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牡牛座の双子

階段が少し暗がり受け入れて 今夜のサラダは南瓜で決まり
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雨は髪を濡れさせたい髪は僕に触れさせたい 傘に隠れて
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幼馴染と心ほどける居酒屋の隅っこが僕の避難所だった
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アニメ観るスポンジボブにトムとジェリーいつまでたっても「僕は凡人」
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「最高」を上書き続ける夜のなか 平和だなんて僕らが決める
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TICトランプの「最大の賭け」のチップには僕らの明日もベットされてる
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格好良くキメることなど出来ないが應援團もモンスターを飲む
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ヒーローじいちゃんのカサカサな手があたたかい握手で僕に愛を移した
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「地球儀」の青がはがれて じいちゃんの記憶メモリの外へ零れてゆくよ
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家族には言えない僕らの「毒」だけをビールの泡で白く、漂白
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正解を選べなかった僕たちのノートの余白に降る、雪と酒
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一口で僕の歴史を辿らせる 母ちゃんのスープは魔法と思う
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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心配がなかった頃のふりをして 実家の椅子に深く沈んで
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「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
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かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
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白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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歌詠まぬ日々を重ねて帰りつく「ただいま」という一番の歌
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平凡という名の服を着て眠る誇りでもなく恥でもなく夜
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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コーヒーに「昨日」を溶かしてはちみつの厚い光で今日をはじめる
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ビターな夜を猫で薄めてはちみつより温い耳から眠りがおちる
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はちみつの瓶を透かして見る未来濁りも苦味も僕の隠し味
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白い蕎麦、人見知り猫、冷の酒。僕を愛する準備はできる
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重力に逆らって回せこの地球 美しさって後からくるね/五輪
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「普通」という二文字をのみ込み雪を掻く僕の未来よ、滑走路なれ
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「お疲れさん」雪も嫉妬も溶けだして猫の眠りが夜を正すよ
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