屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

人間に怖がられないお化けたちハロウィンの夜はおうちでふて寝
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峰々の色づく秋はくれなゐに水くくるらむ天の川浪
11
立ちわたる霧より昇る朝日山麓の闇に牡鹿鳴くなり
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川霧のたつみの方にいほりして世をうぢ山としかもなくなり
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小倉山霧立ちこむる夕暮れに道踏み惑ひ鹿ぞ鳴くなる
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月を待つほどのあはれも更科や姨捨山の夕闇の空
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いつまでも綺麗でいたいと言うキミを剥製保存するボクの愛
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つきあった男をみんな剥製にして保存するわたしって変?
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寝てる間に切り裂いちゃってゴメンナサイあなたの胸の内知りたくて
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鰯雲近くなったか屋根の猫秋刀魚焼いたらすぐ降りてくる
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座敷牢抜け出た伯母が身を投げた涸れ井戸の底柿の葉積もる
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庫裏くりの屋根真白くなりぬ上にる柿をついばむ鳩の糞にて
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参観に来てもいいけど先生にチップあげるのやめてよねパパ
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参観に来てもいいけど先生を誘惑するのやめてよねママ
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担任がイケメンなので化粧にも気合いが入る授業参観
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触らせてあげたらきっと点くれるいい先生よと明るい娘
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わたしって可愛い子だから先生がエッチなほうがトクなのねママ
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あのねママ今度の先生変なのよだってちっともエッチじゃないの
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萩の露荻の上風うはかぜ虫の声もののあはれは秋ぞまされる
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秋といへばさらにものこそ悲しけれ野辺に先立つ袖の白露
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吹く風の色こそそれと見え分かね音に驚く秋は来にけり
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わが袖は野辺の草にもあらなくに(飽き)とし聞けば露けかりけり
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ムカつくぜ捨てた女が俺よりもイケる男と付き合ってたら
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秋知らぬ常磐の山に宿替へば愁ひをよそに世をや過ごさむ
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何となく袖ぞ露けき唐衣竜田の里の秋の初風
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明けなくに関吹き越ゆる初風に秋を知るらむ須磨の浦人
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袂にや秋はたつらむ夏衣ひとへに涼し夜はの初風
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ねえみんな聞いてよパパとママったら昨日もしたよプロレスごっこ
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皮も身もこそぎ落として骨だけで涼みたくなるこの暑さだな
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鷺のゐる向ひの峰に入日さし瀬音に辿る森の下道
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