通院の日取り決まらずもどかしく送りの息子伺うばかり
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木々のにいつしか苔はむしりけり黄色い花を静かに咲かせ
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楽しげに鼻歌歌う夕暮れの あなたと暮らす日々の花束
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今までの君が好きだった私のままで この恋だけはピリオドを打つ
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花火の日「友達」の君見つめてる 私の恋は散れもしないよ
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自分なり幸せな方選んだよ 昔の私あなたも私
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朝8時すれ違いざま目が合って 貴方からは夏の匂いがして
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かっこいいの真面目な君が 可愛いのふざけた顔が そこがずるいの
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十六年キミと続けたごみ拾い キミのおかげよ もう立てぬ老犬キミ
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曖昧な朝のぬくもり コーヒーを大人が好む理由わけを知った日
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久しぶり娘に洗髪してもらいあなたを産んでホント良かった
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カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ愛犬キミのその脚
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今日だけは強く私を抱きしめて 包んでくれよ星降る夜に
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カランと夏の音につられて今も 君の星座を探してしまう
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このままの関係性じゃ終われないけど 勇気が出ない高1の夏
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ただきみのエンドロールに私がいれば いいなと思う夜9時半
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帰宅して一番最初に誕生日 祝ってやろうと思ってたのに/仕事の愚痴は職場に置いてこ
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溌溂と晧歯剥きつつ小綺麗なる口蓋言ふ 「原爆もたば」
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慰めて足しになるならそうしようそうならぬとて他に浮かばぬ
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いらいらは己が未熟の吹き出もの だからしゃあないああありがたや
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ばあばン いっつもあると思ってる ゼリーを作る わんぱく来るぞ
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友達と居酒屋ほたるで暑気払い元気もらって、からり梅雨明け
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ソファーにてプーマのロゴのように寝る猫のとなりにまるくなるわれ
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テーブルに琉球ガラスの箸置きの光うつって吾子待つ夕べ
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色褪せた箪笥のシールはいたずらな吾子が貼った日だからそのまま
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何度でもエラーエラーと立ち上がる赤いバツからパンチをくらう
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艶やかなカラスの羽の一本のそっと置かれた手紙のように
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左腕メメント・モリの文刻む美容師の人所作美しく
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老いたれば風邪の治りも遅くなり五臓六腑にポカリがしみて/ねこ母様ありがとうございます
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焼きそばは買わないよ 私の右手はあけておくね せっかくの浴衣だし
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