花弁はなびらが 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
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春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
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レンギョウの黄はまぶしき光となりうつのこころにまっすぐ刺さりぬ
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雨やみて 窓に張りたる 花びらに とき儚きを 想ひ知るかな
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雲去りて 沈む心を 撫でる風 照らす望月 光の衣
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目薬を差したら何か変わるかな 何度でも巡って来る春愁
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群青のスーツに笑みを貼り付けた青年がゆく四月一日
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風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
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欲しいもの挙げ連ねたら切りがなし 人の欲とはおそろしきかな
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桜咲く路地は夕暮れぼんやりと僕らはいつも世界のとりこ
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連れ出して欲しいとおもうハルウララ サクラはいまだに咲かないままで
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聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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雨の中 カアカアカアと 鳴くカラス その鋭き目 力みなぎる
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五目豆炊く出汁の香に癒されつ過ごす休日やすみのまろき静けさ
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久々にサイト開けた喜びは短歌うたへの思いかみなさまへの思慕か
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
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廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
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ブロッコリーに おかかを混ぜて つゆをかけ 春の味する 朝の食卓
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いつの日か通り抜けたし 日本一長い商店街の端にて
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楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
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死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
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「さくら味バウムクーヘン」食べてみたなるほどこれは桜餅味
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身一つで 武器も持たずに 生きている 愛猫きみは強いね そして優しい
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降り積もる桜吹雪の公園に光差す午後蝶の飛び交う
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誰よりも 優しききみの 未来には わたしと違う 姿ありけり
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さよならと 世界に別れを 告げしとき またどこかで 世界始まる
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ご近所の子供と遊んで洗われる再び汚れるおばちゃんだけど
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雪の如 りぬ花弁はなびら バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
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トーストは人の生き方ふわふわでもちもちだけがいいわけじゃない
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