日常のほんの小さな幸せが崩れぬように甘噛みをする
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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「ごめんね」と言えない言葉が喉奥に詰まってしまう息苦しい日
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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極寒も春に近づくステップと思えば2月も少しいいかも
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元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
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一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「辛さつら」「幸せ」
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奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
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一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
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雪国の春雪原せつげんの凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
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辛酸を 舐めて麻痺した この舌に 効くものはなし 私は無敵
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着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
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ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
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思春期と言う言葉でみな片付ける、そんな大人になりたくないな
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ヘッドホン すべての憂うつ遮断して Bad Bunnyを刻んで歩く
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ママごめん 同窓会に孫の写真 持たせられないような娘で
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改めて実感したら「あっそうか」一夜の恋も初恋みたい
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独り占めしたい景色を長靴に詰めるみぞれが降る日のために
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白湯啜り いっぱしの風邪 なりおれば 家の静寂が わたしを包む
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おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
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満開の山茶花並木はべに燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
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稜線を 抜ける夏風 空を抜け 天を貫く音が聴こえる
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もう一度 始めよう それが別れの 春であっても
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口紅も 着けない君の 佇まい どこかに忘れた 裸のココロ
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幾春いくはるを 越えれど 未だ芽吹かざる 蕾の秘める恋よ 何色
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故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
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「安全」と「必要」と有った震災まえ古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
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吐く息にいつか消えてくときめきと君が焼いたパウンドケーキ
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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