Utakata
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プー子
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ベッドではラジオ楽しむ聴き逃しひとり静かに文芸選評
25
すでに春そんな陽射しの眩しさの尺余の雪積む庭を眺めて
29
手作りの豆腐届きて明日の夜は湯豆腐などと手抜のレシピ
25
啓蟄を知りて出でくる虫らしい夫はすかさずテイッシュでギュッ
25
ひさかたに君の消息聞く午後は少しの道も遠廻りせん
31
紛れなき三寒四温なごり雪今日もふるふる舗道を濡らし
39
強力な冬将軍の底力つかの間の春引き戻される
31
掃いた雪すべてもどさん地吹雪に身体丸めて向かう数間(一間は十八㍍)
24
姉よりの電話に祝わる誕生日うららな陽射しの弥生朔日
24
湖は結氷せずに二月末
氷下魚
(
こおりしたうお
)
まぼろしなるか
24
仰々し通知のありてずかずかと後期高齢などと決められる
27
あの浜へ寄りし流氷見にゆかんいにしえ人の棲みし丘より
35
屋根の雪ひと思いにと落ちりゃいい未練がましく雫となりて
23
諦めずまた覗いてる掛け時計「電池かよ」とう夫の失態
18
布広げあれこれ思案の小一時間パターンを乗せてひとりの時間
23
飽かず降る雪の着地は風まかせ友を待つ間のフロントガラス
37
自惚れも過ぎて羞恥のただ中に臨書の展示は二週間過ぐ
20
高々と積まるる雪の排雪後 夕べ静かに細雪降る
31
編みくれし
亡姉
(
あね
)
との思い出さがしつつセーター解くゆっくり解く
41
沙汰のなき子等を思いつつ睦月尽ユリ根の一片外す手とまる
25
湿り帯び降り来る雪は春のもの小さき
雛
(
ひいな
)
はそろそろ出番
28
雪しまき歩く人なき裏通りこの角曲がれば迷路となろう
19
雪道を犬に連れられ来る老婆赤い長靴キシキシならし
31
満面の笑顔でマイクの前に立つトランプ
❤️
(
ラヴ
)
か目覚めよ石破
15
湖へ急ぐ落暉はどの国の朝日となりや見送りにつつ
27
真夜に降る六花ひとひらも朝までの嵩は夫との除雪一時間
23
義姉からの蘭展の絵は色冴えて
白一色
(
しろひといろ
)
の私のもとへ
24
老齢の夫はひねもすテレビ漬けシャワー・散髪タイパでパスと
16
いっぺんに二つの動作できぬなら笑って誤魔化すシナプソロジー
18
屋根の雪ドドーンと落ちる真昼間は昼寝の夢をみごとに砕き
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