プー子
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オホーツクにほぼ30度昨日の倍にまた引きこもり
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父祖の地のその一角に杭打たれ道路用地と売られる令和
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水仙のささやき聞こゆ庭隅は反故にし言葉いくつもうず
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画面には児童・生徒の溌剌さ学校行事の野球観戦(エスコン)
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隣家の芝生にたんぽぽ蔓延し先ごろ主は逝去と聞きし
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雨の日は畑の作業は休みゆえ柏まんじゅう亡母と手作り
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ひと息にさくらを散らす強き風きっと春への終止符なんだ
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開花より五日余りではらはらと北の桜は駆け足ならん
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ようやくに桜前線ゴールの日四ケ月余の長旅の果て (網走)
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早朝のドジャース戦は「あんぱん」見る間に大量リード
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夕刻に届く訃報の曖昧さ面影もなく食事を進め
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二年前K子と訪ねし桜木よ 視力なくせし彼女はいかに
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満開に廃業農家の庭飾り桜前線オホーツク着
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何事もなくて始まる連休にいつもと同じ静かなひと日
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すぐ決まる熟女四人のランチ会花見御膳を揃って平らげ
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昨夜きぞ会いし人の名前の浮かび来ずアミロイドβ脳に棲むらし
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新しき令和の「アン」の登場に広がる世界をまた楽しまん
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「昭和の日」いく多変遷したとても長男れしただそれだけの
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部屋中に煮豆の香り満ち満ちて窓に静かにボタン雪降る
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晴れ間見え散歩に出ればヒヨドリの二羽も飛び交う白樺の木に
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除雪車に高々積まれし名残りらしひとくれの雪忘れられてる
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一株のミズバショウは寄り添いて語らうように花三つ四つ
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重すぎる友の話のリセットに ひとり訪い来るミズバショウ群
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俯きて風に震えるカタクリを「きれい!」と友はくり返し言う
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視力薄し友にカタクリ見せようと規制を外れし花へ導く
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手荒れせぬ親ゆずりらし指先にハーブの香りのクリームをぬる
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釣り上げし魚とともに帰る夫 マスのムニエル特大級の
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カーテンを開ける刹那の驚きは雪化粧する四方の山々
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分け合ってやわらかチェルシー口にするおひとついかが?道産の味
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ファスナーは無理やりにでも上がらぬに未練がましくスカート眺む
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