プー子
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745
漫才の良し悪し知らず聴くライブ得心いかず足取り重く
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列島の南に近づく台風に北の外れで影響受ける
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支柱こえまだ伸びたいとアサガオの蔓は四方へ支えを探す
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去る夏はブーゲンビリアの満開を持ち去るらしい桃色散らす
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虫の音は窓のすぐ下「もう寝るの?」短き命を聞いてほしいか
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一斉に入る縄跳び出遅れていつでも一人取り残される
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遠近おちこちの友と一緒に眺むれば望月この手に届かんばかり
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わが窓を覗く望月ゆび先に触るるばかりに近づくようで
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コンテナを長々繋ぎ走りゆく玉ねぎ列車 全国へ向け
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広大な玉ねぎ畑は収穫期大きなコンテナいくつも並ぶ
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いつもそう盆と一緒に来る秋は今朝の気温を17℃とし
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ドライブの途中の友との再会は廃校カフェの僅かな時間
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川沿いの空き家の窓を明るませ打ち上げ花火小雨の空へ
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オオタニも2ラン打ちて お帰りベッツ祝砲あげる
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オオタニの倒れた次の打席にてお帰りベッツ先制2ラン
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満面の笑みと涙で鐘ならしやり投げクィーン本日誕生
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新盆に「亡夫はいつでも家にいる」と言う姉の豊かな菜園
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大き風車いくつも並びもろともに巻き上げらるる心地にアクセル
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朝からの雨後の小さな水たまりひょいと跨げばもう秋の風
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奥津城の掃除に汗の猛暑日をただに呆れる立秋などと
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シニアには非ずと言い張る友のいてクスリ何種も並べて今日も
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今日もまた順路に時間狂いなくキツネの見廻り太き尾ゆらし
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前日に石もて追いしキツネいて夫の靴のみ不明の由縁
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犯行はキツネの仕業ベランダに右の靴のみ残された朝
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軒下の草取り済むまで吠え止まぬ向かいの犬の躾はいかに
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一面の丘の傾りのそば畑ま白き花に蝉しぐれ降る
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ガラス戸へ張り付く犬はよく吠えて気温に比例し不快感増す
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どれほどの艱難辛苦うちに秘め淡々と「金」堀米雄斗
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心地よい強さの風は行儀よいムギセンノウを大きく揺らし
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読み終えて余韻にひたる時長く推しの作家へ自慢が続く
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