Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://bbs.kodama.com/bbs/rakurakutei/
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お姉ちゃんまた遊んでねと次女が言う
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日で死んだ長女の墓前
8
これでもうあなたはわたしだけのものずっと一緒よ蛆が湧いても
5
難民のやせ衰えた映像に女房一言「羨ましいわ」
6
「パパはいつ帰るの?ママ」「百合綺麗でしょ。今年は肥料が良かったからよ」
6
資料庫に放置されてたギロチンに最近使ったらしい血の痕
4
期待して見詰めてたけどトリックと知ってがっかりギロチンマジック
4
戻された伯母を入れてた座敷牢鍵は壊れてまだ残る家
7
あなたもう死んだんですと諭されてうんわかったと柩に戻る
8
テレビでも紹介されて次からはカメラ目線で写る心霊
8
痒いとこ掻いてもくれずほんとうに役に立たない背後霊だな
9
くしゃみするときにマスクは邪魔だから外しますけど皆さんはどう?
4
都にて見れど心は慰まずいかに照るらむ更科の月
4
鶉鳴く
竹葉山
(
たけのはやま
)
の夕風に涙は露と深草の里
6
霧深き小山田の空鳴きわたるかり穂の庵のいねがてにする
5
踏み分けて人訪ひ来やと驚かる積もる落ち葉に風わたる音
8
雁わたる都の空は雲晴れて傾く月に衣打つなり
4
峰々の色づく秋は
紅
(
くれなゐ
)
に水くくるらむ天の川浪
5
霧立ちて比良山おろし寒からし堅田に落つる
雁
(
かりがね
)
の声
4
早霜に道は閉ぢたる奥山の嵐を分けてわたる
雁
(
かりがね
)
6
むかつくよ低学歴の俺でさえ芸能人の文化人ヅラ
5
白河の関越ゆる雁
言
(
こと
)
づてむ霞とともにたちし都に
6
月さゆる都に衣打つ声を千里の外に誰か聞くらむ
5
月を見て団子を食ったの昨日ですそれじゃ今夜はいざ酔いましょう
11
長き夜の消え残りたる
燭
(
ともしび
)
に窓打つ雨の声も
小暗
(
をぐら
)
し
8
振り捨てし世の恋しくぞなりまさる伏見の里の鈴虫の声
3
昔思ふ涙は露とふるさとの浅茅が末に宿る月影
5
人住まで荒れにし宿を尋ぬれば
浅茅
(
あさぢ
)
に誰を松虫の声
4
月とのみすむ
深山辺
(
みやまべ
)
は栗の実の落つる音にも驚かれつつ
8
月を待つほどのあはれも更科や姨捨山の夕闇の空
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暁の寝覚めは老いの常なれど待つ間に明けぬ秋の夜ぞ憂き
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