Utakata
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プー子
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キュッキュッと雪を鳴らしてゴミを出す朝のゴミ出し回避の真冬
11
心地よい疲労とともに帰り来るスリスリトントン健康体操
11
「直木賞」推しの作家の受賞知り期待値上がる道産子魂
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雪原に
昨日
(
きぞ
)
の風の置土産雪まろげ数多転がりており
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雪しまく夕べ西風見定めて吾がエリアには積もらぬ
理
(
ことわり
)
10
帰宅時の七十キロを追い越して雪道を行く多くの車
13
君の放つことば
背
(
そびら
)
に貼りついて刃のような三日月見上ぐ
14
与えられシナプソロジー段々と脳が身体が温まり来る
6
五枚ほど寒中見舞いを投函し喪の正月の初の外出
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朝食はいつものメニューで食べ続け腸活促す零下二十℃
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氷雨ふる被災地大きく映されて今後の雪を繰り返し言う
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ぬくぬくとベッドで本を読みながら罪悪感の震災五日目
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飛び散ったサンキャッチャーの虹の粒午睡の夫の手首にとまる
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隣人は挨拶もせず逝きしとうニュースのごときほんとのハナシ
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兄弟や親との絆背景に仲間と繋ぐ襷の重さ
11
一夜あけ凄惨なりし能登の町すべてに笑顔の
生活
(
たつき
)
のありし
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父母に呼ばれて逝きしか兄の喪の元朝に喰む雑煮は旨し
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同人誌着くを待たずに来るハガキ作品選評「◯字◯行」
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目前の正月休みは病む友の最関心事 血圧上昇
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悪事のみ次々並び死してなお汚名のかぎり高まりて行く
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娘より帰省の知らせもないままに正月準備の予定も立たず
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押し並べて議員センセイ口硬く検察相手に足並み揃う
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トナカイの棲む幌延の雪景色サンタの手綱に馬橇は走る
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残業の宅配青年パパだろう坊やが待つよ ケーキの前で
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静やかなイヴの夜は更け凍天に十二日の月とめぐる星星
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イヴイヴという友のいて蒸し牡蠣をたんまり並べふたりの夕餉
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店先にカボチャ、柚子など居並びて品定めして冬へと至る
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「ポーラーロウ」なんとも可愛い名前もち大雪もたらす低気圧とう
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アンテナを定位置として立つカラス風見鶏にはなれずに今日も
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青空に映える雪原眩しかりトンネル続く峠道行く
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