靴底ゆ蹄鉄の唱ひびくなる青少年Aへの木馬教育入門
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青年はたは未亡人喪家ゆあらはれて娼館へ入るまでのいきさつ
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捌かれて子宮の轢かるうすむらさきの牝馬の亡骸へと車輪
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「かあさん、あなたの落とした真っ赤な櫛が、青い鳥を梳ってはやまないのです。」
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雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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推敲を 重ねて詠むも 今一つ 素人歌人 褒めるは君だけ
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本日で「子」を卒業する 火葬場の床に寝転び泣きじゃくりたい
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ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
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午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
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波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かにみなもとを持つ
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偶然が偶然を呼ぶこの惑星ほしで一緒に焼こうお好み焼きを
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疱疹ほうしんは赤くふくれて我に告ぐ「このお身体からだはお疲れですよ」
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あなたへの想いを乗り換え出来たならそう考える赤坂見附
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吾子からの人生最初の「ごめんね」は、「(ママの牛肉食べて)ごめんね」
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水たまりぴしゃぴしゃ弾むステップで吾が子は踊る時を忘れて
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伊右衛門のラベルの裏の大吉に喜んでいる私はチョロい
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水たまり遊び帰って吾が子ふと「あめいたねー」とつぶやき笑う
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臆病で誰かのファンを名乗れない 推すには好きの責任がある
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布団剥ぎカーテン開けて皆起こす 朝から全開 もうすぐ二歳
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相手より余計に好きになったほう 負けみたいだよずっと負けじゃん
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まっすぐに縫えていないと後戻り なかなか進まぬ刺し子の歩み
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脈を打つ音と雨音相まって 眠りに落ちるひとりリビング
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浅はかについ羨んでは撤回すどの世代にも苦労それぞれ
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雪による倒壊破損が露わなる近所の空き家全貌凄まじ
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今君の 声が聞こえたと 思ったら あの頃に似た 春風でした
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深夜二時、低く唸る冷蔵庫。鼓動が共鳴して平行線。
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布団の中で丸まっている私 今日も明日もなにもできない
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短歌詠む趣味まだ誰にも言ったことないけど君になら言いたいな
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