Utakata
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プー子
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待ち望む刃のような三日月は目論見はずれあゝ雲隠れ
22
的中の予報と思う紛れなき雪の庭へと足跡のこす
19
遠近
(
おちこち
)
の峠の雪の聞こえきて今年の秋は大急ぎです
23
カラマツの落ち葉は夕日に輝いて道一面を晩秋に染め
27
十五才クラリネットで追う譜面たそがれ迫る音楽室で
31
脳トレは日毎ナンプレ昨日
3
今日は
8
が踊り出してる
14
底尽きし米はどうやら五割高いつもの五㌔やけに重たく
24
痛みおし友の手にする舞扇いくとせ励むそを頼りに
15
軒先に十本余り吊るされる大根の白 夕焼け小焼け
23
ボイラーの目盛りを上げてふと気づく秋の果てなる神無月 尽
20
かけ足のニュースが続きオオハクチョウ・タイヤ交換秋の果てなる
21
足元でカサッと崩れる音のして霜柱踏む冬の入り口
29
時雨
(
しぐる
)
るやこの秋初の寒気らし暖房オン・オフ老い二人いて
17
一票を
400
万円との試算あり投票率の低さの損失
15
何事にも感謝を告げぬ昭和人しつけせぬまま半世紀過ぎ
19
立ち枯れた花々夫が刈り終えて寂しさの増す小さな花壇
22
いち早く知っても朝のニュースでも結果は同じ長々と風呂
21
早々と釣果を提げてリクエスト夕餉の膳の石狩鍋を
18
迫力とユーモア見せる「かあさん」の赤いドレスのスコップ三味線
15
秋陽浴び緑肥ひまわり花盛り使命を知るや幾日後かの
21
雪便り
遠近
(
おちこち
)
にあり遠ざかる猛暑の日々の寝苦しさなど
22
ふいに来る稚内から雪だより律儀に北の果てからの冬
22
ハンドルを握る私に「見よ」といい苅田の白鳥姉は指差す
23
ひとときを空を眺めて静かなり媼
三人
(
みたり
)
の富良野の満月
21
紅葉の峠をいくつ越えていく姉の住む街一年がぶり
18
赤々と花の残れるダリア掘る明日の気温は
0
度の予報
23
軽快にミシンはかどる秋の午後次のランチに間に合うように
29
手のひらに触れる僅かな凹凸を命と認め取り出す
筋子
(
はららご
)
27
療養の兄の
脳
(
なづき
)
に住むはだれ末妹の吾の名は呼ばず
28
咲き残るサルビアに舞う白蝶に恋の相手はもう顕れぬ
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