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ヒヨドリの尾がスプーンに見え箸を虚しく握る給食はカレー
9
薔薇色と
菫
(
すみれ
)
混ぜたる
揚羽蝶
(
あげはちょう
)
(
)
の 形崩して 逝く夕雲よ
26
静かなる聖夜にひとり『夜と霧』読みて世界の平和を祈る
22
アンハッピーあなたに恋したあの日から まじ最悪だしさっさと振って
7
スマホでも着信音は黒電話
紛
(
まぎ
)
れず目立つと介護の折に
25
ジーンズで来たらダメとの御触れ出て迎えた社長ジーンズでした
25
雲のない夕暮れの山その奥にそびえるあの山クリアに捉え/冬の晴れた日限定
25
「痛すぎる」 魔王気取りの 中二病 僕が見たのは 傷だらけの君
13
召し上がれ 残さないでね 私の愛 消費期限が 切れちゃうからさ
9
暗き底の 深海魚なる 我なりき 人知られずが 今、光得て
24
ひさかたの光さざめく波間にも 君が
御髪
(
おぐし
)
を
手繰
(
たぐ
)
れ我が
櫂
(
かい
)
20
年の瀬に
毎歳
(
まいさい
)
思ふ 老親と 過ごす正月 あと幾度なり
16
アラ還も クリスマスには 孤独に怯え 無言生活 耐え忍びけり
14
我が聖夜 かの君に逢いて ひと時の 憩いを共に 想いは秘めて
14
シュトーレン薄切りにして待ち侘びる 君と迎えるクリスマスまで
13
わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ 昭和のギャグに短歌の味わい / 松鶴家千とせ師匠!!
8
アラームをかけた時間もまだ暗くもっと寝たいを助長させてる
26
血管を無意識でねじりトイプードル 怒りは涙と同類らしい
6
街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
25
本年の最後の会の詠草で乙女恥じらう相聞の歌
15
瞬きをひとつする間に夜の帳たぐり寄せられ夢の入り口
22
大群の羽音を追いて空観れば北風彼方故山の威風
17
吾
(
あ
)
の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
31
「またいつか」そんな伝言残す間に雨はみぞれに変わりゆく午後
26
白い湯気しゅーしゅーさせて蒸してから
蒸篭
(
せいろ
)
を開ける瞬間が好き
28
目を閉じて 今日を据え置き 夢心地 まぶたに浮かぶ 明日の面影
13
真夜中のチュッのラインはもう来ないのか既読待つだけのノンアル
14
水森かおりとの二人旅する暇は部屋にあの娘の匂いもうなく
5
雨やみて半日静寂その後に連れて来るかや本物の冬
41
野球子の夢を育む母たちは落ち葉を寄せて想いを焚きぬ
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