「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
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また不意に 寄せて返すこの悲しみは われら家族を しばらく去らぬ
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初嵐 威勢良き名は 見目無垢の椿と知りぬ 詠う人いて
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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転々と 君を追いかけ 春の中 今点々と 咲くシバザクラ
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ハイハイで 一目散に 孫三女 ママをスルーし たこ焼き見つめ
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二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
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次年度の 事業計画 練りながら 部下のクレーム 溜息混じる
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面会の十五分ほどちぐはぐな義姉の話題は帰宅に尽きる
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にぎにぎと はなのもとにて 宴持たむ 花も人世ひとよも はかなくあれば
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心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
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冬越して スナップエンドウ 収穫す ささやかながら 春の楽しみ
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桜桜さくらさくら 花をいだきて 舞う月夜 永遠とわに散るなと 願いでつつ
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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ほほつたひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
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この世には素敵な言葉が多すぎる 修了式でもらう手紙に
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吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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「ママはどこ?ねえパパ!」「百合が綺麗だろ今年は肥料が良かったんだよ」
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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テーブルに麦が生けらるランチ会 初にて噛みしむウクライナの味
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のどかなる 春の空にも 鋭角が ポラリスを射て 白鳥の矢よ
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一年ひととせに一度の福運なる日には列をなしたり来ぬを求め
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変はりゆく 街並みの中 桜咲く 古戦場のみ 置き去りにして
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真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一          
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林檎の真ん中射抜くごと詰られて わかってる恥じているよと胸の内で/其の二     
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音曲おんきょくに 詩歌に絵にと うたわれし 桜は生きむ 時代を超えて
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出会わなければ 良かったなんて 思わない そんな別れが また一つ
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君を蛋白石にしよう。でも、それまでにはかえってきてね。
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終わり続ける君と終わらない僕の終わりを迎えたちいさな約束
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