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若き日の憧れ希望悔しさといっぱい詰まりし「栄養と料理」
16
理解してないのにみんなと一緒に笑ってたのが即座にバレた
22
やめとこうスマホのゲーム 電車にてとなりは本を読む女学生
27
この場所は満ちすぎている 切り傷をよけられぬ程のヒカリの結界
14
はぎれ布糸くぐらせて膨れだす 手紙が来るってあり得ない妄想
17
受験とは 模試に追われる シャトルラン 疲れて休む ことなど出来ぬ
33
十六夜の明き月の傍らを星粒の如飛行機の行く
34
痛くない傷に限って誰からも見つかりやすい場所についてる
24
夕闇に 沈む街並み 休日の 仕事終えた身 ホッと包みし
28
あきつ風 雲の通ひ路こころあらば ふみ吹き寄せて人に届けよ
18
朗読会 奇跡を集め 音楽と 宮沢賢治に 酔いしれる秋
25
秋雨は 涙色して 降るようで 忍耐強く 静かに落ちる
23
溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
50
「こっちです」と俺がボールを拾ってあげる前提で声かけられ
14
向かいあう塗りの剥がれた狛犬もちょっとうれしげ金ピカの秋
20
行く道は次第次第に
昏
(
くら
)
くなり浮かんで消える面影増えて
43
患いて 焔の玉を腑の中に 抱えし痛み 君取り除け
12
泣きたくて 入ったトイレ 汚すぎて 夢かと思った 現実だった
23
ただ黙し 憧れて生きむ 胸の闇に 閃光の花火 轟きて開く
12
遺書書いて自殺しようと決めたのに屋上のドア鍵かかってた
14
ググるとかジワるテンパるカミるよに 「オオタニる」とかバズらないかな
13
闇夜でも ムーンライトとふ 焼き菓子を
翳
(
かざ
)
して見せむ 中秋明月
21
あの頃に思い描いた大人とは程遠いけどホームへ向かう
17
秋口は 哀しき夢を 見ることの 多くなりけり 虫の音に明け
22
温かい茹で栗両手で持てるだけ持って走って届けに来た子
49
時を超え
命
(
ぬち
)
どぅ
宝
(
たから
)
受け継がれ
御嶽
(
うたき
)
の祈り
永遠
(
とわ
)
に続けと/改めて戦後
80
年
21
この場所に消えゆく君の痕跡が記憶もうすれ濡れもしない雨
21
汝
(
な
)
が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
26
しとしとと 雨の降る日も いいもので 雨垂れの音 雑踏かき消し
25
烏瓜
(
からすうり
)
の
蔓
(
つる
)
の
螺旋
(
らせん
)
は 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
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