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少しずつ 距離を置こうと してた事 わかっていたよ 今元気かな
14
朝の雪かがやきに目をひらきつつ かじかむ指を光にかざす
40
初雪が名残りの柿を白く染めめぐりそこねた季節を隠す
25
カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の
最中
(
さなか
)
22
そういえば授乳の頃も思ってた せめて一晩ぐっすり寝させて
21
父母
(
ちちはは
)
と弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
27
「ごめんね」を言えぬまま積む言の葉の 尖りて母を、僕を、傷める
35
「忘れた」と言えぬばかりに声を張る祖父の孤独をまともに見れず
47
眠れない眠れないから何かして上手く行かずに追加の眠剤
32
早朝の三時にやっと眠くなるホットワインの催眠術師
40
「普通」という名のバスをまた見送りて 私は私の歩幅で帰る
45
教室の隅に透明な僕がいて ポケットの中、拳は熱い
36
この部屋に占める「私」が増えた日の 少し大きくあくびをする九時
17
「怠惰」という病のツケが三年の時を経ていまボディブロー
38
朝一番 全国ニュースに故郷の名 暴風雪の町を案ず
28
想像す雪のない地はどんなにか白一色にただただ絶望
11
新しい モノがはじまり 少し前 新しかった モノが消えゆく
9
春忘れ芽吹きを忘れしおれゆく市井の一票どこかに消えた
19
月面のゴルフボールが見えたとて人のこころの襞は見えない
31
勾配は何
‰
(
パーミル
)
かその先に何が見えるかまた明日が来る
48
背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
34
源泉に 湧くる言の葉 かき混ぜて 生まれ流るる 数多の
泡沫
(
うたかた
)
/リメイク
29
他意の無い「励ましたい」がそんまんま伝わると良いな今度会ったら
30
今は無き
故郷
(
こきょう
)
の古き喫茶店 記憶を灯す 茶色のランプ
41
こんなにもみんなで帰る道のりが愛しいことを最後に知った
19
吾妻山 種蒔きうさぎ 顔出して 身を乗り出して 急ぐ春なり
20
奥歯欠け 型取りまでに 二週待ち 接着までに もう二週とは
27
思ひ出と共に 今も手元に残る
主
(
あるじ
)
なき 祖父母の家の鍵
35
一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
36
夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
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