何気なく腹肉掴みその厚さにたまげるやら憎らしいやら
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挨拶を交わしつつ行く朝散歩豆朝顔の揺れる道の辺
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あの店のこのパン一個で表せる小さく大きな今日のしあわせ
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脱衣所の人間捕りを覗き込み気持ち悪がる上位存在
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インスタの子育てアカウントの人を君ということにしてブロック
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明日の朝怒られること確定の帰路もラブホはエロく輝く
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秋空の 青と白とに 刺さりたる  常磐緑ときわみどりの 松葉鮮まつばあざやか 
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手土産の かんころ餅が 呼び起こす  この懐かしさ いまわからず
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温かい茹で栗両手で持てるだけ持って走って届けに来た子
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時を超え ぬちどぅたから 受け継がれ 御嶽うたきの祈り 永遠とわに続けと/改めて戦後80
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この場所に消えゆく君の痕跡が記憶もうすれ濡れもしない雨
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大好きと 気まぐれにしか 言えぬから  初めて君に 会いし日想う
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しとしとと 雨の降る日も いいもので 雨垂れの音 雑踏かき消し
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三度目の 金木犀が 香っても 下書きのまま フォルダの中
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愛し合う 二人で一組 じゃなくても 私は私を 愛しているし
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ぴょんころろ ぷわぷわぶにゃり にょーんとね 短歌は気張らず 楽しんでいい たぶん
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国の未来 知らしめるように 次つぎと 咲く場所呑み込む 外来種の花
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夜逃げから始まる新婚もいるらし ドリンクバーで4時間粘り
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歳重ね別れが身に沁む吾がいて別れに慣れゆく吾もまたおり
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夕暮れの 南の空に 三日月が 目を細めては 微笑みかける
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携帯が震えてほしい一心で罵詈雑言の売買をする
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足下の冷ゆる車内は 木枯しに気づかぬ 乗客は寒からう
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鮮やかな キャベツ育った 畑より 夕陽の赤に 電車照らされ
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いたずらに お菓子欲しがり 取りこぼす そんな僕らの ハロウィンの夜
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満開の 金木犀の 笑い声 薄日が差して 優しく光る
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手打ちうどん 初の御披露目 父母も見に来ていた 在りし日の文化祭
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甘すぎて 喉を焦がした チョコレート 夢の欠片を 吐き出す夜か
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0時過ぎ 魔法は解けて 乗り損ね 中身空っぽ 馬車だったもの
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遅まきの誕生祝いと次男の誘い紅葉の下の足湯に浸かる
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auは圏外 秘境の田舎道 通信という 手縄解かれ 
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