Utakata
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牡牛座の双子
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月面を駆け抜ける雲を惑星が成長痛に光浴びせる
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こぼれくる言葉をひろい集めたい君の言葉に触れたい夜だ
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よく冷えた麦茶を口に運んだら飲んだ先から夏が熟れゆく
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砂浜で足を取られた君の背を光る汗ごと抱きとめる夏
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最悪が重なり合った今日だって夜の終わりはいつだって朝
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三階のボロアパートから見る月は道行く人よりわたしに近い
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新品の白タオルでは切なさの吸収力が少し足りない
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さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
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想像す一人一人の暮らし、顔 それがいいんだうたかたの君
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白絵の具垂らしたようにかもめ飛ぶ空と海との青さ極めて
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傷口が広がらぬよう虹見れば窓の雨滴がゆるり流れて
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雲上のひんやりベッドでごろ寝したい観測史上初は忘れて
26
紺碧の海に注ぐは透明な君の涙に似てる霧雨
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とりあえずDAISOのボウルに入った紅いひらひら金魚は濡れて
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紫陽花を飾る透明な器は暑さ知らせる夏のプラセボ
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黒ラベルの力を借りずとも君に伝えたいんだ三文字のことば
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明けぬ夜のなきこと思い本閉じる眠れぬこわさ知る熱帯夜
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保険証、免許証、キャッシュごと入れた財布無くした。ほどのピンチだ
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風吹いて肩のビニール傘まわる虫の音聴こえ濡れてかえろう
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片足を夏に突っ込むアディダスの鞄の底に海の白砂
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どこだろう「退会」表示見つからずいつだってそう逃げられないんだ
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この僕を雨から守るためだけに産まれた傘を持って君待つ
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マスク下でかなりの変顔してるのに誰も気づかず講義はすすむ
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プレゼントにしてはいけないコンビニの花の全ては御供え用だ
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蝦夷梅雨に濡れて生き立ついちごの葉この日待ってたおかえりなさい
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夕焼けになると橙川光り紫陽花と百合がおしゃべりをする
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呼んでるよさいおんさんを灯屋がそろそろ起きてピアノひいてよ
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珈琲を買ってるあいだ自転車に積もる六月の紫外線は
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蝶々が車内を優雅におよいでる誰が乗せたの最終のバス
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ゆっくりとボタンを外す手のように朝は始まる涙の夜とて
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