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誕生日、クラスラインで知らせても 唯一来ないあなたの祝福
19
会えなくてはち切れそうで胸が痛いあたしこんなに可愛くなったよ
11
午後
7
時 「暗くなった」と呟いた 鬱で休んで 無駄にした夏
14
あす病院タクシーで行けと言う母は私が使えぬチケットがある
24
歩き出す 君の背中を 見送りて 私は今も ここに佇む
20
時は過ぎ 巻き戻せぬと 腑に落つる 一人旅での 静かな夕べ
24
小遣いをちょっぴりもらう程度なら母に手伝う事はしない
娘
(
こ
)
28
晴天だ晴れたら出来ると待ちながらいざとなったらほとんど出来ない
29
冗談のように言った好きは今 微妙な色を持って沈んでく
20
薄明と だんじり担いだ壮年の 祭囃子に 秋を又聞く
18
眠れずに 管巻く私を置き去って 空は薄墨 山際映ゆる
15
古
(
いにしえ
)
に
耕
(
おこ
)
し開墾 した
田畑
(
たはた
)
草木
(
くさき
)
がしげり 森へとかへる
41
私には、臓器に薔薇が咲いてるの 隠した好きが咲き続けるの
23
石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
37
前歯ない姪が「ひみつ」と金平糖くれてゆっくり溶ける手のひら
43
三十年ここで寝たんだ このベッド
主
(
あるじ
)
無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
47
ピカピカと光る首輪の犬がいて目尻が膝まで垂れ下がる僕
32
かんたんな言葉ひとつで夢心地 ちょっと浮くだけ空は飛べない
24
降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
34
夏からは病に伏すという君の住む街は雪 今日も明日も
36
ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
38
この先も 君が飛び立っていいように 明日花の苗を買いに行く
20
街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
26
耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
27
五時間を耐えて辿れば 純白の実家(さと)に積もれる 古き思ひ出
36
ライターの 炎ばかりが鮮やかで 雪に潜んだ 灰色の冬
14
独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
29
ふやけてる餅を置く皿なでている除菌シートをぼくは信じる
22
寒い街抜けて電車に揺られれば君に会うまで少し眠ろう
30
「さよなら」は言わずに降りる各駅の故郷遠く動き出す窓
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