Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://bbs.kodama.com/bbs/rakurakutei/
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逢坂の関の戸鎖さぬ御代なれや越え来る春の限り知られず
5
ひさかたの天の香具山春来ぬと霞の衣空に干すめり
5
氷りゐし筧の水の音づれて柴の庵も春めきにけり
4
谷川の氷も解けぬ山里に霞ぞ春を空に知らする
7
梅が香を送る春風しるべせよ尋ねやゆかむ鶯の谷
7
雪ながら涙の氷解けぬらしふる巣を出づる鶯の声
7
香久山に登りて見れば天の原霞むもしるく春は来にけり
6
鴬のまだ片言に春来ぬと誰かいはせの森の初声
6
四方の海浪ものどかに立ち返り豊葦原に春は来にけり
8
伊勢の海に神代に帰る春立ちて天の戸出づる朝日子の影
4
年はまだかへりもあへず梓弓押してぞ春は今日立ちにける
6
あらたまの年をまつの木門ごとに立つより早く春は来にけり
6
あまたたび春を迎へむ身なりせば年をもかくは惜しまざらまし
4
踏み分けし小野のふる道跡絶ゆる雪のうちにや年は暮るらむ
3
網代木
(
あじろぎ
)
に
氷魚
(
ひを
)
のよるよる風ふけて霧にぞ咽ぶ宇治の川浪
6
味噌汁に刻んで入れた蕗の薹早春の味皆ほろ苦い
10
尿が出ないびっくらこいて病院に行ったら酒の飲み過ぎだとさ
6
気張っても短歌が出ない苦しみはうんこが出ない苦しみに増さる
6
おばあちゃん階段降りる時ママが後ろにいたら怖がるのなぜ
5
絶叫が耳から消えない押し入れに隠れて一人生き残ったが
8
美味そうに何食べてんだ佐川君一口くれよなぜ隠すんだ
9
風渡る葦の枯れ葉に雪の花咲くや浪速の春の面影
9
雪積もる岩の掛け道跡絶えて峰に嵐の声のみぞする
8
知ってるのわたしと主人だけなのよ前の主人のほんとの死因
9
薄氷
(
うすらひ
)
の張りしころより風凪ぎて赤星寒き暁の鐘
8
笠払ふ間も惜しからむ夕暮れの雪の野道を急ぐ旅人
7
元旦はえげつないのは我慢してまずは無難に謹賀新年
11
訪ふ人も今はあらしの山里の柴の庵を埋む白雪
10
御狩りする袖幾度か払はまし交野の御野の雪の曙
4
新しいパパが来るってママほんと?じゃあどうなんの?うちにいるパパ
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