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先輩の時間割を見て絶望し 退部届が目の端に映る
10
放課後も解けぬ問題 青ペンは数式よりも君の名なぞる
31
涙鳥
(
るいちょう
)
の天に舞い立つりくりゅうの光に酔いし明けの
金星
(
きんせい
)
/コルティナ五輪
35
月面のゴルフボールが見えたとて人のこころの襞は見えない
31
勾配は何
‰
(
パーミル
)
かその先に何が見えるかまた明日が来る
48
寒風を漕いで夜行く受験路に十五の春の蕾膨らむ
35
点
P
が 振り子のように 揺れるから 猫ミームばりに じゃれつくだけだ
42
他意の無い「励ましたい」がそんまんま伝わると良いな今度会ったら
30
透明人間になって君が読む本のページを眺めていたい
9
甘党な人だった天気を心配するような人だった何も言わず去っていったあなた
8
奥歯欠け 型取りまでに 二週待ち 接着までに もう二週とは
27
思ひ出と共に 今も手元に残る
主
(
あるじ
)
なき 祖父母の家の鍵
35
原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
28
こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
30
夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
29
コンビニで冷やし中華を見かけたよ 今年もきっとたくましい夏
33
せわしない令和の音に逆行す余白の多い音符の心地/ラジオから
28
優しい日々でありますように時々僕を思い出しますように 一重の君へ
8
義母とゆくお墓参りの道のべにおおいぬふぐり見つけ摘みたり
29
春ゆくをまわり道せむ 手を繋ぎ月の蒼きに追ひかけられたし
23
久々に 風邪をひいたか 重い腰 上げて加湿器 お手入れからだ
26
何処
(
ゐづこ
)
から 風に
攫
(
さら
)
はれ
零
(
こぼ
)
る種
健気
(
けなげ
)
に咲く 道端のビオラ
34
「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
39
凍らせた感情溶け始め痛む18年目のサバイバルにて
10
川沿いの 河津桜に 見とれつつ 和服の貴女 想い微笑む
32
庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
36
鎮魂の祈りを捧ぐこのひと日 心に刻む活きてる大地
23
「もう」なのか十五年とは「まだ」なのか震災の日から十五年過ぐ
31
落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
23
目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
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