Utakata
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人生で嬉しいこと第三位寒い夜猫がベッドに入る
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たたまない毛布みたいな春休みルイボスティーだけ丁寧に煮る
53
メディアでは非人道的兵器という人道的な兵器はあるの
?
30
気がつけば父とおんなじ僕がいる優しい言葉奥歯に詰まって
26
なにもかも知っている顔こたつ猫あごを撫でろと首をのばして
28
透明な箱に入った僕たちの個々の自由は個々の孤独で
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締めパフェのアイスが少し溶けた頃君のまつ毛が好きだと気づく
22
のら猫とアイコンタクトした朝は性善説に一票あげる
27
冬コート雪の匂いがまだとれず凍ってた星少し溶けつつ
20
西日差し生暖かい六畳間泉鏡花が湿度を上げて
27
緑から金色になり今は白 春になったら次は何色
22
口中に冬を呼び込むグラタンに春も呼び込む菜の花のあお
35
標本のような結晶君の頬ふはりとながれ春の雪落つ
22
白箱に収まっている祖母見つめおきゃんな笑顔浮き上がる夜
22
夜更けにてカップヌードル食いたくて湯気まで食いぬ寒さ避けつつ
22
シャッキリと雪の無音を思わせる切れども切れど玉ねぎの語
16
グループを無言にさせた一言が死語かもしれぬ「写メを送るね」
24
三角の時間の中でカフェオレとクロワッサン食べ〇に修正
18
雪となれ雪は怒りも切なさも恐れもなくて水となり召す
31
空見つつ結露の窓を拭きながら真冬日の月惜しむ僕あり
27
服を着て首輪を付けた散歩犬足をふりふり丸く転がり
21
齧りつきドーナツの穴無くしたら冬眠明けの合図としたい
19
運河沿いひとひらの雪ろうそくの灯りで照らし幻想夜曲
18
遥かなる故郷産の冬苺口に入れたし財布に痛し
22
夕陽差し軒のつららは光得て垂れた雫の下には土筆
26
昨日今日マステで仮につなぎ止め剥がれぬうちに迎えるあした
11
寝転がり床に射し入る陽だまりに手を伸ばしたら春つかまえて
26
窓閉めて雪の様子を眺めたら風もないのに寝ぐせが揺れる
22
透明なこの像だけが知っているはらわたの無い冬の寒さを
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水色の雨が混じった雪の中雪灯りみて君を想える
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