屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。

今だにも問ふ人もがな津の国の生田の森に秋更けにけり
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覗き込む婆さんの顔付いてくる疾走中の夜の高速
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今頃はわたしはきっとセレブ妻あの日こいつに出会わなければ
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パパとママどこ行っちゃうの置いてっちゃイヤ!と裸の父の背に乗る
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この次はヘマしないぞと誓いつつ見上げて暮らす刑務所の塀
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この値では住めない物件。首吊った前住人に日々感謝です
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4階でエレベーターを降りたばば5階で待ってて俺を見てニタリ
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ふと窓を見れば外から覗き込む逆さの顔と目が合う6
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ゆっくりと最後の一本吸い終えて樹海をさらに奥へ踏み入る
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原住民ギャラの交渉終えてから石器時代の衣装をまと
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「パパはあのお空の星になったのよ」「「そんなの嘘だ!ママがホシだよ!!
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二つ目になれないからと落語家の道諦める一つ目小僧
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あのばばに雀が宝やるもんか小さいほうも中はお化けさ
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改宗した人喰い部族食前の祈りしてから宣教師を食う
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約束が違うぜ兄貴山分けと言ったじゃないかなぜチャカ向ける
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氷雨にも消えぬ鬼火に導かれ奥へ奥へと樹海を彷徨う
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ゴミ袋提げて電車に乗ってからカバンを捨てたことに気がつく
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幸せは亭主にゴミを提げさせて見送ってから二度寝するとき
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楽しみは孫をお菓子と小遣いで仕込んで嫁に歯向かわすこと
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「お隣の犬が消えたのママ知ってる?」「焼き肉早く食べちゃいなさい」
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宮城野の草吹き結ぶ秋風に零れて落つる萩の白露
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軒端には荻の上風おとづれて袖に露おく秋の夕暮れ
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お爺ちゃんずっと生きてね年金が延命費より多いんだから
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徘徊でまた保護された姑の引取を拒否したい電話口
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秋風の到らぬ里に宿もがな思ふことなく月を眺めむ
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一夏の海辺で燃えた思い出を産婦人科に捨てに行く秋
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朝露のおきていなばの音づれもまつにつれなき夕暮れの空
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大阪人食いたいもんの双璧は二度漬け串カツ京のぶぶ漬け
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宿題のミスを息子に叱られて親の立つ瀬がない新学期
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後朝きぬぎぬの涙を露と宿しおきてなほ面影に咲ける朝顔
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