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ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
17
故郷に今年も咲いた亡き祖父の自慢の深紅の霧島ツツジ
18
母と
娘
(
こ
)
は揃いのバッグでツーショット 嫁ぐ前の最後の旅行
16
今は亡き友のアドレス名簿から消去できなく時々眺める
28
別名を十字架草と言うらしき ドクダミの花を花瓶に生ける
17
切り株のくぼみに誰が植えたのか可憐な姿の初雪カズラ
15
「できたよ!」と喜ぶ孫に拍手する 私は増える出来ないことが
28
一年間背比べしてたサボテンが造花であった、そんな夏です。
7
野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
25
丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
56
無花果
(
いちじく
)
のほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
36
鳳蝶
(
アゲハチョウ
)
ひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
34
夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
41
晴れ着着た
小
(
ち
)
さき手を取り 踏む砂利は 人生時計 秒針の音
18
遺された 毛糸で膝掛け 編む夜は 胸に去来す あの日の笑顔
21
残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
14
魂消
(
たまげる
)
(
)
なぁ今日は大寒の筈なのに陽光燦々三月の気温
13
吾に声 掛けし笑顔の 看護師は 「十五の春」の 面影残せり
14
冬晴れに物干し竿にジョウビタキ止まりて首をふる白き紋の冴え
14
小鳥たち春の日射しだ みな歌へ唄 声聞けば草木も芽吹かん
15
我が輩は棒鱈よりもカスベよし
五十集屋
(
いさばや
)
なければ何処で
購
(
かう
)
らん
11
眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
17
いつもより薄手のコートで街に出る 春が私に手招きをする
39
本日より薄手コートを解禁! 身も軽いけど心も軽い
27
帰り道 花びら乗せた野良猫になぐさめられて 3マス進む
21
五月雨
(
さみだれ
)
というには冷たい 雨がふり 苗の植え時 また
一日
(
ひとひ
)
伸ぶ
41
世界から スターが消えた 夜空にも 星影はあり 無数にありて
32
日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
9
曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む
理由
(
わけ
)
を知った日
22
金曜は「いつもの方」になる夫 花屋の認知は優しき証
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