この先も 君が飛び立っていいように 明日花の苗を買いに行く
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ナカムラは宗教の人に話し掛け 少し仲良くなって別れる
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ヤバいのは 道具にくっつく雪塊と 下ろす端から積もる新雪/Ver.2
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ライターの 炎ばかりが鮮やかで 雪に潜んだ 灰色の冬
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独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
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暁がほころんでゆくきっかけとなるべくチャリの明かりを灯す
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歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
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イマジナリーフレンドにさえ「やめとけ」と言われながらも買う宝くじ
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頬を刺す 風感じつつ お迎えに 陽が長くなり 夕焼けを見る
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悲しみに遭わないよりも遭ってなお笑える生をあなたに願う
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ナカムラはスラムダンクを読むために 整骨院に元気良く行く
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雪景色 君への想い 降り積もる 春の訪れ まだ先にあり
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淹れたての コーヒーの香りは 僕をまた 君へといざなう 飲み終えるまで
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7巻が、歯抜けの書店 この街のきっとどこかに2冊ある家
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「ほんとはね」きみの気持ちを知った夜やさしい言葉がわたしを包む
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お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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飛行機の 音が近づき 遠ざかる 70キロ先 仙台空港
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設定を 3度落として 温みたる 陽射し入り込む 家ド真ん中
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先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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ジャガイモもトマトもタバコも唐辛子もナス科 親戚多くて良いね
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大粒の 雨も冷たくないんだよ ヤニ食ってれば 肺は暖か
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嬰児虐殺に残りたる頭の割れて受難人形劇の耶蘇置く
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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複数の国語辞典を見比べて幸せを定義するナカムラ
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椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
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夕方はすみれ色してまほろばの如く優しく染まる街角
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イスからの立ち上がり時に膝激痛 行くのためらう映画「スペシャルズ」/観たいけど(泣)
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