Utakata
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プー子
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寒中のうららな日和独り占めゴロリ昼寝の夢に亡母来る
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プリンターの不調探りて四苦八苦ITオンチの夫を尻目に
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寒中の峠道行くドライバー思いがけずに皆セーフティ
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雪の嵩判らぬほどに吹く風に気ままに置かるる雪山いくつ
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かしこみて宮司の振りし幣の音さらさら聞こゆ静けき斎場
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ははそはの母の御胸の温かし粛々と義兄の
葬
(
はぶ
)
りの進む
9
唐突な義兄の訃報が冬眠へ入りし私を叱咤してくる
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川沿いの霧氷咲く木木輝きて極寒の朝二日続けり
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流氷の接岸そして大寒と冬極まりて冬眠の侯
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キュッキュッと雪を鳴らしてゴミを出す朝のゴミ出し回避の真冬
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心地よい疲労とともに帰り来るスリスリトントン健康体操
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「直木賞」推しの作家の受賞知り期待値上がる道産子魂
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雪原に
昨日
(
きぞ
)
の風の置土産雪まろげ数多転がりており
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雪しまく夕べ西風見定めて吾がエリアには積もらぬ
理
(
ことわり
)
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帰宅時の七十キロを追い越して雪道を行く多くの車
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君の放つことば
背
(
そびら
)
に貼りついて刃のような三日月見上ぐ
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与えられシナプソロジー段々と脳が身体が温まり来る
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五枚ほど寒中見舞いを投函し喪の正月の初の外出
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朝食はいつものメニューで食べ続け腸活促す零下二十℃
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氷雨ふる被災地大きく映されて今後の雪を繰り返し言う
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ぬくぬくとベッドで本を読みながら罪悪感の震災五日目
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飛び散ったサンキャッチャーの虹の粒午睡の夫の手首にとまる
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隣人は挨拶もせず逝きしとうニュースのごときほんとのハナシ
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兄弟や親との絆背景に仲間と繋ぐ襷の重さ
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一夜あけ凄惨なりし能登の町すべてに笑顔の
生活
(
たつき
)
のありし
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父母に呼ばれて逝きしか兄の喪の元朝に喰む雑煮は旨し
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同人誌着くを待たずに来るハガキ作品選評「◯字◯行」
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目前の正月休みは病む友の最関心事 血圧上昇
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悪事のみ次々並び死してなお汚名のかぎり高まりて行く
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娘より帰省の知らせもないままに正月準備の予定も立たず
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