連休は 実家に帰れど 家事三昧 この30年 羽休めるは は実母
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烏賊釣りのランプが海に溶けている午前三時に見惚れる灯
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念ずるは市原隼人の凛々し眉。手元狂っておろす前髪
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蒸し牡蠣の喉越し磯の香りごと美味いと知った 大人の始まり(一周回ってきっとまたオムライス)
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ピザ屋より僕の彼女になって欲しい林檎と青を噛んでみたいよ
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染みついた タールのような 悲しみが 不意に顔だす 皐月さつきの青空
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特急の車窓に流る早苗田さなえだの水面 夕陽にきらめきて居り
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お風呂すらやっとこ入る僕なのに海に行きたい初夏ってふしぎ
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自らの身体を伸縮できるなら眠る時には薄くなりたい
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フルルんと 型からぬけて カラメルの スプンもゆれて 今日はカンペキ
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青天に飛行機の軌跡 幾筋も スローな流星群のごと降る
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おせんたく、曲げ丸まるぬいぐるみ  天日干ししてほんとごめんね
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贈りし花「ご近所さんに見せてる」と義母ははの喜び伝わるLINE
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雨の日に晴れた日のため長靴で外でつくろう虹のたまごを
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山の端を 真っ赤に残す 夕闇を 水面の写し 五月寒
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包丁を入れればすっと胸がすく 紫紺よりず茄子の白さ
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アカシアのたわわな香りに誘われて青空仰ぐ、ミツバチのごと
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期せずして夫の飲み会二夜連続 私の頬も緩みっぱなし
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ボリュームを上げていこうぜ蝦夷桜。野生味少し俺にわけてよ
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今年一暑くなってる教室でみんなクラゲになった夢見る
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デンパタに うぶ毛がはえて 毛が三本 やがて黄金こがねの 風のかたち
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マイペースな次男夫婦の緩さ良し 四日遅れのお菓子食みつつ /母の日のプレゼント
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パチンコ屋のチの字が消えてパンコ屋に これでも充分面白いのに
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かりそめの愛なんだから忘れるよリアを繕うぼくを斬る風
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夕暮れを見送おくけやきふところで 月さやけしと磯鵯ひよどりの鳴く
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朱に染まる空にたなびく紫の雲は儚くに飲まれゆく
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残り物ちまちま並べ独り飯 楽ちんだけどちょっぴり寂しい
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この道は桜が散ったらつつじ咲くウェルカムって新陳代謝
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暑い夜隣に君がいたのなら眠れないけど幸せだろう
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水田に月の面影いただいて今年初めて短パンをはく
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