Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://rara.jp/zappai/
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夏来ぬと霞の衣たちかへて山はひとへに緑なりけり
7
飲みすぎて頭卯月の花の垣今日より酒を隔てよと説く
10
風吹けば空に浪立つ藤の花返らぬ春の
余波
(
なごり
)
なりけり
10
唐錦竜田の山の夏衣色はひとへに緑なりけり
10
紫の滝かと見えて川の面に咲きかかりたる岸の藤浪
13
奥山の
岩垣躑躅
(
いはがきつつじ
)
何しかも知れぬ思
ひ
(
火
)
の色に咲くらむ
7
高砂の松もあはれと思へかし友に遅れて老ゆるこの身を
10
裏飯屋昼に行ったら廃屋に欠けた茶碗と錆びた鍋釜
7
野晒しの溜まった水に雲映る秋は芒が穂を出す眼窩
6
骸骨が踊るよ踊るよ廃屋の破れ窓から差し込む月に
6
自供する罪がないのが残念に思えるような断崖絶壁
7
次々と顔からマスク外されて再び街にブスがあふれる
5
願はくは井手の
蛙
(
かはづ
)
に身をなして山吹の花散るまでも見む
12
款冬
(
やまぶき
)
や影映すらむ汲みに行く道は知られぬ山の清水に
8
杜若
(
かきつばた
)
都は遠く隔つれど夢路に渡せ八橋の里
8
散り積みし八重の桜のあともなし奈良の
礎
(
いしずゑ
)
春雨ぞ打つ
14
肉に箸付けられないよ闇鍋に呼ばれないのに佐川君来て
9
唐
(
もろこし
)
へ船路はるかに霞むめり松浦の浜の春の曙
7
志賀の山
空
(
むな
)
しき枝に雲過ぎて花園いづら夢のふる里
6
蛙
(
かはづ
)
鳴く井手の玉川来てみれば散らで映ろふ岸の山吹
10
散りぬれば花に厭ひし松風とともに深山にすむ心かな
9
花散りて人も稀なるみ吉野の日暮れもの憂き鳥の一声
9
いざ我も
頭
(
かしら
)
の雪をそれと見て桜の盛り浮かれ暮らさむ
5
浪越すと見えしは夢か幻か花散り果つる末の松山
8
滝の上に咲ける桜の散り来れば落つる白波色増さりけり
8
狩り暮らす
交野
(
かたの
(
)
)
の御野の花吹雪夢かとぞ思ふ盛一時
9
折らずとも残る花かは人よりも風を咎めよ春の山守
7
去年
(
こぞ
)
の春散り交ふ
隙
(
ひま
)
に
仄
(
ほの
)
見てし面影恋し花の下陰
7
春はただこの
一時
(
ひととき
)
の名なりけり桜
天霧
(
あまぎ
)
る曙の空
9
桜花散り
交
(
か
)
ひ曇る高嶺より霞の空に出づる月影
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