もういない人の好みの味付けで 私のために作る肉じゃが
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にょきにょきと 立派なアスパラ顔を出す 心と身体に 元気チャージ
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二組の万年布団の片方が謝るように畳まれている
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味つけはせめて日毎に変えたいの今日は酢味噌で明日はごま和え
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春麗ら 予定も無い日を 子と過ごす ありふれた日々 いつもの笑顔
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木々のの静けさそよぐ曇り日は葉の色合いもどこか安らか
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青天が爽やかよりも汗を呼び 春の終わりを夏が追い越す
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万葉の 人の嘆きを詠めばなほ 千の月日も 人は変わらじ
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腐れ縁憎まれ口と減らず口破れ鍋一つ綴じ蓋一つ
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風薫り妻には妻の予定でき子どもとべつで集うママ友
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花火など鳴って何かの催事かと思いつ母の襁褓おしめを替える
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大楠の洞に入りて息ひそめ樹齢に滲む樟脳のかほり
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外来をすませ医局で一服し「一日一首」に生き甲斐おぼゆ
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サワガニが横に進んだ道なりを 前に進んで追いかけて行く
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ホッピーのグラスの先に青い夜 カフェーテラスのない浅草で
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叡山で消火訓練やってたよまだ信長が怖いんだなあ
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春なのに 寒く冬服 春服を 交互に着ては 衣変えれず
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雨だから君が頭痛にならないか心配をした 変わる信号
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君の居ぬ間に食べる辛ラーメン ひとり暮らしの風が吹く夜
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指切りをする手が蝶に見えるから交わしたあとは春野に逃がす
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天井が回るということを比喩でなく体現した朝五時のこと
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現実を受け止められず左折した広がる原野に希望は見えず
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黄砂去り涼しき北鎮桜舞う ひとり歩けし笑顔多き午後
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ぽつとぽつ 草木が「降るぞ」と噂して 私は散歩の きびすをかえす
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ころころと進む道で立ち止まりアイスが溶ける方角を見る
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旅終えて 帰れば我が街輝きて 凡庸で良し 我の居場所は
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たらればに縋る毎日もう二度と 分岐できない過去にサヨナラ
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高原はなお裸木のまさる頃 牧場に幽か早緑さみどり萌ゆる
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やは肌の君の血潮も映らない写真にいいねを付けない指紋
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もしも今わたしが親鳥だったなら子供にさよなら覚えさせない
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