Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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潮風に梅が香交じる難波江の葦間に霞む
澪標
(
みをつくし
)
かな
6
野はなべて緑になりぬ若菜摘む袖かと見えし雪は
消
(
け
)
果てて
7
三笠山氷の解くる初声に春を知らする鶯の滝
5
小野の山炭焼く煙春来れば今朝は霞にたち交じるらむ
6
今朝見れば雪の衣を脱ぎもあへず山は霞をたち重ぬらむ
7
香久山の今朝は雲居に霞めるは天の戸よりや春は来ぬらむ
9
橿原や
始馭天下
(
はつくにしらす
)
宮跡に
太敷
(
ふとし
)
きませるこの
大社
(
おほやしろ
)
6
ひさかたの天の岩戸を押し明けて
豊栄昇
(
とよさかのぼ
)
る日の御旗かな
5
天照るや神の御裔を戴きて永久に栄えむ日の出づる国
6
万世に動くことなき高御座定めたまひし神代をぞ思ふ
7
雲居まで
千木
(
ちぎ
)
高知
(
たかし
)
リて橿原の宮の昔に帰る春かな
6
年を祝ふ神の御前の玉榊霜幾度か咲き替はりなむ
5
神風
(
かむかぜ
)
の吹きも払はぬ霞かな
御裳濯川
(
みもすそがは
)
の春の曙
5
ちはやぶる神の御前に祈るかな今新たまる年の行く末
6
若水に映るは老いの影なれど汲めば心ぞ新たまりける
8
雪の上に跡は見えねど山里の霞む梢や春の通ひ路
11
さしこもり訪ふ人もなき
蓬生
(
よもぎふ
)
に宿をば分かず春は来にけり
8
いかに言はむ一夜の夢の寝覚めより昨日は冬ぞ今日は春ぞと
7
帯にせる細谷川は春風に氷解くなり吉備の中山
6
鴬の鳴く梅が枝に降る雪を羽風に散れる花かとぞ見る
9
春来れどなほ降る雪に鴬の初音待たるる山里の空
15
わが杣の梢のいたく霞むかな天翔りてや春は来ぬらむ
4
逢坂の関の戸鎖さぬ御代なれや越え来る春の限り知られず
5
ひさかたの天の香具山春来ぬと霞の衣空に干すめり
5
氷りゐし筧の水の音づれて柴の庵も春めきにけり
4
谷川の氷も解けぬ山里に霞ぞ春を空に知らする
7
梅が香を送る春風しるべせよ尋ねやゆかむ鶯の谷
7
雪ながら涙の氷解けぬらしふる巣を出づる鶯の声
7
香久山に登りて見れば天の原霞むもしるく春は来にけり
6
四方の海浪ものどかに立ち返り豊葦原に春は来にけり
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