プー子
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裸木の数多持ち上ぐ宿り木のひと月前は葉陰にありし
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青空に枝を拡げる大木は数え切れない宿り木捧ぐ
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語るごと鳴き交わしいる白鳥の次の予定を謀りているか
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目を見張る満艦飾の注連飾りスマホに確かむ今日の日付けを
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目の前に満月ぬうっと昇り来て帰路の私をエスコートせん
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十六時どこへ急ぐかその落暉大き湖あかあか照らし
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今更に夫の好みと吾の好みよくもまあ妥協の日々よ
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マイカーに越冬野菜を隙間なく姉の菜園丸ごと積みて
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隣人とラフなお喋りベランダで積もりし初雪解けし小春日和
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スーパーの人混みに見ゆ君の背いくぶん痩せて声掛けそびれ
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立冬を待っていたのか初雪はバサバサとふりピッタリと止む
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待ち望む刃のような三日月は目論見はずれあゝ雲隠れ
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的中の予報と思う紛れなき雪の庭へと足跡のこす
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遠近おちこちの峠の雪の聞こえきて今年の秋は大急ぎです
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カラマツの落ち葉は夕日に輝いて道一面を晩秋に染め
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十五才クラリネットで追う譜面たそがれ迫る音楽室で
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脳トレは日毎ナンプレ昨日今日は8が踊り出してる
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底尽きし米はどうやら五割高いつもの五㌔やけに重たく
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痛みおし友の手にする舞扇いくとせ励むそを頼りに
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軒先に十本余り吊るされる大根の白  夕焼け小焼け
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ボイラーの目盛りを上げてふと気づく秋の果てなる神無月 尽
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かけ足のニュースが続きオオハクチョウ・タイヤ交換秋の果てなる
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足元でカサッと崩れる音のして霜柱踏む冬の入り口
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時雨しぐるるやこの秋初の寒気らし暖房オン・オフ老い二人いて
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一票を400万円との試算あり投票率の低さの損失
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何事にも感謝を告げぬ昭和人しつけせぬまま半世紀過ぎ
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立ち枯れた花々夫が刈り終えて寂しさの増す小さな花壇
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いち早く知っても朝のニュースでも結果は同じ長々と風呂
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早々と釣果を提げてリクエスト夕餉の膳の石狩鍋を
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迫力とユーモア見せる「かあさん」の赤いドレスのスコップ三味線
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