Utakata
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たびたびの霰を降らす曇天へ居心地悪きランチのチェアー
14
朝食の窓辺に大きぼたん雪春を報せる
宙
(
そら
)
からの文
25
緻密なる鮭の耳石の刻む波知りし後にも切り身をつつく
14
残雪は尺余の花壇ゆき解けを促す風雨今少しあれ
17
氷点下十度を超えて三月の終わりが見えても春は見えずに
14
海明の毛がにどっかり鎮座して値札小さく
四九八十円
(
ヨンキュッパー
)
と
13
どれ程の努力の末か快挙成す「尊富士」とう若武者の汗
17
カーテンを開ける刹那の青空を鳴き交わしつつ白鳥過ぎる
21
彼岸会の父母の姿を求めつつ手向ける香と姉の牡丹餅
21
大木の包容力か雪原に数えきれない宿り木抱え
13
悲しみと無念のただ中夫送り遺影にま向かう友を想う夜
19
問いかけに酷く短い生返事五十年経て変わることなく
17
暮れ時のちらほら舞い来るなごり雪諦めの悪い君のようだよ
14
彼岸荒れ空に残りし雪の嵩如何ほどなりや風を伴い
11
彼岸入り
昨日
(
きぞ
)
の売り場に〈牡丹餅〉の多く並びし光景なども
17
隣街訪えば積雪0と聞き 尺余の雪積む町へと帰る
12
センセイはなべて〈知らない〉金もらい庶民は知らずに税あげられる
16
地に届く刹那に消えゆく淡雪の春の証も天からの文
19
啓蟄の一週間過ぐ今朝の事初登場のワラジのそのそ
11
まっさらの布に型紙並べ終え息を整えハサミを入れる
18
毎年の弥生の歌会は挽歌にて章子を詠う涙交えて
13
巡り来る三度目の月「この会の後を頼む」と短いライン置き逝く章子
12
幽世へ行きて戻らぬ義兄の日々五十日祭の忍び手捧ぐ
14
ひねもすを春の気配をさがしつつ冷え著き夜に豚汁すする
16
待ちわびた日向の匂いのバスタオルこの春初めて抱えこむ午後
17
春を探しに出かけてみよう いつもより歩いた先にトランプが来る
9
春の陽に霧氷散る散る峠道 免許更新ふた山超えて
13
青空にネコヤナギの銀よく映えて一枝手折る確かな春を
22
「来ましたよ」証拠の足跡雪に置きいつものキツネかいつもの方に
21
幾年も陽の目を見ずの十五体今年も
雛
(
ひいな
)
の日の巡りきて
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