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牡牛座の双子

初恋の味する花梨頬張って歌うようたかた合唱団/つらい時も一緒です
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白花に触れて鈴の音聞こえたらうたかた合唱春のうららを/指揮はまんまるだんごさんにお願いしたいです。
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ふきのとう ゆるゆる揺らす春の風掌で囲い守りたくなる
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実家から連れて帰った雪解けのズボンの泥は僕を励ます
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君からのラインがきてるポケットはコートがなくても温かなんだ
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人け無い電車は時を乗せている次の駅まで春を運んで
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「さよなら」と何回言えば春終わる言うたび心の鱗剥がれる
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手のひらを楽器にさせる君がいて君との日々は花びらのよう
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曖昧が優しさと思ってる人はぼくのそばからそっと立ち去れ
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ぼくはぼく。人と違ったスピードで三センチくらい進んでいます
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ほろ酔いで星を見上げてゆく道の頬にやんわり落ちる春雪
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散る桜閉じる蒲公英 世のすべて終わりがあって美しくあれ
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届くはず誰か想って詠むうたは 朝日で光る桜とともに
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君は霧。皮膚からぼくを包み込み満たしていくね、そっとおやすみ
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眼の中に棲みつく去年の桜とか君の笑顔がぼくの方舟
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走りだすあなたの汗が春を呼ぶ想い描いた未来が今だ
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しなやかな猫の如くに駆けだせば雪解けの泥青春に散る
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隣屋根に残った雪と春霖と福寿草だけ光あつめる
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この冬は小鳥に米をあたえたが心開かぬまま春がくる
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鶏卵は隣町から鶏肉はメキシコ産で丼にて親子
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目に沁みる風冷たさ左手のスタバのコーヒー風の温度に
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いちゃいちゃとしてる佐田さん見てしまい下がる口角止まらないんだ
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本当の俺はこんなもんじゃないとみぃんな思い見る二等星
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二十歳なり。かたちを変えた青春を十秒前で君は待ってて
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切りすぎた前髪おさえ笑ってる君に吹く春白シャツなびく
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ぷーさんの頭を優しく撫でてみるおそらく僕がして欲しいこと
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その服は洗ってから来て欲しかったヤツの煙草のにおいがするよ
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ほろ酔いで星をみながら帰り道春の白雪頬をすべって
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棘のある言葉で拘束されながら撃ち抜かれたんだ弾にまみれて
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すっ転び立ち上がろうと片膝をついた瞬間「ヨーイ」の体勢
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