プー子
フォロー
106
フォロワー
111
投稿数
804
初もののモロコシ並ぶ直売所ためらわず買う太きを選び
30
待望の雨のもたらす涼風とうるおう花々いろの冴え冴え
23
国宝の黒曜石の展示館めぐりて馳せる石器時代へ
14
コンバイン右往左往と疾駆してみるみる刈られる豊穣の麦
14
猛暑日は庭にも出ずにひきこもりグッタリ花々吾を呼ぶらしい
17
冬の日々恋いて焦がれし夏空のいかな仕打ちぞ猛暑日続く
16
朝ごとに必ず外す蜘蛛の糸いく日続く小さき戦い
12
オホーツクの時折冷たき風はどう？ブーゲンビリアの淡き桃色
19
猛暑日のオホーツクブルーに良く映えて豊作なりや麦秋の丘
22
子育ての済みしと見ゆる雀たちお礼のツヅラは今年も来ない
12
アメリカの今が伝わる映像のトランプに銃バイデンに鈴
16
熊よけの鈴も持たずの太公望あわれ雷雨に白旗の夫
16
身の丈を越ゆる高さに咲くアザミ見上げる先にゆっくり落暉
17
書き写すコラムの文字は五六三いとも静かな時間が過ぎる
13
「洗車雨」「催涙雨」と続いてもこの地の七夕ひと月遅れ
9
今回は姉の畑のハスカップとろとろ煮詰め瓶にはリボン
14
力なく病を語る友のこえ耳朶に残して厨にぞ立つ
17
風通す小さき北窓あけ放し友の電話に病状確かむ
17
初めてのバルーンパンツを縫い上げて年齢制限ないものなのか
15
大漁の初もの山女魚を提げ帰る好みのフライは夕餉の主役
15
雨の日の午睡の夢に出でし人やけに遠くで手を振りている
14
いくつもの漁り火見下ろす高台のあの夏の夜を想う真夏日
20
色淡くラベンダーの花咲き初むる容赦もなしの炎天の日を
25
子育ての夕焼け空の思い出はサッカーグランド駆け回る子ら
17
嫁ぎ来て六十五年の義姉は言う逢魔が時の慣れぬ寂しさ
15
バザーへの依頼の品はドアに下げ礼の言葉もなきに持ち去る
13
低温のひと日過ぎゆく西空に明日を占う夕焼け臨む
20
夕立ちの置きゆく大き水溜り埋め尽くすのはポプラの絮毛
16
豊作の完熟イチゴを姉と摘み「ジャムへの砂糖は二割でいいね」
14
曇天へ叫びたき今、締め切りの迫る詠草ポストへ落し
18