暴れ風吹きて屋根飛び浸水は親子の悪夢更地の生家
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ブランコにスタバの人魚とJKが口角上げてカメラ目線
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叶うなら誰かの為に死にたいと不調極まり思ったは真
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雨のあと 強風二日 咲き誇る 河津桜の 花のしぶとさ
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闇のなかフロントシート倒しゆく境界線がなくなるような
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西日射す 部屋の隅にて 泣く君の 髪に映ゆるは 明日への光
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春炬燵さぼったリングくっきりと靴を履いたら小石が痛い
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地上より 奈落の底へ 向かうかに 大阪メトロ 地下へ下りぬ /堺筋線柴島駅→天神橋筋六丁目駅
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暖かき イランより来て チョウザメの 居る海に降る 雨を寒がる /2016年10月25日カスピ海時雨
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微笑めば微笑み返すレジ台にやっと届いた小さき子の指
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人並に 結婚したくて 婚活し 見栄をはりすぎ 相手決まらず
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再婚に 人並み外れ 臆病に われの心は オセロのよう
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人並みに生きむとすれば遠ざかる里のけやきのうろ風の鳴る
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細胞のひとつひとつの震えさえあなたのせいにしたくなる恋
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スーパーのいつもそこだけ品薄なぽっちゃり猫用フードの棚
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町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
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寒の戻り帽子おさえる手も凍え飲みにいくんだ呑みにゆくのだ
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並列で春夏秋冬って書くことに抵抗したい雪国の人
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上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
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総長との 対談進み 先生は 足組み給う ミモザの前に /3月8日坂口志文特別栄誉教授と熊ノ郷淳総長対談
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いつもなら 似合わぬだろうと 避けていた  勇気をだして 新たな私
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目薬を安いものから試してるいくらでかゆみは治まるだろか
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正しさを終わりに求めてはならない 正史ってそういうことじゃない
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とりあえず上手くいく気はするのよ。と、根拠もなくハンドル握ってる。
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「このたびは・・・」心とりあえず会見でうわ言連ねる紙のまにまに
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君がためクレーンゲームにお金積むボタン押す指に期待ふりつつ
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一夜にて大地を覆いて地を築き幾世いくよ幾歩いくほに減る土瀝青アスファルト
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エアコンのリモコン探す3時半 28度の脱出ゲーム
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液晶の青き光に浮かびしは誰が指の跡ぞ名もなき塵か
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書きかけの言葉の脇に茶も冷えていつよりここに我ありしかな
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