Utakata
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放課レコードさきゃ
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繰り返し 巡る青春の 記憶 もう進めない 戻れもしない
8
白鷺
(
しらさぎ
)
は 行きずり雪を 嫌うから 晩秋、遠い 場所へと消えた
5
着る服が 一枚増える 秋だから 君の心に 触れづらくなる
10
夕凪よ 川面に君が いた刹那 大人びた横顔に 気づいた
7
夕時の 金木犀が 切ないという 感情を 教えてくれた
8
秋風が 二人の間 吹き抜ける 恋の終りが それを許した
8
あの夜の 花火が恋に 飛び火して 君色に燃える 夏の思い出
11
恋みどろ あの夕焼けが 溶けたなら 掴んだ腕も 離れないのに
4
陽炎が 包む彼女の 後ろ背は 夏の終わりを伝える、 揺れる
8
大雲に 消えた真夏の
白烏
(
しろからす
)
別れを惜しむ 言葉も無しに
8
初恋は 入道雲に 重なって 白く燃えるよ 高く大きく
9
君想う 心は春を 梅雨を越え あの雲のてっぺんより 高く
7
今詠める 景色に君が いないから あの頃のこと ばかり詠んでる
13
半袖の 腕に
纏
(
まと
)
わる
夏風
(
なつかぜ
)
に 「暑いね」と言う 相手もいない
14
夏空が こんなに寂しく 見えるのは あの夏の雲が 重なるからか
11
セミがまだ 鳴かないうちに 忘れたい 重たい恋は 夏にはいらない
12
梅雨雨
(
つゆさめ
)
に 君寄りの傘 右肩を 犠牲にもっと ゆっくり歩く
13
−
(
マイナス
)
が ただ概念で あるように 君との夏は もう戻らない
11
切なさに 染まって空は 青くなる 雲の白さが 際立つ五月
12
今君の 肩を抱くのは 誰だろう 誰でもいいか 僕じゃないなら
7
有終の 別れも無しに
涼風
(
すずかぜ
)
の 吹く頃君は
何処
(
どこ
)
かへ消えた
11
時の瀬に 流されて今 初恋は 夏を求めて ただ君を待つ
4
雲高く 積むほど夏に なってゆく ただ寂しくて 独りの夏が
9
陽炎
(
かげろう
)
を
纏
(
まと
)
った君が あの夏へ 消えていくのを ただ眺めてる
9
去年から 来た初夏風に 混ざってる 懐かし君の
仄
(
ほの
)
かな匂い
10
常夏
(
とこなつ
)
の 心は君を もう待たず また新しい 恋を探しに
8
誰にでも 想う心が あるはずで 世界はもっと 優しくなれる
8
一春
(
ひとはる
)
の 終わりを告げる 空の青 四月に置いた 失恋の青
8
君の手の平に 広がる僕の夏 握れず終わる
秋冬
(
あきふゆ
)
と 春
6
新緑や 君が隣にいた頃も こんな緑に 囲まれていた
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