プー子
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朝なさなキツネの見廻り続くらし雪 に幾筋足あと残し
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習わしは習わしだとて仏教徒ケーキとチキン疑いもせず
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祝詞受くふたつの餅を雑煮にし一年祭の翌朝の膳
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幽世かくりよの義兄の一年如何なりや長き祝詞をを下げて受く
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ひとつ鍋つついて楽しい短歌うた仲間 会の楽しさ確かめあって
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冷えしるき夕べまたたく星々の父母兄姉は並びて見ゆる
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締め切りを四件こなしゆるゆると寒夜の星を見るでもなしに
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提出の自信作なる手習いは講師の チェックを次々と受け
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真冬日の続くさ中の紙面にはこともなさげに灯油値上げと
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雪積むもキツネの見廻り抜かりなくわが家の花壇を斜め横断
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真冬日の続く夕餉はあつあつのポトフがいいね 夫の好みの
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低温は少しの雪も解かさずに嵩は増し来るすべてを覆い
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丁寧な除雪を終えて戻りくる夫は手指のみ冷えるといつも
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「会いたい」と病を告げる君の声 耳朶に残して季ふたつ過ぐ
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見定めぬ夫のこころのそのかたちすでに後期高齢なるも
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俯瞰する毛氈苔モウセンゴケは食事中小さき虫の動きは止まず
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木道に這いつくばって目を凝らし毛氈苔モウセンゴケを見しはいつの日
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山の端の夕陽を追うかみんなみに三ケ月浮きて真冬日初日
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図書館の過ぎる静けさ予約せし新刊借りる手袋のまま
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読み終えぬ図書をポストに返すとき真冬の空へため息ひとつ
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条幅へ初のチャレンジ手本とは似ても似つかぬ十四の文字
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持て余す理解のできぬ小説に夜ごと寝落ちのその一ページ
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かん高いセルフのレジの語り口「一オクターブ下げて」に一票
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編みくれし亡姉との想い出さがしつつセーター解くゆっくり解く
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充分なランチとお喋り堪能し頬をゆるませ「またね!」と四人
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マグカップ両手につつみ飲む白湯に臓腑ぬくもり腸活だのみ
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降って消え降って消えして斑雪はだらゆき日陰に残り冬進みゆく
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老い二人一歩たりとも外に出ずこの冬初の吹雪を過ごす
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商品はレジを済ませりゃ放置して帰宅の途端にも一度エンジン
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思い出の高校時代の吹奏楽テーマのようなる「鉄腕アトム」
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