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牡牛座の双子

粉々のポテトチップは捨てられて講義終わりの教室静か
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ふるえる手伸ばしつかむは雪の華となりに歩む君の微笑み
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窓開けて透明な空気冬ざるる消えてゆくならこんな朝がいい
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降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
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待ち合わせ気づけば見てる君の眉表情のくせ愛おしい冬
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財布から証明写真こぼれ落ちあの頃の我と不意に目が合う
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一日は初詣だぜと友が言うそのおみくじはきっと大吉
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うたをよむ余裕があるならだいじょぶね良い娘さんだなぁまんまるさん
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地獄へと続く道のり振り向けばあなたのくれた優しさの花
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お前らと子供に戻って笑い合うこの瞬間ごとインストールだ
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窓向こう結露でかすむその真中雪に埋もれる一輪があり
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やさしいと優しくないの僕がいて、やさしいだけの僕でありたい
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ピカピカと光る首輪の犬がいて目尻が膝まで垂れ下がる僕
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すり林檎食べた数だけ成長し食べたくなった三十八度
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爺ちゃんはこよなく僕を愛してる。そのことだけは忘れないでね
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車のみならず顔面初心者のマークを付ける 大目に見てよ
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ここは海じゃないこと知っててこんなにも僕を癒してくれるの海月
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前歯ない姪が「ひみつ」と金平糖くれてゆっくり溶ける手のひら
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七割は幸せな人が三割を補充しに行くコメダ珈琲
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息深く吸うと白雪入りきてこの冬僕の母国語は雪
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窓外の月が凍ると気付く夜君が嘘つく煙草の残香
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昨日まで挨拶だけのおばさんが「やんなるよねぇ」と雪降る朝に
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茜色雪を染めゆく夕焼けて苦き珈琲君を思うよ
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あの人の好きな色だと買ったのに渡せぬままの赤い手袋
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魂にひびが入った今日だって一生懸命僕でありたい
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墨を置き筆先迷う米国の君に送れず透明な雪
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友達のような気分になる短歌よみつつついたサンマの器量
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あぁ、君のいつも上がった口角は僕を倒せるやわらかい武器
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僕だけが損をしてると思う日よ今日はあそこの餃子を食おう
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その涙「ごめん」がいっぱいつまってる溢れる瞳の奥の青空
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