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牡牛座の双子

うたかたの句ごとに深き物語窓に雪あり心温か
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休日は人に蘇る日である卵ご飯を音立てて食う
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不意に雪 雪を喜ぶ県でなく。ブーツとダウン着々とだす
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今秋に終わりを告げるアスファルト肩に積もった雪を降ろすよ
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街角で電波拾おう手を振れば振り返す人いてあたたかだ
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母の病知った夜にも腹が減る炊飯ジャーを開ける哀しみ
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葉の影が可憐な花より前出でて朝顔の花夕顔となり
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手をのべてぼくがあなたに触れたとき酸素不足だこの世は鼓動
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見えるけど無いかもしれない星を見て君と語った秋が目の前
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君の頬真夜中想い手を伸ばす一瞬月に触れた気がして
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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冴えた月見つつ風ごと吸い取りて心に浮かぶ月を眺むる
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金髪が風にたゆたう今ぼくは秋のはじめの一つと数ふ
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咲く花火横から見るか下からか夏は気にせず過ぎ去りますよ
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ぎゅうぎゅうの引き出し開けて哀しみを捨てよ無言の声が聴こえる
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花までも星に匂えり我に降る震えて眺む天の川かな
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猛と暑が掛け合う日々を生きており大袈裟な息、我にさせたり
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空高く遠いものほど鮮やかで眼鏡外して消せぬ過去見る
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君のドア鍵がかかっているようだ三度優しくたたいてみるよ
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祖父細り昔の時計頂けば脈打つ如く寂しさ湧いて
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僕のこと見飽きた晩夏の金魚いて餌持たぬ限り近寄ってこず
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月面を駆け抜ける雲を惑星が成長痛に光浴びせる
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こぼれくる言葉をひろい集めたい君の言葉に触れたい夜だ
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よく冷えた麦茶を口に運んだら飲んだ先から夏が熟れゆく
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砂浜で足を取られた君の背を光る汗ごと抱きとめる夏
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最悪が重なり合った今日だって夜の終わりはいつだって朝
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三階のボロアパートから見る月は道行く人よりわたしに近い
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新品の白タオルでは切なさの吸収力が少し足りない
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さっきまでプーさんだった雲ちぎれ龍になって茜空とぶ
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想像す一人一人の暮らし、顔 それがいいんだうたかたの君
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