Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://rara.jp/zappai/
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押し入れに詰めたパンツの
饐
(
す
)
えたのを取り出してまた穿く梅雨の頃
6
「勝手に来てお茶飲んでるのぬらりひょん?」「いいえ隣のボケ爺さんです」
13
回らない寿司屋でウニ巻き頼んだらキュウリがなくて損した気分
14
いやらしい夢を見てたら出た字幕「ここから先は有料です」と
17
これ全部読んだら人生もう少し良くなったかなと眺める本棚
17
お釈迦様退屈しのぎに蜘蛛の糸で釣っては落とし落としては釣り
15
幹部の座夢みて耐えた塀の中満期で出たら組は解散
11
組長の出所祝いに絶対に出しちゃいけないものはケーキだ
9
山賤
(
やまがつ
)
の垣根に咲ける卯の花を
裁
(
た
)
ち縫はぬ
衣
(
きぬ
)
晒
(
さら
)
すかと見る
(
)
10
海賊が宝隠した洞窟の地図手に入れた出資しないか
12
誘ったら断る若者多いなあ麻雀よりもゲームがしたいと
9
花の香の沁みし衣をたち替へて風をひとへに今朝よりぞ待つ
11
願わくはこの雨粒に身を変えて恋しい人の窓に沿いたい
13
職人の誇りがすごく傷ついた痴漢冤罪かけられた
掏摸
(
すり
)
11
撮影の後で握手もしてくれてとても気さくな心霊でした
8
雨の日にビルの窓から見下ろせば青赤白と傘の花咲く
14
「お祖父ちゃん目も
外
(
はず
)
せる?」と真顔で問う入れ歯
外
(
はず
)
して洗ってた時
18
「ただいま」とドアを明ければ「おかえり」と言いたい顔で猫が迎える
18
山吹の花の盛りに来てみれば
蛙
(
かはづ
)
鳴くなり井手の玉川
12
蛙
(
かはづ
)
鳴く吉野の川に影見えて岸の山吹今や咲くらむ
10
散り果つる花のゆくへは知らねどもはるかに送れ峰の松風
12
花散れば青葉の枝に紛れ入りて今は友ある高砂の松
9
東路
(
あづまぢ
)
へ春の過ぎゆく
足跡
(
あと
)
なれや青葉に辿る志賀の山越
12
彼
(
かれ
)
もやと尋ねか行かむ吉野山桜の
遠方
(
をち
)
の嶺の白雲
15
首吊った前住人が毎夜来てとても楽しい格安物件
8
死んだこと一度もないから心配だうまくやれるか笑われないかと
8
ポストには入らないので窓口に持ってきましたこの赤ん坊
9
地下室に監禁したこと思い出しこわごわ
開
(
あ
)
けて見る3年後
10
音立ててカエル飛び込む池端に宗匠頭巾の人影を見た
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ご主人で不満だったら試しなさい太くて硬い俺の逸物
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