Utakata
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牡牛座の双子
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夕陽差し軒のつららは光得て垂れた雫の下には土筆
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昨日今日マステで仮につなぎ止め剥がれぬうちに迎えるあした
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寝転がり床に射し入る陽だまりに手を伸ばしたら春つかまえて
26
窓閉めて雪の様子を眺めたら風もないのに寝ぐせが揺れる
22
透明なこの像だけが知っているはらわたの無い冬の寒さを
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水色の雨が混じった雪の中雪灯りみて君を想える
21
ありふれた地図は見飽きた僕のゆく道は未だに工事中なり
25
寝静まりカップ焼きそば一人食う卓に秘密の飛行物体
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大股でゆきゆき雪の坂道を登ればいっきになまら夕焼け
26
よく聞けよ良すぎるお前の要領は神から下った恥だ楽しめ
25
「ウルトラソウ!」の稲葉さんに脊髄反射で応える「ハイ!」
22
すり林檎母の差しだす匙舐めた回数分だけ大人になって
29
今どきの名前のように母が言う「おかわりあるよセリナズナ粥」
18
新しい手帳で一月覗くたびぼくの二十歳が近づいてくる
24
遠山に冬鳥きたる朝明けの窓より望む頂の白
26
酒なくてなんで己が人かいなもう逢えないね雪華散るらむ
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ドラゴンになったようだね僕たちは冬を装う街で笑うと
20
思い出し笑いをこらえ帰り道リュックに雪の匂いを詰めて
26
ありがとうゲイだと告白してくれてぼくは上手に聞けていたかい
28
約束が守られなかったその日から手帳の中で降りやまぬ雪
28
病院の待ち合い札を栞にしミステリー読む 結末恐し
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靴型の雪が車内に落ちていて誰が乗ったの始発のバスで
22
寄せ返す波のごと日々言語化す うたかたはぼくの心の港
21
年明けは復帰を兼ねて休まねば故にあしたの講義は寝よう
22
白々と染み入るようなカーテンを開けるたびほら、指先に冬
20
幾千の瞳が微笑みあっている今宵は一緒に光の中へ
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走ろうが飛ぼうが遅刻免れぬベッドでぼくは考える人
23
吸い込めば心のうちに音が鳴る海風よりもその音寂し
21
らくらくフォン使えないまま旅立ったばあちゃん夢で話しましょうなう
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狭いぼく見たいものしか見ていない瞳にナッツをトッピングして
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