プー子
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649
身震いのひとつおきそな今朝の冷え「彼岸明け」かと庭に下り立つ
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秋の陽を浴びる鞦韆トンボ乗せわずか揺るるや意思もつように
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デントコーンの穫り入れ急ぐ畑には大型機械がダンプ従え
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コルチカムポツポツ頭を出してきてあゝ本当に秋を迎えた
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陽射し浴びコラムの欄を書き写す2B鉛筆手に馴染みくる
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マイアミの月を酔わせる2ラン砲打球追う目に確信宿る
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わが窓をそっと見おろす月に棲むたれみみ・ちびみみ私のうさぎ
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雪虫がたった一匹とんで来てせっかちなのか長月半ば 
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重そうな雲がこの街覆うから山の向こうへアクセルを踏む
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唐突な「山には雪」と予報士の 汗で夕餉を囲みし時に
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いつまでも秋を感じぬ暑き日に「年賀じまい」と葉書が届く
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空っぽの米の売り場の貼り紙は人通る度ヒラヒラとせり
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久に聞く電話の先の息子の声に重なりて聞く義娘の「おはよう」
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濃桃のグラジオラスの咲く朝は白露と聞きてまだ残る夏
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西空の茜の雲はひんがしの果てへ広がり明日も晴れる
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三十一文字みそひとを学びて出会いし友に会うためのアクセル隣の町へ
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「秋だよ」とトンボは翅を光らせてひととき蝶と競演叶う
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10号の風雨に耐えし夏の花ひんがしかたぶきながら蝶を遊ばす
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吾亦紅の色付く先の空は冴え高きところへ薄き雲引く
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夏惜しみモンシロ・モンキ・キアゲハやジャノメ・シジミと庭に集まる
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人件費・肥料・農薬・資材高 政府買い取り 米三割上げ
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公園のナナカマドの実の秋の色はつかオレンジ目を凝らし見る
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カーテンを揺らし揺らして風を入れ遠く居座る台風のこと
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「物忘れ」チャットの中で自慢してみんな強者つわもの白旗を上ぐ
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漫才の良し悪し知らず聴くライブ得心いかず足取り重く
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列島の南に近づく台風に北の外れで影響受ける
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支柱こえまだ伸びたいとアサガオの蔓は四方へ支えを探す
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去る夏はブーゲンビリアの満開を持ち去るらしい桃色散らす
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虫の音は窓のすぐ下「もう寝るの?」短き命を聞いてほしいか
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一斉に入る縄跳び出遅れていつでも一人取り残される
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