲が穂のふたつわかれになりにけるかな
6
一九三八年四月一日かつて国家総動員法の制定されき
2
ぜんそくのこどもの病室あかりがみえる 明けないよるをなみだぬぐいて
15
めいわくをかけてもいいという人に 肩ちからぬけ安堵のためいき
12
口ずさむ孫のミサ曲やさしくて 生きる深きを海面にえがく
15
リハビリのジムにときめく冒険は コードがともの宇宙遊泳
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