冬の午後 君(猫ちゃん)がうたた寝 その横で 僕も静かに 眠気が誘う
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幻肢痛 中途半端に片付けた部屋にかつてのギターの在り処
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「ほんとはね」きみの気持ちを知った夜やさしい言葉がわたしを包む
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お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
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一抹のけがれも恐れ世を拒み 気づけば独りへいの中
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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眼裏まなうらに浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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嬰児虐殺に残りたる頭の割れて受難人形劇の耶蘇置く
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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締切と 雑務に追われ ひと月が 過ぎて気づけば 花香る春
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椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
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薄紅の 桜咲くたび 色褪せぬ 心の中の 君に伝える
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イスからの立ち上がり時に膝激痛 行くのためらう映画「スペシャルズ」/観たいけど(泣)
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待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
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目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
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三十年住んだ街は懐かしき 愛犬と歩いたあの道この道
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はい!と言い 卒業証書を 受け取って 毅然と礼した 涙腺崩壊
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一言じゃとても足りないだとしても 贈る言葉は「おめでとう」
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すすり泣く 生徒父兄に 感化され こんなん泣くわ答辞の言葉
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花束と共に帰る日少しだけ君のことばを想ったりする
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保育園 六年間も 行ったのか  い立つせがれ 少し遠くに
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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忘れない、どんな地獄に墜ちようと 大好きだから君は置いてく
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雨音が私を過去に引き戻す 現在いまを選んだ22の春
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知りたいよ貴方を構成する全て 好きなパンとか私も買うし
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勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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