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客先の 庭にひっそり 植えられた 檸檬を見つめ ソーダを一口
24
紫にきらめく茄子は焼き茄子に ふっくらトロリ生姜を乗せて
29
娘らの 盆の予定が LINEに入り 赤丸つける 次月の暦
23
明け方の雨の雫を葉に残し薄陽の中に蓮匂い立つ
24
なつかしくやさしい味と知らなんだ某スーパーの塩あめを初
22
この先に 高速インター ありつつも 乗るには歳を かさね過ぎたか
17
暑さゆえ思考回路は切断し寂しき人は水を摂るのみ
13
降りてくる 浴衣姿に 目を伏せて ズボンで登る 駅の階段
14
ふりはらう 女の髪の 仰ぐ香に 吹かれて私 脇役と知る
13
プラゴミを分別しては人間の一人の力も積もれと念ずる
22
掃除機のコードが一気に巻かないなら 身を投げてしまいそうな夜だ
8
「可哀想」 なんていうのは 勝ち組の 慰みものだと 捻くれてみる
11
辛い
時代
(
とき
)
を共に歩みし妹にとりどりの花十三回忌
37
あまりにも 生産性の ない今日の 私におやつは おこがましいな
9
姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
16
自分から 誘ってみるの 夏祭り 意思と帯紐 固く結んで
11
ぐったりの 身だけ寝転び 照明に 吸い込まれそうな はっきりした意識
8
暑き日に留守宅の猫気になりてエアコンつけて迷う外出
21
背徳感すする激辛ラーメンを疲労度計が振り切れた時
23
帰るのを待っていたかのように雨 泣いていいんだよ一緒に帰ろ
21
月遅れ 叶わぬ願ひ 書き留めた 七夕の
宙
(
そら
)
揺れる短冊 /田舎の七夕は月遅れ
29
白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
31
あさがおの色水あそび遠い夏 ブルーベリーのジャムを煮る夜
29
この夏のOver Drive緩まりて自然の風のめぐるリビング/麻だ。様 懐かしいです
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焼きたてのコロッケパンを買いに行く 娘も吾もおいしいにおい
24
白桃の甘き香りの満つる部屋 丹精込めし友送り来し
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八月の静かな雨は音もなく焼けつく夏を消火していく
30
さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
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仕事終え 足を引き摺り 帰る道 草むらの百合 おかえりと言ふ
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幼子にそっと教えし巣のことをドン・キホーテのつばめのひなの
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