lightshop
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牡牛座の双子。
双子の兄の名は灯屋。

のら猫とアイコンタクトした朝は性善説に一票あげる
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冬コート雪の匂いがまだとれず凍ってた星少し溶けつつ
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西日差し生暖かい六畳間泉鏡花が湿度を上げて
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緑から金色になり今は白 春になったら次は何色
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口中に冬を呼び込むグラタンに春も呼び込む菜の花のあお
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標本のような結晶君の頬ふはりとながれ春の雪落つ
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白箱に収まっている祖母見つめおきゃんな笑顔浮き上がる夜
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夜更けにてカップヌードル食いたくて湯気まで食いぬ寒さ避けつつ
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シャッキリと雪の無音を思わせる切れども切れど玉ねぎの語
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グループを無言にさせた一言が死語かもしれぬ「写メを送るね」
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三角の時間の中でカフェオレとクロワッサン食べ〇に修正
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雪となれ雪は怒りも切なさも恐れもなくて水となり召す
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空見つつ結露の窓を拭きながら真冬日の月惜しむ僕あり
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服を着て首輪を付けた散歩犬足をふりふり丸く転がり
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齧りつきドーナツの穴無くしたら冬眠明けの合図としたい
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運河沿いひとひらの雪ろうそくの灯りで照らし幻想夜曲
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遥かなる故郷産の冬苺口に入れたし財布に痛し
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夕陽差し軒のつららは光得て垂れた雫の下には土筆
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昨日今日マステで仮につなぎ止め剥がれぬうちに迎えるあした
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寝転がり床に射し入る陽だまりに手を伸ばしたら春つかまえて
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窓閉めて雪の様子を眺めたら風もないのに寝ぐせが揺れる
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透明なこの像だけが知っているはらわたの無い冬の寒さを
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水色の雨が混じった雪の中雪灯りみて君を想える
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ありふれた地図は見飽きた僕のゆく道は未だに工事中なり
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寝静まりカップ焼きそば一人食う卓に秘密の飛行物体
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大股でゆきゆき雪の坂道を登ればいっきになまら夕焼け
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よく聞けよ良すぎるお前の要領は神から下った恥だ楽しめ
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「ウルトラソウ!」の稲葉さんに脊髄反射で応える「ハイ!」
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すり林檎母の差しだす匙舐めた回数分だけ大人になって
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今どきの名前のように母が言う「おかわりあるよセリナズナ粥」
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