屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

ポスターの顔に画鋲を刺せば血が滲んでまだまだ明けない宿直
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年寄の風呂場の事故死多いから姑の件事故で済みそう
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俺様を馬鹿にしたやつ皆死ねと呟きながらナイフ研いでる
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間男と妻を縛って埋めました二人の愛よ永遠なれと
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憧れは酒を友とし書を師とし晴耕雨読悠々自適
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覗き込む青白い顔ついてくる疾走中の夜の高速
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いたんだよ柳の下で真夜中に白い衣装で髪振り乱し
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夢で見た俺の死に顔そっくりだ鏡に映る目を閉じた顔
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友人の春の景色を描いた絵を春画と言ってイヤな顔された
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吉野山杉の梢に風すさぶ灯ともし頃の紙漉きの里
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義理だよと言い繕ったチョコレート奪って妻はバリバリと食う
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彼の子と思って大事にしてたのに鑑定したら夫の子だった
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立ち退きに金積まれても応じないわけを知ってる床下の骨
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風俗嬢教えてくれた「威張ってる人ほどアレは小さいのよ」と
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ベランダに米粒置けば食べに来る雀のお宿はお寺の竹薮
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魂を売ってでも金欲しいけど腐ってるから誰も買わない
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まつり果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る
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暁の寝覚めに鐘の音冴えて露は霜にや置き替はるらむ
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草の庵にかけひの水のおとづれも途絶えがちなる冬の山里
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朝ぼらけ瀬々の網代木あじろぎ現れて霧よりくだる宇治の柴舟
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神無月誰に手向たむけむぬさぞとて紅葉吹き払ふ木枯らしの風
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木枯らしの吹き余しつる草のいほにさらにびよと照る冬の月
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わがいほは木の葉散り敷き道もなしいづくを分きて冬のきぬらむ
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いつの間に冬はぬらむ一人るわが衣手に霜ぞ置きにける
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人間に怖がられないお化けたちハロウィンの夜はおうちでふて寝
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峰々の色づく秋はくれなゐに水くくるらむ天の川浪
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立ちわたる霧より昇る朝日山麓の闇に牡鹿鳴くなり
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川霧のたつみの方にいほりして世をうぢ山としかもなくなり
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小倉山霧立ちこむる夕暮れに道踏み惑ひ鹿ぞ鳴くなる
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月を待つほどのあはれも更科や姨捨山の夕闇の空
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