元気ならないから貸してほしいけど返せるアテもないしやめとく
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8月の末の書店は宿題をやってない子にやさしくて秋
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年一度大事な旅行今週末 愛犬二歳誕生日なの(涙)
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じいちゃんのつくった葡萄つややかだ良かった年も哀しい年も
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白桃とプルーンを前に悩んでる君の瞳にうつる惑星
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ラウンジで好きな武将とニッポンの歴史を語る女優の卵/銀座にて
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漆黒を走る流星お前もか俺も同じだひたすら孤独
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庭に出てボコっと頭に蝉が落ち 夏の終わりを感じた昨夜
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03ではじまる電話番号であなたがここにいないと気づく
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日本にっぽんの 国土を全部 丸洗い 天が決めたか 遅き台風
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大雨が 少し途切れた午前中 洗濯物出す  セミも鳴き出す
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打ち抜いた。街の彩度が高すぎて、 太陽のことを静かにそっと。
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子を産んで2年育てた家を越す 壁のシールを剥がすも愛し
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こないだは「帰るね」と言ったから だから残るの刹那の恋も
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限りない星また星の中一つ僕に向かって光る星あり
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送られた水茄子一つ手に取れば 貴方を愛したあの夏思う
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麦茶煮て残り少ないティーパック一袋買う?答えてよ、夏
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もう何もいるものないししたくない 生きたくないにならないように
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悲しさを密閉容器に詰めたから 苦しいんだって今きづいた
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いつだってぼくらはきっと若すぎる 上手くできないことばっかりで
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六十年ともに過ごした古ラジオ 時代・時代の歌を聴くとも
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気がつけば 外では虫の音楽会 月見団子が恋しくなって
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例えれば台所に立つ母だろう流れに揺らがぬ大岩のごとく
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君言った「ブロックは攻撃」そう思う だからこの今君に捧げる
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家1人テラスでお酒おつまみと 明るいうちから最高日曜
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母の背に追いつき声も変わった君 寝顔は今もあの頃の面影
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姿なく草に潜みてリーリーとひたすら単調あなたはだあれ
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夕立に濡れてないかと心配し あなたは私を思いだすかな?
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サルビアはまた恋をして散ったとて風に舞っても紅を忘れず
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ひさしぶり母さんが降りてきたような夜空の花火あたしはここよ
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