見覚えのあるスクラブに肝冷える先生頼むこっち見ないで
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『君がため 惜しからざりし 命さへ』 そう言えるほどの「君」に会いたい
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さよならに聞こえてしまうありがとう 言えずに今日も またね で帰る
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副作用ない薬などありませんいつになったら慣れてくるのか/橋本病の薬
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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生産性なき者として生産性なき者のゐる現実を生む
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ヒトなれば「価値なき生」を継がしむる不自然をこそ誇れよ マジで
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雨が梅を連れ来て 砂糖と酒に漬かる頃 暑さと夏が来る
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初蝉の 鳴いてすぐ止め 二度寝かな 夏まで少し もうちょっとだけ
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星ならば 見えて届かぬ あたりまえ 君との間 30光年
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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「ここにいる」叫ぶ蝉たちうらめしき俺もやろうかこの野郎ども
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お祭りと虐殺 同時にこの星で  人類はまだ スイカ食べてる
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親と子が 孫とひ孫の顔になり ひいじいちゃんの思い出話
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花火見て求めし君と結ばれし愛を囁く夏のホームで
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叱責と残業と雨と靴擦れと フルーチェ全部食べていいよね
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眠剤を飲んで寝ようとしたところGが現れ目覚めてしまう!
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薬箱の上には黒い点々・・が ああやられたわGの置き土産!
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シュッシュッと中性洗剤吹きかけてGを追い詰め仇討ちをする
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新しい街の生活 少しだけバカンスのよに一週が過ぐ
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兵庫県の誰かじゃなくて、可愛らしいおねだりなんじゃないですか服プレ日っすよ
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層になり歴史と酒がもてなされ紳士の場所へ 二十歳になったら
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丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
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無花果いちじくのほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
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鳳蝶アゲハチョウひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
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「まだ読むの?」疲れた兄ちゃん逃げたいが 一歳あと追う「もういっかい!」
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やっぱりね楽しさ倍増アンサンブル フルートの醍醐味仲間と味わう
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二十年ここで寝たんだこのベッド 嫁ぐ日近し涙あふれる\思い出
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「受かったよ!」弾んだ声が忘られぬ 電話口に見た息子の笑顔\思い出
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帰り際こっそり小遣いくれた義母はは 微笑む写真を今日も眺める
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