待ちかねた「BS日本の歌」落選 届いた封書はコロナ接種
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眠たくて 首もげそうなこの人に 右肩を貸す 次の駅まで
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逃避行上手くいかずに捕まりゆく君さえ逃げたらそれで良いから
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届かない手紙書いては秋が来て明日あなたより年上になる
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一時ごろ合鍵使うひとのこと何も知らない シンデレラかも
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空差しておどけて涙、ごまかしたキミを攫うね宇宙人です。
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「お祈り」のメール見るたび人事部の寺社での祈祷を夢想し笑う
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思いがけず君とおしゃべりできたから何でもいいや今日は良い日だ
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ひとつとて詩歌なさざる夕にゆびアスパラガスのしらうをそろへ
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ひとりでも頑張っているぼくやきみを誰か見ているきっと見ている
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わたしは一人残されて 部屋の隅、積み上げられた写真たち わたしが一人残された。
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虫籠の中の世界と知っていたけれど飛べれば十分だった
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汗だくの孫抱き止めて懐かしき思い起こせし重なるにおい
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わからんな 担当者の名 「東」ひがしなの?「東」あずまなの? どっちなんだい?
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あおむしとダイコンの葉を分けあって 味噌汁の具は今日は少なめ
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遠き日の白き浜辺を夢見れば鴎の歌は目覚まし時計 
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内海うちうみの小春日和を背に感じ猫ってこんな気持ちにゃんだな
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ハンドルを力を込めて握りしめこの冬初の圧雪道路
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信号の青に変わるが恨めしい君がとなりにいる夜だから
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あの世から帰る人などいないという 幸せは宙に浮いています
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薄暗い沼の底にはエメラルド独り抱える吐息と爪を
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新米のとぎ汁 植木鉢に撒く いただきますの似合う夕方
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長々と療養続く友人を思わぬ日のなく半年がくる
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言葉では つい言い過ぎてしまうから  秋色の葉を 貼ってポストへ
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下弦の月 傷みやわらぐ ゴスペルを とどけてほしい ソウルメイトへ
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1番におめでとLINE送ろうと 親バカしてます三十路みそじの息子に
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きっかけはいろんなとこに落ちている 短歌うたを見つけた私は幸せ
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歳重ね物欲ぶつよく無くなる健康や 手に持てぬもの欲しがっている
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人生のいもあまいもみ分けて 自己肯定感が少し上がった
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差出しの 心細さを 受け取りし 次々とどく 喪中の葉書
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