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何処
(
ゐづこ
)
から 風に
攫
(
さら
)
はれ
零
(
こぼ
)
る種
健気
(
けなげ
)
に咲く 道端のビオラ
34
「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
39
凍らせた感情溶け始め痛む18年目のサバイバルにて
10
川沿いの 河津桜に 見とれつつ 和服の貴女 想い微笑む
32
庭園を 和服の貴女と 散策す 夢見て目覚め 幸せな朝
36
鎮魂の祈りを捧ぐこのひと日 心に刻む活きてる大地
23
「もう」なのか十五年とは「まだ」なのか震災の日から十五年過ぐ
31
言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
56
落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
23
平穏な生活に花 添へるよに 歌を詠む日々 心潤ふ
37
慰霊碑に刻まれし子の年齢は二歳とありて孫と重なる
23
もし明日命尽きてもそうするか正しさよりも愛おしきもの
14
若人
(
わこうど
)
よ
無闇矢鱈
(
むやみやたら
)
を 恐れるな
倫
(
みち
)
を守れば あとは自由だ
19
いかにせむ眠れぬ子へと伝へよう 恐るることはないと言ふのに
10
人肌を忘れたてのひら愛されぬよりも愛さぬことをこそ憂う
7
蓬
(
よもぎ
)
摘み 指に残った
馥
(
かお
)
りから 春に
邂逅
(
かいこう
)
今日は
佳
(
よ
)
い日だ
23
豚こまを 醤油と
葱
(
ねぎ
)
と
大蒜
(
にんにく
)
と 炒め
拵
(
こしら
)
う 即席の薬
16
忙しや 春告げし後 鶯は
時鳥
(
ほととぎす
)
の子も 育て旅立つ
31
全て
空
(
くう
)
般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
29
携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
32
陸奥
(
みちのく
)
の 花の盛りを 見ぬままに 時は過ぎ去り 十五年
20
横顔が なんか綺麗?と ふと気づく あなたに会える 1週間前
9
父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
60
昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃
0
歳の孫
26
悲哀とは 幸福たちの 存在を 証明し得る 唯一のもの
16
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
22
恥ずかしいことを平気な顔をして書くのに役に立つね短歌は
14
桜色の 夢見しばかりに
夕
(
ゆうべ
)
まで 乙女心の 封印を解く
26
幸運に すました顔で 身を委ねる そうしたいのに ハートはうらはら
10
思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
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