Utakata
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プー子
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身の丈を超ゆる蕗の野に入る夫の姿はすぐに隠れてしまう
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そそくさと肌掛け布団陽に当てて一歩おくれのオホーツクの夏
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初イチゴ烏に先んじ摘む夫を憎っくき敵が屋根から見てる
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六月の炎天だとて引きこもり復活二刀流見逃すまいと
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石破氏の笑いたくなる二万円 振興券にプレミア四割 《小さな町》
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浄土では父や母には会えたのか少し急いで旅立ちし兄
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面会の予定日時に☓を付け「南無阿弥陀仏」の読経を聞く
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分かれとて同胞つどい夜を通し時折笑みて兄を語らん
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逢いにゆくあと一日を待てなくて旅立つ兄のあゝ勇み足
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離れてる君を月見へ誘っても「当地は曇りと」つれないライン
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黄昏をむかえて不穏な物音は私を試す不意のどしゃ降り
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餌をねだる甘え上手なスズメたち雨にもめげず小首を傾げ
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木漏れ日に葉末の露の光る朝きつねの母さん餌をさがしに
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万緑の森より聞こゆカッコーの「豆は蒔いたか」いく度も聞く
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雨の日は心落ちつけ手習いの条幅二枚半紙は五枚
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真夏日と交互に廻る寒い日へ「気象病」など襲いくるやも
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古古米も古古古古米すら届くまい小さき店しかなきこの町に
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香り立つ君影草の一叢を亡兄へ捧げん皐月尽日
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花の期を終えつつにあるチューリップ友とはぐれて一人吟行
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花園に何種の色の並びしか驚く声も外つ国交じり
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整然と色ごとに立つチューリップ各々高さを違えぬように
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耳馴れぬ言葉たびたび聞こえきてチューリップ園に笑顔が満ちる
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冬かとも思う日々から不意の夏「冷やしラーメン」迷わず求む
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スズメの餌ねらうカラスの執拗さ夫との攻防あと幾日ぞ
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あの日から六年経った 斎場で留守宅の町三十九、五℃
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半日を不調のスマホ見つめてた冬と見紛う寒さのせいか
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数えつつ次々置きゆく言葉たち五つ並べて良き歌になれ
22
ストーブの出番の予報に用意する金時豆を水に浸して
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そそくさと独活採り帰る午後の夫
MLB
(
野球
)
と
NPB
(
野球
)
の
間
(
あわい
)
の仕事
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リラ冷えと言うには著き寒さ来てストーブつけて鉢花入れて
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