出来ることまた一つ増えて立ち上がる「ほーら どこにもつかまってないよ!」
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立てた子は何度も何度もやって見せ 兄は並んでスクワットする
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「癒されます」その一言で頑張れる 今日も歩くよ老犬と私
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吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
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雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
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推敲を 重ねて詠むも 今一つ 素人歌人 褒めるは君だけ
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野良猫に道を譲った 僕もまだ誰かの役に立てるだろうか
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鳳蝶アゲハチョウひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
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夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
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ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
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午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
41
あなたへの想いを乗り換え出来たならそう考える赤坂見附
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伊右衛門のラベルの裏の大吉に喜んでいる私はチョロい
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臆病で誰かのファンを名乗れない 推すには好きの責任がある
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残高を指でなぞって考える いくらあったら逝けるのだろう
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眠れないまたも嬉しい寝不足はお泊りに来た君のせいだよ
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いつもより薄手のコートで街に出る 春が私に手招きをする
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本日より薄手コートを解禁! 身も軽いけど心も軽い
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深夜二時、低く唸る冷蔵庫。鼓動が共鳴して平行線。
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布団の中で丸まっている私 今日も明日もなにもできない
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帰り道 花びら乗せた野良猫になぐさめられて 3マス進む
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世界から スターが消えた 夜空にも 星影はあり 無数にありて 
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楽しげに鼻歌歌う夕暮れの あなたと暮らす日々の花束
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日本國民 汝、深き疫病なり党争と黑血の蟠る日の旗を振り
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曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む理由わけを知った日
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金曜は「いつもの方」になる夫  花屋の認知は優しき証
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雨上がりテールライトが映る道 きらめく赤を跳ね散らかして
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立ったまま枯れてしまったヒバの木をラオウと名付け心にきざむ
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刈りたての芝の香りのその風のトンボ泳がす少し涼しい
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家々の影と夕陽のくっきりと青田は二色に染められている
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