Utakata
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lightshop
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連絡帳一番上は君のまま今は誰かの彼女なのにね
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恋心賞味期限があるらしい買い忘れたる君の梅酒を
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チャチャチャっと会話終えたい講義室早送りボタン君には何処に
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靴紐が濡れては解け結ぶとき溢れて光る雪の空気よ
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祖母の呼吸雪花を溶かすほどしずか長い役目を終えて去るのか
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早紀さんを好きと言えずに冬がきた雨が雪へと変わるようだね
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ごめんねと君が残した付箋紙は雪の結晶に乗るほどの文字
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窓枠に取り残さるる羽蟲をもう冬だよと殺せずにいる
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耳に目に降り積もる哀しみたたえ一人で歩き雪になるわれ
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柔らかい雪を払ってくれる母その温もりに「ごめん」と言いたし
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寂しさを積もった雪に放ったら一緒に飲もう甘いミルクティ
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おはようの続きをしよう吐く息の白の密度が高まる朝は
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行き先が未だ分からぬ船を漕ぐ親も友らも乗せたまんまで
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せん妄の祖母は祖母だと思えずに見て見ぬふりの術を覚える
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ショートボブ揺らして話す君の腕気づいていたよ透ける傷あと
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晩秋は雨が降ったりやんだりのように誰かは誰かが好きで
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あの切符机の中にまだあるの誰か教えていつ捨てたらいい
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いつだって希望は俺の手の中に。あるよに見える友がまぶしい
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秋ですね 強風波浪注意報出る街に僕暮らしています
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あなたとのラインを糧に生きてます黒やぎさんと白やぎみたく
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ストーブは微小設定してるのに前に座ると寝癖が揺れる
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秋雨が秋雨でなくなる日いつまばたきの間に季節変わりて
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雨打たれ枯れたアサガオ下を向いてそんな子らにも朝日は優し
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美しく夜明けの街は幕を開け閉演見えぬ朝が始まる
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温かいココアを飲めばとろとろと身体の中に灯火ともる
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爺ちゃんが「これ好きだべや、頑張れよ」と送ってくれる葡萄が好きだ
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たっぶりとホットプレート焦がしつつ止まらぬ喋りお好み焼きと
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さよさよと優しい風を見せながら群れるコスモス柔い十月
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窓からの風につきあう君の髪見惚れてるのはりんどうのせい
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秋桜は夕日を浴びてもたれ合う雪虫飛んでやっときた秋
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