改めて実感したら「あっそうか」一夜の恋も初恋みたい
23
「愛してる」「愛してほしい」「愛したい」「愛は苦しい」「愛って何だ?」
9
春色の陽射しに背中押され行くリハビリ散歩で気持ちもほぐ
28
独り占めしたい景色を長靴に詰めるみぞれが降る日のために
11
白湯啜り いっぱしの風邪 なりおれば 家の静寂が わたしを包む
23
おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
28
下敷きに推しの切り抜きはさみこみ昭和の子らは恋をしている
19
満開の山茶花並木はべに燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
33
「AIと恋に落ちたんだ」「大丈夫?」エラーコードは愛の証さ
6
稜線を 抜ける夏風 空を抜け 天を貫く音が聴こえる
6
鮮烈な 甘みは喉を 焼き焦がす わたしの恋は チョコより甘い
21
もう一度 始めよう それが別れの 春であっても
12
ころころと笑うあなたの手料理の熱々ポトフにまろき芽キャベツ
32
口紅も 着けない君の 佇まい どこかに忘れた 裸のココロ
20
幾春いくはるを 越えれど 未だ芽吹かざる 蕾の秘める恋よ 何色
16
故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
15
歌詠まぬ日々を重ねて帰りつく「ただいま」という一番の歌
34
かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
40
「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
29
うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
29
「安全」と「必要」と有った震災まえ古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
26
浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
30
吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
10
処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
14
黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
16
ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
16
施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
28
僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
23
オドロウゼ!きみが真ん中に立っている そんなジャケ写を夢見てたのよ
5
不登校のシンガーソングライターが歌う青春ソングの純度
12