肩触れる 微かな熱に 重ねきし ときの記憶 静かに沁むる
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万雷の拍手のなかで軽く手を上げたあなたと眼と眼が合った
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私でも認識できるオリオン座 トレンチコートのベルトは三ツ星
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夕焼けは凄いの緑も青赤も全部溶かして一つになるの
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大切に想えるものがある日々を 与えてくれたのは愛犬いぬでした
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「こぎん刺し」を習ひはじめし妻の針は溜め息まじりに刺しては抜きて
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酒呑んで煙草も吸って大食し 「反省猿」のCMおもふ(覚えてますか?)
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「こぎん刺し」津軽の男の背を飾る 作務衣に縫えばさぞや映えなむ
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木の枝に葉よりも多く雨粒がちりばめられて光るこの朝
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笑った 君は僕より劣ってるのになのに君が目に刺さった
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ポスターのヒグマは既に冬眠か噂も聞かず霜月尽日
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半月が好きだったから社会から排斥された僕の暗喩メタファー
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久々に愛車でれば蚊に刺され 私も鋼の表皮が欲しい
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怒られることが確定してる明日 睡眠薬も役には立たない
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道ゆけば詠う景色のプレゼント 粋な計らい神様thanks
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金曜日 デートの約束 とりつけた ではまた明日 会釈するキミ
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えり足を自慢げにみせパーキンソン病の母こゑはねをとめ
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アカウント ひとつに、ひとつ 魂が 宿って新たな花が咲く
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休む間も 無き我を見て ケラケラと  ブラック飲み干し 笑みて友見る
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秋の陽を風を吸ひ 黄色くなりぬ軒並みの柚子 冬の訪れ
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2年前 リストラされた 退職金 馬で獲られて トラウマになり
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遅刻かと 急いた心に うた浮かぶ  飯とスマホの 迷い箸かな
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朝おきて 食器棚の上に ねこがいる ちょっとビックリ まぁそんな日も
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お花が来る 季節のブーケが 当選す どんなお花かな だいじにするね💐
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一画目が震えて上手く書けなくて インクが紙に染みてにじむ
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何かしたいしてあげたいと 今日もひとりよがりなエゴを振りかざす
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旅路にて霧雨の降る大通り楼閣の上鳳凰が乗り
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鶴を折る ちま猫ちゃんに 鶴を折る ちいさなおててに そおっと乗せる(早く良くなーれ)
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うたかたに お世話になります うたかたに
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晴天に輝くイエスの星を見よ 我らはあれを打ち爆ぜさすのだ!
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