ツツピー と 求愛の声 高らかに ヒトも素直に 好きと言えたら
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水曜のネコ飼いならしへスーパー こちらを見てる 喉鳴る私
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そんなことを綴っていく普通の日 怯える日々に 備える備蓄
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月曜は仕事があるから日曜は休んでいたい土曜の堕胎
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神さまのセトリに今日はありますか? 神さま的に何点ですか?
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饒舌な日記に一日いちじつ余白ありまた饒舌な日々の連綿
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吾も知らぬ技を覚えてくる息子そのあやとりの短さの愛し
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大好きな貴方に贈る竜胆に込めた想いは仄暗い欲
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ずっしりと 六キロ近いおデブちゃん 何とかせねばと我が愛猫きみを見る 
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小一の娘と自転車旅に出る ピンクのヘルメットの勇ましさ
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菜園の 背中丸めて草を取る 老いたるきみ亡母ははに似て来をり 
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愛猫の いつもの日課朝帰り 奔放なるの下僕となりて 
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ポッと出のお前が私の親友を奪っていくな 幸せにしろ
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菜園に 紋白蝶が飛び舞いて 猛暑の序章初夏は来たりぬ 
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新緑の 皐月の空に鯉のぼり 風を孕みて孫を迎えをリ 
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賑やかし 田植への準備整ひて 雨を待ちてか雨蛙鳴く 
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サルビアの蜜の味だった内緒話 今でも口でころがしている
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音程を 外した鳴き声ウグイスの 個性派ずる鳥の世界も 
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線路だけつづいているよ毎日を歩いてだけどコンビニはどこ?
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落ち着きがないし姿勢も悪いです 同じこと言う先生と親
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気がつけば 作りし短歌うたが四百首 数多のいいね励みとなりて 
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名も知らぬ草をひきつつふと見れば黄色や白の花の咲きおり
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古希過ぎし 歳重ねるもへこたれぬ  ポンコツなれどなほ夢ありて 
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満々と 水蓄へし青田から アマガエル鳴く季節となりて 
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ゴミ袋越しにぬいぐるみに触れて炉に入れる間が少し遅れる
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顔を見る ただそれだけで いいのかな 義母ははの機嫌に かまわぬ義父ちち
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波の上僕ら辿りし道筋が白く残りてやがて消えゆく
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砂浜に文字書く君は誇らしげ消すな大波もう少しだけ
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ヤギだって苦くて食わない渡せずに終わったカバンの奥の紙屑
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半生の時間をかけて観たいのは君という名の名作映画
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