Utakata
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牡牛座の双子
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講義室 外より早く夕焼けにまみれるんだよ蜘蛛の巣揺らし
22
ハンガーのダウンは重くずれ落ちてコーヒーよりもアンバサ下さい
13
春の雪が僕のまつ毛に乗っかってこのまま一生溶けなくていい
20
カーテンの裾から入る陽だまりに顔が照らされ春で目覚める
27
公園のベンチで鳩に囲まれて細胞の隅キュッと縮まる
29
クッションをすすすと陽射しに移動させ眠った老猫温ませてみる
34
頭上の木緑に染まりゆく歩道初春の出来ごと十指にはいる
17
諸事情があれこれあって今言えず来世であって謝罪をします
16
心毎一つも言えない今日もまたパラボラアンテナに陽が落ちて
24
アラームにぴちぴち頬を叩かれてそれでも眠い春が始まる
37
人生で嬉しいこと第三位寒い夜猫がベッドに入る
36
たたまない毛布みたいな春休みルイボスティーだけ丁寧に煮る
53
メディアでは非人道的兵器という人道的な兵器はあるの
?
30
気がつけば父とおんなじ僕がいる優しい言葉奥歯に詰まって
26
なにもかも知っている顔こたつ猫あごを撫でろと首をのばして
28
透明な箱に入った僕たちの個々の自由は個々の孤独で
29
締めパフェのアイスが少し溶けた頃君のまつ毛が好きだと気づく
22
のら猫とアイコンタクトした朝は性善説に一票あげる
27
冬コート雪の匂いがまだとれず凍ってた星少し溶けつつ
20
西日差し生暖かい六畳間泉鏡花が湿度を上げて
27
緑から金色になり今は白 春になったら次は何色
23
口中に冬を呼び込むグラタンに春も呼び込む菜の花のあお
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標本のような結晶君の頬ふはりとながれ春の雪落つ
22
白箱に収まっている祖母見つめおきゃんな笑顔浮き上がる夜
22
夜更けにてカップヌードル食いたくて湯気まで食いぬ寒さ避けつつ
22
シャッキリと雪の無音を思わせる切れども切れど玉ねぎの語
16
グループを無言にさせた一言が死語かもしれぬ「写メを送るね」
25
三角の時間の中でカフェオレとクロワッサン食べ〇に修正
18
雪となれ雪は怒りも切なさも恐れもなくて水となり召す
31
空見つつ結露の窓を拭きながら真冬日の月惜しむ僕あり
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