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おうし座のふたご

てのひらに落ちては消える粉雪が戀のはかなさ教えて過ぎぬ
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すれ違う誰の背中にも宿命の隠せぬ痛みが滲む夕暮れ
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ひだまりに眠る小猫のひげが揺れ厚着の天使を部屋に招けり
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指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
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おむすびを頬張る顔はわんぱくで母さんの手は魔法の小籠
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僕はまだどこか足りないパズルのよう君が笑えば完成するのに
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恋という淡いやけどを抱きしめてケーキの上の苺を分ける
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白パーカー黒いブーツで雪を踏み君が曲がれば冬の主役だ
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耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
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冬の陽に透けるカレンダー静かなり過ぎた月日の影の重なり
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「おはよう」とあなたが笑うとこしえに続く朝日のごときまぶしさ
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信号の青に急かされ歩く道 僕らはずっとエイリアンだね
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明日への扉を閉じて今はただ心に灯すおやすみなさい
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難しき講義のあとの自販機でコーンポタージュ選ぶ冬の日
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
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立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
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紅々と色づく部屋のポインセチア猫のあくびも冬を運びぬ
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人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
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鳥かごに冬の日差しを閉じ込めて蜜柑の皮を剥けば香し
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風邪の芽を摘んと飲みし葛根湯 両の手のひら仄かにうるむ
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来年の自分に対し展望す出来ないことはやらないことと
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レポートを二本提出 改めて課題三本 明日はプラゴミ
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ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
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粉々のポテトチップは捨てられて講義終わりの教室静か
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ふるえる手伸ばしつかむは雪の華となりに歩む君の微笑み
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窓開けて透明な空気冬ざるる消えてゆくならこんな朝がいい
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降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
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待ち合わせ気づけば見てる君の眉表情のくせ愛おしい冬
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財布から証明写真こぼれ落ちあの頃の我と不意に目が合う
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一日は初詣だぜと友が言うそのおみくじはきっと大吉
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