二度童子 背中をなでて ゆっくりと 父だった人の 母親になる
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むずかしい言葉を並べるあの人の 落としたアリガトを拾うお仕事
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《おことわり》今現在、もう貴方では私を救うことはできません。
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まだ青の青さを知らぬ君の眼にこれからもこの世界は映る
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上野から東京までが遠すぎて ヘッドホンはもうカバンにしまった
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宝塚歌劇団には華の影幕の裏側潜む過激団
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新米のとぎ汁 植木鉢に撒く いただきますの似合う夕方
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言葉では つい言い過ぎてしまうから  秋色の葉を 貼ってポストへ
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ため息は深呼吸になるんだよ細く長くね負けたらあかん
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おたよりが通じることのありがたさ 心の便秘 しませんように
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マウントを取って取られて生きてきた ささくれ剥いた痛みの後悔
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真っ白なみぞれが降って照らされる晩夏の恋をあなたの熱を
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ほうじ茶で凍えた指をあたためる きみの温度を想う雪の日
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老犬と孫は同じパンパース歩けない子と歩き出す子と
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棘のある罪は金平糖に似て 丸い甘さが口に広がる
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老犬のお尻吊り上げ散歩するリハビリ毎日 私は筋トレ
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そう言われるとわからなくなってくる 川の向こうに独りのカラス
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救われたかっただけ金魚 ポイが破けて掬われなかった金魚
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初恋はそうと思えば初恋で今日の夢では空を飛んでた
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手放していくものごとを決めるのに使うサイコロ1d100
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クソでかいおにぎりを作ったならば全人類と仲良くしたい
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眺めれば全ての場面が宝物 写真の整理は今日も進まず
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ちょっとだけ愚痴ってしまった今朝の我 一呼吸して味わう感謝
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園庭は水遊びする子らの声 泥んこになって さあ、もう夏だ!
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園庭に色鮮やかにザクロ咲く 花を集めてままごとする子ら
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何処に毒秘めているのか 雨の日はひときわ麗し紫陽花愛でる
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金平糖あじさいの葉をあしらって 粋なセンスの亡き友想う
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近所の子だんだん敬語を使い出し 成長見るも淋しさ覚える
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要求を分かってやれぬもどかしさ 老犬何かを訴え続ける
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亡き父の自慢の庭は花爛漫 届いた動画に故郷恋しく
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