Utakata
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プー子
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春の花咲く日を待ちて待ちきれず積む雪
除
(
よ
)
けて春を迎えに
16
球根は起きたいだろう尺余の雪積む庭にまた雪が降る
21
誰ぞ知る彼岸へ渡るその順序前ならえして列へ加わる
24
早々とジャノメの蝶の舞いい出て雪の庭には六花ばかりで
25
たちまちに溶ける淡雪ふる夕べ亡きひとの
短歌
(
うた
)
いくつか拾う
23
南
(
みんなみ
)
の斜面の木々は一様に雪根開きを見せて明るき
21
面会は流感のため取りやめと淡々と告ぐ電話の女性
28
彼岸会の生家は静かに吾を迎え姉の供えるぼた餅みっつ
26
予報士の詳しく語る
涅槃西風
(
ねはんにし
)
その風に乗り
亡兄姉
(
けいし
)
も帰るや
21
読み終えし
汝
(
なれ
)
の長編手のひらにずしりと重き感触残し
24
雪解けに言葉を次々掘り出して諍いの日の声よみがえる
23
どっかりと昨日の吹雪の置き土産この冬最後の除雪であれかし
31
終日
(
ひねもす
)
を吹雪の止まぬ彼岸入り
亡父母
(
ふぼ
)
は迷わず帰るだろうか
48
春を告げ雪のえくぼの二つ三つ真青な空に見よと言うらし
23
遠からず星になる日が来るならば
同胞
(
はらから
)
の星目指して行かん
25
新人の議員が首相を諌めてるそんな国に住んでる吾ら
20
残雪は雨一番を吸い込みてにわかに春は引き寄せられる
26
雪解水ながるる音の心地よさ春の訪れ確信できて
36
5
0
0
km
以上離れた北見市でゆさゆさ揺れる電線を見た日
/
震災の日
27
摘みどきか再生果たす豆苗は日向に六日みどり眩しく
28
帳じりをあわせんとする冬なのか真昼間いっきにぼたん雪ふる
28
三月は
吾
(
あ
)
の生まれ月それよりもなお
3
.
11
24
ベッドではラジオ楽しむ聴き逃しひとり静かに文芸選評
25
すでに春そんな陽射しの眩しさの尺余の雪積む庭を眺めて
29
手作りの豆腐届きて明日の夜は湯豆腐などと手抜のレシピ
25
啓蟄を知りて出でくる虫らしい夫はすかさずテイッシュでギュッ
25
ひさかたに君の消息聞く午後は少しの道も遠廻りせん
31
紛れなき三寒四温なごり雪今日もふるふる舗道を濡らし
39
強力な冬将軍の底力つかの間の春引き戻される
31
掃いた雪すべてもどさん地吹雪に身体丸めて向かう数間(一間は十八㍍)
24
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