Utakata
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アコーディオン蛇腹の吐息でうらかなしユーチューブより切なさが飛ぶ
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大振りなホッケ酒には相応しき友が箸入れ 白艶めかし
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目覚めると空から銀の糸流れ秋雨といふ罪に打たれて
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サルビアはまた恋をして散ったとて風に舞っても紅を忘れず
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麦茶煮て残り少ないティーパック一袋買う?答えてよ、夏
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や!ややや ややややだやだ先客がいるとは知らずトイレにゲジゲジ
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限りない星また星の中一つ僕に向かって光る星あり
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君を抱きしめようとして手を上げる神のつま先つかめられるほど
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悩みごと悲しいこともないはずが秋めく景色胸が切なく
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漆黒を走る流星お前もか俺も同じだひたすら孤独
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白桃とプルーンを前に悩んでる君の瞳にうつる惑星
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じいちゃんのつくった葡萄つややかだ良かった年も哀しい年も
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鰯雲眺めつ歩くなんだろうスタンド・バイ・ミー歌いたくなる
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箸袋たたむ指先夏惜しむ冷たい蕎麦の美味かったこと
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八月の終わりは皆に隔てなくマスクする人マスクせぬ人
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美容師にぼさぼさの眉カットされティシャツも靴もダサいまんまで
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髪の毛をメッシュに染めて夏休みメガネは真面目ズボンも真面目
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素人の文字の看板海の家斜めに落ちて夏も終わりつ
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コスモスという平凡が愛しくて秋の光をやわらかくする
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落花舞い上がり花神そこにいて虹を目指してちいさな台風
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Amazonの段ボール箱溜まりゆく僕の物欲ごと潰したれ
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八月は透明な青と口にする花と木くぐる風に吹かれて
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八月は虫の音色がかわりだす幾万年の星の夜の下
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「まけとくよ」その言葉にも断れず買ったあなたの桃がやさしい
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拭いつつメガネのレンズ今日は何汚し汚され過ごした日なの
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メロンパン袋破ればバターの香 食べる楽しみ香る楽しみ
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約束は破られた方の負けだから。夕立降って傘貸したまま
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春の頃ちやほやされて今寂しい?君は今でも桜なんだよ
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触れたくて触れられなくてほおずきはやわく包んでおそらく少女
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この街の夜の終わりを告げるため終電バスが扉を閉める
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