屁の河童
59
58
投稿数
1094

ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

賤家しづのやの垣根に咲ける夕顔の露かと見えて行く蛍かな
20
美豆みづの野の渡りやいづこ旅人の袖はつれなき夕顔の花
18
頼まじな契は薄き夏衣ひも夕顔の露の宿りに
12
まどろめばやがて明けぬる夏の夜の夢より淡き有明の月
22
貴船川岩に砕くる白波の玉かと見えて飛ぶ蛍かな
20
涼しさも緑も深き山里の滝の響きに通ふ松風
21
夕立の名残なごりは軒にしたたりて雲遠ざかる蝉の諸声もろごゑ
24
塩辛い氷イチゴを特注し美味うまそうに食う客はドラキュラ
13
風吹けば杉の木陰に玉散りて涼しくなりぬ夕立のあと
20
木の間吹く風も涼しき夕闇に蛍飛びふせせらぎの里
22
夕立の雲の晴れゆく山端やまのはに入日を受けてかける白鷺
22
葛城の久米の岩橋絶えしかど虹こそかかれ夕立のあと
19
篝火に川底焦がす鵜飼船昇り下れば明くる短夜
23
鵜飼舟きほひ行くらし後の世の闇を照らさぬ篝火かがりびの数
16
山の井のむすべば濁りまた澄みてかでかたぶく夏の月影
12
山の井のむすぶ雫に濁りてはまた澄みかへる底の月影
14
君に似たAV女優いるよって言われちゃったのバレたのかしら
11
清純派-AV嬢があると聞き世の中ちょっと楽しくなった
16
コートだけ素肌に着てても暑いので前をはだけて涼を取りたい
12
押し入れに詰めたパンツのえたのを取り出してまた穿く梅雨の頃
6
「勝手に来てお茶飲んでるのぬらりひょん?」「いいえ隣のボケ爺さんです」
13
回らない寿司屋でウニ巻き頼んだらキュウリがなくて損した気分
15
いやらしい夢を見てたら出た字幕「ここから先は有料です」と
18
これ全部読んだら人生もう少し良くなったかなと眺める本棚
17
お釈迦様退屈しのぎに蜘蛛の糸で釣っては落とし落としては釣り
15
幹部の座夢みて耐えた塀の中満期で出たら組は解散
11
組長の出所祝いに絶対に出しちゃいけないものはケーキだ
9
山賤やまがつの垣根に咲ける卯の花をち縫はぬきぬさらすかと見る
10
海賊が宝隠した洞窟の地図手に入れた出資しないか
12
誘ったら断る若者多いなあ麻雀よりもゲームがしたいと
9