Utakata
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プー子
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零れ種助けし夫のルコウ草霜置く朝の窓辺に赤く
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旅先に振り分けられし四人部屋波長揃いて笑い声立つ
10
足早な雲は初雪降らすのち
東
(
ひんがし
)
の街目指して急ぐ
9
立冬に入るやいなや画面にはバケツ帽子の雪だるま登場
9
冬晴れの夕映え受けるカラマツの黄金に浮かぶ山の中腹
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岸田君議員定数削減を 支持率アップの特効薬に
8
黄昏のなんだか寂しいこころもち短い秋と一緒に駆けて
18
炬燵布団・ちゃんちゃん焼の出番にて冬が益々近づいて来る
13
幾度目のはららご取出す感触か命の重さ直に感じて
10
いつまでも体調すぐれぬ友の弁汗を拭き拭き止まずに続く
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菊の香の気高くかおる秋日和ひとりの時間静かに過ぎる
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一段と老いを進めて講習なるを受く自動車学校
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日毎葉を落としつつある桜木に鵯いく羽 長月に入る
9
ハロウィンに浮かれる輩わが国の新嘗祭で感謝を示そ
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大半を離れて暮らす母娘なり親となりて五十年目が迫りくる
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長皿を登場させて焼くサンマ厚岸産の上々の型
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曇る夕四時になったら点灯しカーテン早々引いてもう夜
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晩秋のひと日
家内
(
やうち
)
に過ごしては窓に過ぎゆく白鳥のあり
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未だ舞う雪虫いくつか引き連れてワクチン接種の七度目を受く
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みじん切り、輪切り、ぶつ切り長ネギを冬に備えて冷凍保存
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雪虫の乱舞の午後はそそくさと干し物を入れゆったりとお茶
9
友達につぎに言わねば ボケ始め電話の話題は何度目でしょう
7
可否・疑問なべて答えは「大丈夫!」ぴしゃり会話はなりたたなくて
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澄み渡る空は私を連れ出して残りの秋の枯れ葉踏み行く
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仲間との朝餉楽しむ窓に沿う紅葉初める木木に雨ふる
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紅葉の四方の山々仰ぎ見てあかまんまの群れバスを見送る
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紅葉の中を宿へと急ぐバス少し若やぐ老人を乗せ
14
積雪の石北峠映されて旅の準備にダウンはいかが
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棚へ寄る野鳥と分け合い摘むブドウ香り満たしてジャムを煮詰める
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みそ汁へたっぷり入れる鮭・やさい狩猟の民の
裔
(
すえ
)
なる夫へ
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