Utakata
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プー子
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雷
(
いかづち
)
の頻りと響く昏き午後あの日もそう…そんなデジャブ
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隣家の窓を染めてる夕映えに明日の晴れは約束される
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初ものの山女魚はフライに姿変えふたりの夕餉に整列をなす
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長き尾を湖におき落ちてゆく夕陽を送るたったひとりで
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脳トレも、運動もせず過ごす夫認知への道進みているや
9
喪いし吾子に逢えそな蓮池の大振りな花覗いて廻る
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夫の摘む苺メインのスムージーゆっくりと飲む腸へ届けと
10
柳絮舞う堤をゆけばどこからか寄り来る蝶は亡母か亡姉かと
10
終日を雨音聞きつつ過ごす日は独り居の姉如何におわすや
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夕暮れを寂しいと言う義姉に聞く兄の病状深刻なりや
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ショーヘイを日毎見守る祖母のごと世界の宝となりゆく姿
9
オホーツクの連日なりし真夏日に老いの御旗を掲げて籠る
9
真夏日の熱気を残す寝室の窓より来ぬか涼風と君
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緑陰に冴え冴えと咲くハシドイの雪積むごとく遠目にも見ゆ
9
打ち上がる花火は祭りを知らすらしいつもと変わらぬ夕餉の頃に
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あれこれと品定めして包丁をレジかごへ入れ犯罪者めく
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万緑の山迫り来る窓辺には遠く近くに野鳥囀る
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起きがけと就寝前に飲む白湯とオートミールでスリム化謀る
9
夏の日の訪う人もなき鎖塚百余年後を車が行き交う
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地蔵尊の護り続ける土まんじゅう鎖塚碑の静謐な夏
7
目の端にはるか山並望む地に指を折りつつ散策続く
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大型のダンプは速度を上げてくる丈高く伸ぶ夏草揺らし
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ささやかに年金支給日楽しまん常よりひと品足して夕餉を
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さきがけて熟する小さき苺の実摘み来る夫の節くれた指
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手仕事を邪魔されたって許しちゃう19,20号のホームランには
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日中の暑さが残る室内に陽射しの匂いを纏いしふとん
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ワタスゲの揺るる湿原恋しかり熊も見ようぞ吾の思い出を
7
粛々とワクチン投与の進められ床の矢印帰宅を占めさん
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夫の手で掃除の済みし浴室にシャワー浴む日の来し五十年目
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雷と強き雨音やり過ごし何もなかったような夕食
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