手の冷ゆる 彼岸の午後の 徒然に 甘めの紅茶 時かけて飲む
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父と母 二人の兄の 思い出を にれがむうちに 中日(ちゅうにち)は過ぐ /にれがむ=反芻する
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故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
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ほほつたひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
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雨音が私を過去に引き戻す 現在いまを選んだ22の春
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暮れなずむ町はいつしか遠くなり贈った言葉は湿度を無くす
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涙から笑顔に優美満開は2位発進の春色の自己
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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海泳ぐ 弥生尽やよいのつぐの太陽の 目を細くしてシャッターを切る
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やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
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勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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君だけに纏いて包むあたたかな春の微風よジェラシーも消せ
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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春霞立つ雪の辺の道しるべ来よと振る振る狐の尻尾
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上向いて落ちる椿の見るものはまばゆい空か蕾の子らか
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春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
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雨音が響く暗がりリビングで 君へのメール読み返してる
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春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
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萎るるを知らず散りたき桜花散り敷くものは涙なりけり
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レンギョウの黄はまぶしき光となりうつのこころにまっすぐ刺さりぬ
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目薬を差したら何か変わるかな 何度でも巡って来る春愁
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軽快なミシン作業で過ごす午後おもいがけずに時を忘れて
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なんとなく月を見ている特別に寂しいわけでも無いのだけれど
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風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
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ただひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
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漱石がかつて座った縁側にじっと佇み春風に酔う
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