Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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伊勢の海に神代に帰る春立ちて天の戸出づる朝日子の影
4
年はまだかへりもあへず梓弓押してぞ春は今日立ちにける
6
あらたまの年をまつの木門ごとに立つより早く春は来にけり
6
あまたたび春を迎へむ身なりせば年をもかくは惜しまざらまし
4
踏み分けし小野のふる道跡絶ゆる雪のうちにや年は暮るらむ
3
網代木
(
あじろぎ
)
に
氷魚
(
ひを
)
のよるよる風ふけて霧にぞ咽ぶ宇治の川浪
6
味噌汁に刻んで入れた蕗の薹早春の味皆ほろ苦い
10
尿が出ないびっくらこいて病院に行ったら酒の飲み過ぎだとさ
6
気張っても短歌が出ない苦しみはうんこが出ない苦しみに増さる
6
おばあちゃん階段降りる時ママが後ろにいたら怖がるのなぜ
5
絶叫が耳から消えない押し入れに隠れて一人生き残ったが
8
美味そうに何食べてんだ佐川君一口くれよなぜ隠すんだ
9
風渡る葦の枯れ葉に雪の花咲くや浪速の春の面影
9
雪積もる岩の掛け道跡絶えて峰に嵐の声のみぞする
8
知ってるのわたしと主人だけなのよ前の主人のほんとの死因
9
薄氷
(
うすらひ
)
の張りしころより風凪ぎて赤星寒き鐘の暁
8
笠払ふ間も惜しからむ夕暮れの雪の野道を急ぐ旅人
7
元旦はえげつないのは我慢してまずは無難に謹賀新年
11
訪ふ人も今はあらしの山里の柴の庵を埋む白雪
10
御狩りする袖幾度か払はまし交野の御野の雪の曙
4
新しいパパが来るってママほんと?じゃあどうなんの?うちにいるパパ
7
「ぼくパパの子じゃないの?ママ」「そうよ、でもいいのよパパは知らないんだから」
5
池水は氷りにけらし草枯れし
汀
(
みぎは
)
をまたも隠す白雪
8
生きてたらいいことあると諭す人もしなかったらあんたが死ねな
4
暁の空の赤星榊葉の霜といづれか冴え増さるらむ
6
ひさかたの天の川瀬や氷るらむ冴えのみ増さる冬の月影
7
吹雪する三輪の山本来て見れば印の杉に靡く
木綿垂
(
ゆふしで
)
5
杣道も絶えて幾日ぞ暁の山轟かす松の雪折れ
8
わくらばに訪ふ人もがな庭の面踏ままく惜しき今朝の初雪
4
小野の山跡も絶えたる雪のうちに誰炭窯の煙一筋
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