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おうし座のふたご

卒業と就活かばんに詰め込んで「行ってきます」と「またね」を添える
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ブルーベリー朝の暑さでもたれ合う「甘い実になろう」ささやきあって
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星空のキャンバスにいま描く色、夜の深さも光の途中/星空様へ、黒猫より
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点滴のしずくのなかの静けさに 眠れる星の夜明けを祈る/星空様待ってます
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濡れた雲の中で僕らは混ざり合おう夏が終わってしまう前には
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役に立つことなど考えなくてよいあなたのままで私のままで
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初夏の陽に透けるラムネの瓶如く、性善説にたっぷり浸る
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神武以来の 美少年ぼうやが還る 夜の空 三島寺山、席空けて待つ
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寂しくは無いと笑ったじいちゃんが杖の代わりについている傘
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夏蝶の羽根の向こうにある笑顔ぼくのすべてを捧げてもなお
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傷つけた 友の泣き顔 浮かぶ朝 雨音よ消せ 僕の愚かさ
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たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
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海街に 絵になるように 飛ぶカモメ 近くで会うと、君の目が嫌い
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お向かいの更地を照らす水無月の お婆ちゃんの笑み、僕のフォルダに
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さらさらと初夏の日差しは人恋し着信待ちの長き一日
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じいちゃんの記憶はまばらに溢れてて哀しいくらいに白く澄みゆく
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光栄で溺れそうだと呼びかける 河童の皿に水を足しつつ
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ピストルの音で目覚める朝もあり 青空透けるクラスの旗よ
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リビングを透明にして雨上がり風を満ち満ち大の字で寝る
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わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
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ウォッカはタイムマシーンと気がついて はじける頭痛で目覚める朝だ
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夕暮れのファミレスにいて君がつく しびれるような優しい嘘を
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リラ冷えのまあるい寒さポケットのなかであなたの手を思い出す
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自販機のあかるさのなかタンポポと夏のありかを探すサイダー
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夏の入り口の匂いがしたけれど 夜の涼しさもう少しだけ
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将来に不安のなかったぼくのこと 湯船でアヒルは今も待ってる
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見上げれば五月の空は青すぎて 慣れない革靴 鳴れファンファーレ
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へましたら無かった顔をする僕の そこがイタくてかわいいところ
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カッコいい先輩でいる 顔面にちいさなカット毛光らせながら
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受話器からこぼれる声のあたたかさ じいちゃんパワーをポッケに詰めて
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