ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
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故郷に今年も咲いた亡き祖父の自慢の深紅の霧島ツツジ
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母とは揃いのバッグでツーショット 嫁ぐ前の最後の旅行
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今は亡き友のアドレス名簿から消去できなく時々眺める
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別名を十字架草と言うらしき ドクダミの花を花瓶に生ける
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切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
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「できたよ!」と喜ぶ孫に拍手する 私は増える出来ないことが
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一年間背比べしてたサボテンが造花であった、そんな夏です。
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野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
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丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
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無花果いちじくのほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
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鳳蝶アゲハチョウひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
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夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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晴れ着着た さき手を取り 踏む砂利は 人生時計 秒針の音
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遺された 毛糸で膝掛け 編む夜は 胸に去来す あの日の笑顔
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残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
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 魂消 たまげるなぁ今日は大寒の筈なのに陽光燦々三月の気温
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吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
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冬晴れに物干し竿にジョウビタキ止まりて首をふる白き紋の冴え
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小鳥たち春の日射しだ みな歌へ唄 声聞けば草木も芽吹かん
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我が輩は棒鱈よりもカスベよし五十集屋いさばやなければ何処でかうらん
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眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
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いつもより薄手のコートで街に出る 春が私に手招きをする
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本日より薄手コートを解禁! 身も軽いけど心も軽い
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帰り道 花びら乗せた野良猫になぐさめられて 3マス進む
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五月雨さみだれ というには冷たい 雨がふり 苗の植え時 また一日ひとひ伸ぶ
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世界から スターが消えた 夜空にも 星影はあり 無数にありて 
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日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
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曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む理由わけを知った日
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金曜は「いつもの方」になる夫  花屋の認知は優しき証
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