Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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世も末じゃ釣られるはずのワカサギが世をうろついて人を釣るとは
7
ワカサギのタネは尽きまじ平成の二条派の次令和京極派
4
東風
(
こちかぜ
)
に
鬣
(
たてがみ
)
揺れて三島江の葦の若葉をあさる春駒
7
まだき咲く花もありやと待ちかねて訪ねぞ来つる峰の白雲
6
花の上に涙を露と残し置きて霞の奥に消ゆる
雁
(
かりがね
)
7
散りかかる梅を浮かべて盃を重ぬる今日は暮れずもあらなむ
8
訪ふ宿としるしの杉も分かぬかな霞の奥の三輪の山本
5
梅の花折らばや折らむなかなかに四方に匂へる春の夜の闇
8
春の野に雲居に上がる夕ひばり霞を分けて声ぞ落ち来る
8
殺人のニュースのたびに「ヘタクソ」と腹で呟く俺異常かな?
4
任せとけ俺はプロだぞ誰一人生きちゃいないさ俺に撃たれて
7
幾春か初瀬の里に過ぎぬらむ古木の梅はまだ匂ひけり
7
忘られし
門
(
かど
)
にも梅は咲きにけり花を
主
(
あるじ
)
と訪ふ人もがな
8
春の日に沖つ潮合ひを見渡せば霞の裾を洗ふ白波
5
終日
(
ひもすがら
)
垂る釣り糸と見ゆるかな
長閑
(
のどけ
)
き春の岸の
小柳
(
をやなぎ
)
9
鴬に宿を任せて立ち出でむ盛の梅を人は
訪
(
と
)
はねば
7
幸せは孫をお菓子と小遣いで仕込んで嫁に歯向かわすとき
9
その
上
(
かみ
)
はいかに照りけむ梅が香に霞む浪速の春の月影
4
背に負ひて山路を下る里人の柴木に挿せる梅の一枝
11
霞むにも名残ぞ惜しきたち出づる都の空の有明の月
5
東風
(
こち
)
吹けば御牧の駒ぞ
嘶
(
いば
)
ゆなる
美豆
(
みづ
)
の入江の水温むころ
4
裁ち縫はぬ天津羽衣干せりやと雲居に見えて霞む香具山
6
つれなくも都を隠す霞かな行く末遠き旅の始めに
6
ほのぼのと明くる麓に浪見えて霞ぞ越ゆる末の松山
4
葛城
(
かづらき
)
や久米の岩橋絶えぬれど春は霞ぞ立ち渡りける
5
梅香る高津の宮に旅寝してなにはのことを夢に見るかな
8
尋ねつる宿をこことや知らすらむ竹の奥なる鴬の声
10
春日なる三笠の山の鴬はいづくをさして鳴きわたるらむ
9
鴬の春のしるしと鳴く門は三輪の山辺の過ぎ
憂
(
う
)
かりけり
9
鴬は都に出でてあるじなき谷の古巣に
満
(
み
)
てる梅が香
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