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手の冷ゆる 彼岸の午後の 徒然に 甘めの紅茶 時かけて飲む
23
父と母 二人の兄の 思い出を にれがむうちに 中日(ちゅうにち)は過ぐ /にれがむ=反芻する
16
故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
18
頬
(
ほほ
)
伝
(
つた
)
ひ 涙を隠す 春雨は 在りし日思ふ 弥生のしらべ
42
雨音が私を過去に引き戻す
現在
(
いま
)
を選んだ22の春
47
暮れなずむ町はいつしか遠くなり贈った言葉は湿度を無くす
14
涙から笑顔に優美満開は2位発進の春色の自己
35
菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
34
海泳ぐ
弥生尽
(
やよいのつぐ
)
の太陽の 目を細くしてシャッターを切る
15
やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
24
勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
36
初めての傘は赤色アンパンマンずっと離さず寝るのも一緒 /吾子三歳
50
この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
13
君だけに纏いて包むあたたかな春の微風よジェラシーも消せ
25
朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
22
春霞立つ雪の辺の道しるべ来よと振る振る狐の尻尾
15
上向いて落ちる椿の見るものはまばゆい空か蕾の子らか
30
春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
22
飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
20
中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
42
雨音が響く暗がりリビングで 君へのメール読み返してる
40
春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
46
萎るるを知らず散りたき桜花散り敷くものは涙なりけり
14
レンギョウの黄はまぶしき光となりうつの
脳
(
こころ
)
にまっすぐ刺さりぬ
33
目薬を差したら何か変わるかな 何度でも巡って来る春愁
11
軽快なミシン作業で過ごす午後おもいがけずに時を忘れて
33
なんとなく月を見ている特別に寂しいわけでも無いのだけれど
45
風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
20
唯
(
ただ
)
ひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
20
漱石がかつて座った縁側にじっと佇み春風に酔う
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