タクポン
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投稿数
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ざわざわと さんざめいている 葉の影が 濃くなるほどに 額が濡れる
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コーヒーが 一口ぶんだけ 減る度に 僕の心が 黒くなりゆく
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幻想なんだ、きっと。/ギラリと光る塊から こぼれた欠片を 拾って固めて 砕いて拾う/ 無意味? 
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肉体からだは殻でしかないのだから こころおもむくままに過ごしてみようよ」 / 退廃的な日
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胸の奥 ドロリと湧いた この気持ち 薄めてみるが 無くなりはしない
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点と点 繋がり僕らは 直線に 面になる日も そう遠くない
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次の日に 忘れるくらいの 思い出を 積み上げできる 僕らのかたち
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クリームと スポンジケーキに 挟まれて 幸せとともに 押し潰される \ 窒息死
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ありふれた日々の出来事を忘れてしまわぬよう私の心に記念碑を建てる
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白球を 真夏の空に 打ち上げた 三年間は 今日で終わった
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朝焼けの 輝く空を 一目見て 光の中へ 飛び出してゆく
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砂浜に 寝転ぶ僕に そよ風が 吹き抜けてき 生存確認
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早朝の曇った空に切り取り線みたいなビルの輪郭
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重たくて 大きい岩が 動くように 僕の心も 動き始めた
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冷えきった君と僕の関係は壊れた時計みたいに動かない
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真っ白な 曇った空は 嫌だけど 真っ青な空も あまり好きじゃない
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夕焼けの 空の赤さに いろどられ 積乱雲は 空を貫く
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午後六時 夕空ゆうぞらに光る 一番星 すぐにまぎれて 見えなくなるけど
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蛇口から 消え入るような 細い水 姿はまるで 獲物をとる蛇
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武器ペンをとり 地図ノートを広げて 作戦立案 きっと今夜は 革命前夜
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012ゼロイチニ・・・ 四角と線で 区切られた 定規みたいな 我らの人生
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傘を捨て 雨に打たれて びしょ濡れに その瞬間から 世界は変わった
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柔らかい 甘くて苦い 溶けるような チョコレートみたいな 恋をしてみたい
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「      」 僕らはきっと この白の 空白みたいに 空っぽ人間
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夕立に 降られて あなたと相合傘 雨が降るのも 悪くないかも
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朝凪に 季節の変化を 感じてる 「今日は釣れるか 釣れないかもな」
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晴れの日雨の日曇りの日 いつでも君は そこにいた 旅立ちの日なれども 想い届かぬ
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秋の日は 空気がどうして 澄んでいる 人の心は 濁りゆくのに
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崖橋崖がけはしがけ 橋の上に 我たたずむ 水面みなもは鏡 心を映す
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街角で 忍び続ける 銀杏イチョウの木 雨風暑さ ひとりぼっちも
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