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もうそろそろ 自分のために 生きていい 座学ばかりの 頭でっかち
49
どしゃ降りの 雨の朝にも
四十雀
(
しじゅうから
)
ピーツピーツと 鳴き続けおり
49
朝っぱら レノアビーズを ぶちまけて 家じゅう花の 香りいっぱい
51
ささやかな ミニの願いも 立ち枯れて トマト引きぬく 般若波羅蜜多
50
台風の後を飛んでく黄揚羽の後に続けと自転車を漕ぐ
57
薄墨に
盃
(
さかづき
)
をもつ君がいて 光るわたしと 二人きりの空
/
三日月と明けの明星
34
もう戻ることはできぬと知っているカナカナカナとひぐらしが鳴く
52
新築の お墓に
主
(
あるじ
)
納めれば あかねの空に しろいアジサイ
42
一匹の
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の声 ききながら 眠りにおちる
咎
(
とが
)
なくて死す
32
山の端の ちっちゃな青空を めざして 雨を泳ぐよ くじら
12
号
/
ドライブBGM
33
ゆるるりと回り灯篭動き出す走馬の影見し宵闇の道
40
掌
(
てのひら
)
に収まる小さなスニーカーそんな季節もそろそろ終わり /吾子三歳
44
あの家のノウゼンカズラ見えたなら歩幅広げし吾の決め事
45
掃除機の手を止めじっと立ちつくす今この時刻原爆落つと
53
トマト枯れ 空いたところに 半額の ヒョロきゅうり苗 植えたらすくすく
37
山並みが 重なるはるか 遠くまで ここにいるよの 木霊を待って
/
山の日
34
月
灯
(
あか
)
り むせび泣くよな 虫の
音
(
ね
)
は 夏のおわりを 告げる絶唱
44
夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
23
そよぐ風植えた覚えは無いけれど裏庭に咲く白百合の花
36
あちこちと旅する夢を語りしが君亡き今は夢のまた夢
39
文字も無く駅そば写真のライン来る立山かまぼこに思ふ旅先
39
エアコンを切らば朝まで虫の声こうして秋は日々近づきぬ
38
愚痴一つこぼす夕暮れ茜空ひぐらしの声みちてくるなり
32
バス停は人影も無くこの夏を閉じ込めるよに降る蝉時雨
38
この夏も仕舞いの市民プールからふわり飛び立つシオカラトンボ
44
みまかりて三十余年経し夏に初めて訪いぬ
亡父
(
ちち
)
のふるさと
34
行くことは叶わぬけれど
山車
(
だし
)
が出る長月二日今夜宵宮
30
新米と秋刀魚購いささやかな幸かみしめる十三夜かな
40
何を美と するかは人に よるとして。 私は酢豚にパインを許さぬ
24
いくつもの花びら風に舞ってゆく夏の化身の
百日紅
(
ひゃくじつこう
)
の
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