Utakata
登録
Login
サイトのご案内
プー子
フォロー
100
フォロワー
102
投稿数
686
« 最初
‹ 前
…
16
17
18
19
20
21
22
23
次 ›
最後 »
罪深い無色無臭の処理水は今日からじわじわ海へ広がる
10
あっさりとOSOの最期が報じられ令和の伝説語り告がれん
10
午後十時ようよう入り来る涼風と虫の音求め窓辺のベッド
12
明日のため資源のゴミを出し終えて一度きりの外出でした
14
風流ととても言えない姦しさ虫の合唱深夜に及ぶ
8
窓の辺の虫の音そして涼風を兄も聞かんやかの病室で
10
奥津城の父母へと供える花束の思い出の紅 天竺牡丹
11
酷暑さ中別れも告げず逝きし兄 同胞・縁者に会えただろうか
10
戦争を知らぬ世代も敗戦を負うとう不思議 終戦記念日
11
湖までの丘一面の蕎麦の花豊穣の秋間近きと知る
12
サロマ湖を見下ろす丘の一帯を真白く覆い蕎麦の花咲く
17
ガソリンの高値に負けて窓を開け峠をゆけば蝉しぐれ降る
22
忠実な無人の部屋の除湿機の僅かな音は無色の羽虫
7
兄の死を受け入れきれぬ甘ったれ盆の生花を明日は選ばん
15
めつきりと気温の下がる三日目はたっぷり野菜のポトフの出番
9
自己顕示いよいよ強し台風のオホーツクへも雨は三日目
10
探してる亡吾子に会えない蓮池に飽かず飛び交うオニヤンマ
羨
(
とも
)
し
8
ひとり来て蓮の花群れ廻りても明るき真昼に吾子には会えず
11
不意に来る逢魔が刻の淋しさに大口あけて飯を頬張る
10
昨日の昼寝今朝の寝坊怠惰に始まる葉月快晴
10
次に咲く蕾に吾子のいるようで蓮池に聞く風のララバイ
13
北窓に向きて置かるる古ミシン心地よき風一緒に受ける
14
夕涼み幾年ぶりの夜気にふれ届きそうなる星を指差す
9
まるまると太りし大根抜きて来し入院の兄播きて行きしと
6
オホーツクの真夏日続く夕暮れに何に吠えるか隣家の犬
9
手作りの作務衣パジャマの心地よさ派手な浴衣もまたよみがえる
10
遠隔の地での闘病如何なるや視力をなくすと噂で聞きし
5
この春の桜を共に見し
汝
(
なれ
)
の視力失せしか 忘れじの色
15
カタカナの並びし四台のキッチンカー炎天下には訪う人もなく
11
それぞれが好みの方へ顔を向けオオウバユリの気高さ薫る
14
« 最初
‹ 前
…
16
17
18
19
20
21
22
23
次 ›
最後 »