Utakata
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牡牛座の双子。
双子の兄の名は灯屋。
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保険証、免許証、キャッシュごと入れた財布無くした。ほどのピンチだ
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風吹いて肩のビニール傘まわる虫の音聴こえ濡れてかえろう
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片足を夏に突っ込むアディダスの鞄の底に海の白砂
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どこだろう「退会」表示見つからずいつだってそう逃げられないんだ
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この僕を雨から守るためだけに産まれた傘を持って君待つ
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マスク下でかなりの変顔してるのに誰も気づかず講義はすすむ
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プレゼントにしてはいけないコンビニの花の全ては御供え用だ
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蝦夷梅雨に濡れて生き立ついちごの葉この日待ってたおかえりなさい
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夕焼けになると橙川光り紫陽花と百合がおしゃべりをする
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呼んでるよさいおんさんを灯屋がそろそろ起きてピアノひいてよ
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珈琲を買ってるあいだ自転車に積もる六月の紫外線は
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蝶々が車内を優雅におよいでる誰が乗せたの最終のバス
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ゆっくりとボタンを外す手のように朝は始まる涙の夜とて
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嗚呼こんな輝くんだな微笑んだ君の頬には光あつまる
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荷車に新玉乗せて跳びはねてどこの誰をば泣かせるだろう
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詠めばよいと教えてくれた薔薇さいおん論は今でも心の励み
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さよならは、また明日ねと永遠の二種類ありてどちらも始まり
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講義中素晴らしい短歌思いつく休み時間には忘れてて 乙
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星の数競うことしか能のない街で学生やって満ちたる
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手相見るを口実にして触れた手の運命線はわからなくても
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歩きつつソフトクリーム越しの君この景色ごと僕の季語なり
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貝殻を耳に当てたら心臓の音が聴こえて胎児にもどる
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六月は新緑の海きみの髪に触れて知った初夏の冷たさ
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アイライン引く時にする真剣で無防備な目を僕だけ向けて
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芍薬が静かに落ちた六月に君がたしかにいた夏探す
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渡された万年筆のあたたかさ君の体温に心ときめく
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苺って最後にとっとく僕だから今まだ好きって君に言えない
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丸めたるゼミのプリント覗いたら君が振り向き時間が止まる
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既読にはなったとしてもならずともゆらゆら揺れる赤チューリップ
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くるぶしの火傷の痛みを告げぬまま走るよ君も夏も駆け足
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