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マウントを取って取られて生きてきた ささくれ剥いた痛みの後悔
11
真っ白なみぞれが降って照らされる晩夏の恋をあなたの熱を
6
ほうじ茶で凍えた指をあたためる きみの温度を想う雪の日
9
傘持たぬ人しょんぼりと佇ませ赤信号の悠々と光る
20
棘のある罪は金平糖に似て 丸い甘さが口に広がる
9
「久しぶり」その一言の裏側に僕が知らない 数多の別れ
9
出来ることまた一つ増えて立ち上がる「ほーら どこにもつかまってないよ!」
12
立てた子は何度も何度もやって見せ 兄は並んでスクワットする
17
「癒されます」その一言で頑張れる 今日も歩くよ老犬と私
19
眺めれば全ての場面が宝物 写真の整理は今日も進まず
27
ちょっとだけ愚痴ってしまった今朝の我 一呼吸して味わう感謝
16
園庭は水遊びする子らの声 泥んこになって さあ、もう夏だ!
18
園庭に色鮮やかにザクロ咲く 花を集めてままごとする子ら
14
何処に毒秘めているのか 雨の日はひときわ麗し紫陽花愛でる
16
金平糖あじさいの葉をあしらって 粋なセンスの亡き友想う
19
吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
18
靴底ゆ蹄鉄の唱ひびくなる青少年Aへの木馬教育入門
5
青年はたは未亡人喪家ゆあらはれて娼館へ入るまでのいきさつ
5
捌かれて子宮の轢かるうすむらさきの牝馬の亡骸へと車輪
6
「かあさん、あなたの落とした真っ赤な櫛が、青い鳥を梳ってはやまないのです。」
8
雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
12
星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間
30
光年
24
30
年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
25
推敲を 重ねて詠むも 今一つ 素人歌人 褒めるは君だけ
10
本日で「子」を卒業する 火葬場の床に寝転び泣きじゃくりたい
46
ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
34
午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
41
波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かに
渞
(
みなもと
)
を持つ
37
偶然が偶然を呼ぶこの
惑星
(
ほし
)
で一緒に焼こうお好み焼きを
45
疱疹
(
ほうしん
)
は赤く
脹
(
ふく
)
れて我に告ぐ「このお
身体
(
からだ
)
はお疲れですよ」
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