漱石を教授に昔勧められ四行読むとまぶたが降りる
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布団敷き短歌集読む お腹からカラになったよ〜心地良い音
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針を持つことが好きだと思い出す座布団直すボランティアにて
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大空に 貴女と浮かぶ 夢の時 罪も翼も 風まかせにて
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本を読むその度思い出すだろうその重みと共に私のことを
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別れ際 刺客を送り込んでおいた あの人に渡した「塩狩峠」
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白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
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行きたいな ひとりカラオケ 久々に 受付突破 する気力あれば
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ジャングルのような葉っぱが一斉に揺れて「おはよう」窓開けた時
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噴き出して止まらぬ炭酸水のよう こいした時は言葉あふれて
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何もせず からっぽのまま 歳重ね 身体の中を 風がくるくる
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ぬるい湯に全身ほどけて溶け出しぬ今日一日の心の痛みも
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カップルが 闊歩する街で ただひとり トートバッグと 腕組むわたし
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胡瓜の香浅漬けも好き古漬けも 味染みるまで歌も寝かせん / 推敲は大事ですよね(自戒)
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体に合わない魂抱えて走る高速 遠くにかすむ名前があったビルは
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半分透明になって人の夢に生きたら獏と呼んでください
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いたずらに吾子が鞄に忍ばせた丸い積み木が今日のお守り
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同窓会散り際またねと手を振ればふと吹き抜ける放課後の風
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今日もまた豆をコリコリミルを挽く芳醇な香り朝の始まり
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若き日の憧れ希望悔しさといっぱい詰まりし「栄養と料理」
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アクリルの向こうのイルカもこちら側君のおでこも遠い空色
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この場所は満ちすぎている 切り傷をよけられぬ程のヒカリの結界
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はぎれ布糸くぐらせて膨れだす 手紙が来るってあり得ない妄想
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受験とは 模試に追われる シャトルラン 疲れて休む ことなど出来ぬ
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今日もまた一度も開かなかった本 初めて電車に乗れてよかったね
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幼子と 言葉を交わし ふと気付く 離れていても 愛は続くと
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添付した遺書に関して明日までにお目通しのほうお願いします
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ガチ勢とバレたらハズいヒトカラは仕事帰りにふらりのテイで
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米問題抱えた総理似の案山子 たわわの稲穂さぞ嬉しかろ
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今朝の雲 いわし雲っていうのかな 忙しいけど 空でも見よう
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