凧の糸ぐんぐん伸びて百メートル 手に掴むごと正月の北風ならい
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ほろ酔いの父の土産は海苔巻きの 折詰手に提げ波平のよう
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添い寝する 猫のぬくもり 感じつつ 厳しい冬も 悪くはないね
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親ほどの老人たちの散歩道「よいお天気で」と交わす寂しさ
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甲斐もなし 技巧に走れば寸詰まる さらさら流る水の素直さ
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散らばったレゴブロックに埋もれてる、クリアパーツが宝石だった。
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真っ白な皿に積もりし埃だけ拭かねば固まり汚れとなりて
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宇宙人だからなんだワこの地球ほしは アタシに優しくしてくれないの
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あの人ね、不倫してたの。意外よねえ 下世話なあぶくクリームソーダ
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この雪は貴方の街にも降るのかな そのくらいでいい、二人の交点
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「それじゃ、また」「うん、じゃあ」それで終わるなら恋は山頂下りがあるのみ
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あれ、私あなたのことが好きだったみたい。だなんていらない気づき。/20260129
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受験生 手が痛くなり思い出す 帰ってきましたお久しぶりです
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真面目そう最初の印象字で変わる蛇かミミズか恋の始まり
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あの日々の 君の背ばかり 追い求む そこにあるのに どこにもないの
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越してきて カーテン無いのに 気がついて 週末までは 真っ暗で暮らす
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冬尽きてめくる暦の処女雪は君の「バイト」に汚されていた
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欲を出したら「いいね」など貰えない
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新人の 婆さんたちも 一年を 過ぎればすでに 鬼の形相
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おとなしい 新人さんも 年明けて 自信がつけば 鬼の形相
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頼むから ずっとそのまま 猫被れ 仮面の下は 鬼の形相
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好き嫌い 言ってるうちは まだまだだ どっちがましか 逃げ回るだけ
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自分とは 自問自答し 知りたがる 返る答えは 何も無い
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人びとの残りをもとめ散る花の上を歩いてゆく鳩の群れ
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片耳にマスクをかけて池の面をながれる風に呼応している
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火葬場で焼かれたぼくのからだから探してほしい星のかけらを
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この花を最初に咲かせた人は多分「ユリ」という名の恋人がいた
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ドライブのBGM90's 白髪は気にすなカニ食べ行こう
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五線譜の上じゃ隣は不協和音 離れてみてみ? 綺麗に鳴るから
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手帳では黒字の君の誕生日有給消化で作る祝日
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