Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。短歌は楽しき玩具
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朝露のおきていなばのおとづれもまつにつれなき夕暮れの空
2
風の音も秋ぞと告ぐる
蓬生
(
よもぎふ
)
に露重げなる松虫の声
1
夜もすがら裾野に鳴きし
小牡鹿
(
さをしか
)
の峰に分け入る暁の声
4
秋とだに分かぬ常磐の山人もながめわぶらむ夕暮れの空
3
棚田
守
(
も
)
る
賤
(
しづ
)
もや袖に宿すらむ姨捨山の秋の月影
4
菅原や伏見の里に月冴えて生駒の
岳
(
たけ
)
を渡る
雁
(
かりがね
)
6
あしびきの山の嵐の寒けきにふんどし欲しと松茸の泣く
3
篁
(
たかむら
)
に遊ぶ雀の影長し嵯峨野の奥の秋の夕風
6
あのオバチャン只者じゃないレジ打ちがメチャクチャ速いスーパーウーマン
8
鳥肌が立つほどのいい女でもミニスカートが穿けず恨めし
1
一日の勤めを終えた外科医たち談笑しながらモツ鍋つつく
5
旅人の急ぐ野道に日は暮れて尾花の末に月の掛かれる
6
手を挙げて招く芒の影よりも男心をそそる白はぎ
5
後朝
(
きぬぎぬ
)
の涙を露と宿しおきてなほ面影に咲ける朝顔
5
日差しには夏を残して吹く風の音に驚く秋は来にけり
3
秋風に誘はれ出でて鳴く虫の声聞く
夜
(
よは
)
ぞ野辺は寂しき
8
秋の野に萩の錦をきてみれば霧のたつさへ惜しまるるかな
4
風渡る
真葛原
(
まくずがはら
)
に立つ鹿のうらみわびたる暁の声
4
立ちわたる霧より昇る朝日山麓の闇に牡鹿鳴くなり
3
化物の親玉として担がれてみこし入道増長しすぎ
4
風やあらぬ秋や昔と見上ぐればわが身一つに曇る月影
3
小倉山霧立ちこむる夕暮れに道踏み惑ひ鹿ぞ鳴くなる
3
雄々しくも立てる狸の玉敷の都やいづこ信楽の里
6
夏衣まだ脱ぎ替へぬうたた寝の夢驚かす荻の上風
7
草葉にはまだ置きあへぬ白露の袖に宿借る秋は来にけり
5
君住まで問ふこと絶えし津の国の生田の森に秋や立つらむ
6
女郎花あだには折らじ白露に濡れなむ袖を人もこそ問へ
5
秋の野に
艶
(
なま
)
めき立てる女郎花いつと契りて誰を待つらむ
8
吹き変はる音にぞそれと知られける青葉の末を渡る秋風
3
七夕のかへる衣に風吹けばいとどうらみやたち増さるらむ
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