Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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花散りて人も稀なるみ吉野の日暮れもの憂き鳥の一声
9
いざ我も
頭
(
かしら
)
の雪をそれと見て桜の盛り浮かれ暮らさむ
5
浪越すと見えしは夢か幻か花散り果つる末の松山
8
滝の上に咲ける桜の散り来れば落つる白波色増さりけり
8
狩り暮らす
交野
(
かたの
(
)
)
の御野の花吹雪夢かとぞ思ふ盛一時
9
折らずとも残る花かは人よりも風を咎めよ春の山守
7
去年
(
こぞ
)
の春散り交ふ
隙
(
ひま
)
に
仄
(
ほの
)
見てし面影恋し花の下陰
7
春はただこの
一時
(
ひととき
)
の名なりけり桜
天霧
(
あまぎ
)
る曙の空
9
桜花散り
交
(
か
)
ひ曇る高嶺より霞の空に出づる月影
7
空も
狭
(
せ
)
に舞ひ散る見れば佐保姫の春の衣は桜なりけり
10
宮跡は荒れし長等の山風に吹雪も匂ふ春の花園
9
山風や空に知るらむ散り果つる花のゆくへと春の泊まりを
5
さざなみの志賀の花園答へねど幾世の春を咲き継ぎぬらむ
11
いざ訪はむ志賀の都は年経れど荒れしも知らず咲ける花園
7
咲けば散る桜はいかに思ふらむ醜く老いて残るこの身を
14
花散らば何に心を慰めむわれをも共に誘へ山風
10
行く末は道分かぬまで散る花の雪踏みなづむ志賀の山越え
9
このころは行き交ふ人の衣手に都はなべて花の香ぞする
10
吉野山霞の奥に尋ねばやまだ見ぬ遠き峰の桜を
9
わが園に来鳴きしことを忘れずは花の宿貸せ深山鴬
7
咲き散るも一夜の夢の間なりけり覚むれば花や峰の白雲
7
今年また老い木の桜咲きにけりわが身の春は何か帰らぬ
10
吉野山嶺の桜の散るときは谷の朽ち木に花咲きにけり
7
散らぬ間に繰り返し見む桜花
来
(
こ
)
む春を待つ身にしあらねば
8
桜咲く山路の風を恨むまじ散らずはやがて出でず朽ちまし (「やがて」は「そのまま」の意味
7
筏師は霞の
澪
(
みを
)
や下すらむ高嶺の花の散るを受けつつ
8
皇
(
すめろぎ
)
の御代栄えむと咲き出づる花の都の靖国の宮
4
今年また桜は咲けど共に見し人のまだ世にあるは
幾人
(
いくたり
)
10
桜咲く峰に分かるる横雲の光いや増す曙の空
8
雪洞
(
ぼんぼり
)
の列一斉に灯を入れて開花間近き公園の冷え
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