Utakata
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牡牛座の双子
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窓外の月が凍ると気付く夜君が嘘つく煙草の残香
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昨日まで挨拶だけのおばさんが「やんなるよねぇ」と雪降る朝に
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茜色雪を染めゆく夕焼けて苦き珈琲君を思うよ
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あの人の好きな色だと買ったのに渡せぬままの赤い手袋
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魂にひびが入った今日だって一生懸命僕でありたい
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墨を置き筆先迷う米国の君に送れず透明な雪
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友達のような気分になる短歌よみつつついたサンマの器量
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あぁ、君のいつも上がった口角は僕を倒せるやわらかい武器
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僕だけが損をしてると思う日よ今日はあそこの餃子を食おう
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その涙「ごめん」がいっぱいつまってる溢れる瞳の奥の青空
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うたかたの句ごとに深き物語窓に雪あり心温か
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休日は人に蘇る日である卵ご飯を音立てて食う
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不意に雪 雪を喜ぶ県でなく。ブーツとダウン着々とだす
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今秋に終わりを告げるアスファルト肩に積もった雪を降ろすよ
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街角で電波拾おう手を振れば振り返す人いてあたたかだ
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母の病知った夜にも腹が減る炊飯ジャーを開ける哀しみ
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葉の影が可憐な花より前出でて朝顔の花夕顔となり
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手をのべてぼくがあなたに触れたとき酸素不足だこの世は鼓動
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見えるけど無いかもしれない星を見て君と語った秋が目の前
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君の頬真夜中想い手を伸ばす一瞬月に触れた気がして
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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冴えた月見つつ風ごと吸い取りて心に浮かぶ月を眺むる
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金髪が風にたゆたう今ぼくは秋のはじめの一つと数ふ
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咲く花火横から見るか下からか夏は気にせず過ぎ去りますよ
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ぎゅうぎゅうの引き出し開けて哀しみを捨てよ無言の声が聴こえる
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花までも星に匂えり我に降る震えて眺む天の川かな
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猛と暑が掛け合う日々を生きており大袈裟な息、我にさせたり
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空高く遠いものほど鮮やかで眼鏡外して消せぬ過去見る
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君のドア鍵がかかっているようだ三度優しくたたいてみるよ
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祖父細り昔の時計頂けば脈打つ如く寂しさ湧いて
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