さきゃ
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273

みんな大好きです

巡り行く 季節の中で 幾度も 振り返っては 君を探した
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もう一年 あの春あの日 燃え尽きた 恋にふけりし ノスタルジスト
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ただ雨が 鬱陶しい だけになって 恋の終りを知る 傘の中
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風寒く 遠いの夏 彼の娘 消えず沈まず 彷徨う記憶
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恋の色 真夏の空の 青色に 大きな白を 浮かべたような
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あの春の 二人はきっと 若すぎた まだ一年も 経ってないけど
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立ち止まる 赤信号の 一時ひとときに 降り交う雨が 雪に変わった
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片恋が 舞い散る雪に 溶けてゆく 白にも染まず 透んでいたから
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たそがれが 街ごと二人 かげにして そのまま君を 見失ってく
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行きずりの 人に静かに 恋をする 季節の移ろいが 好きだった
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白雪は やがて桜となり 誰と 別れることも ない春が来る
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考える 言葉の前を 降る雪が 二人をきっと 無言にさせた
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雪の降る 切ない午後に あの頃の 冬を窓から 一人見ていた
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君がいない 冬から逃げた。 その先に 夏は来ないと 分かってるのに
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秋と冬 肌とマフラー その狭間 想いをそっと 閉じ込めている
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白鷺しらさぎは 行きずり雪を 嫌うから 晩秋、遠い 場所へと消えた
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着る服が 一枚増える 秋だから 君の心に 触れづらくなる
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夕凪よ 川面に君が いた刹那 大人びた横顔に 気づいた
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夕時の 金木犀が 切ないという 感情を 教えてくれた
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秋風が 二人の間 吹き抜ける 恋の終りが それを許した
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あの夜の 花火が恋に 飛び火して 君色に燃える 夏の思い出
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恋みどろ あの夕焼けが 溶けたなら 掴んだ腕も 離れないのに
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陽炎が 包む彼女の 後ろ背は 夏の終わりを伝える、 揺れる
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大雲に 消えた真夏の 白烏しろからす 別れを惜しむ 言葉も無しに
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初恋は 入道雲に 重なって 白く燃えるよ 高く大きく
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君想う 心は春を 梅雨を越え あの雲のてっぺんより 高く
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今詠める 景色に君が いないから あの頃のこと ばかり詠んでる
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半袖の 腕にまとわる 夏風なつかぜに 「暑いね」と言う 相手もいない
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夏空が こんなに寂しく 見えるのは あの夏の雲が 重なるからか
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セミがまだ 鳴かないうちに 忘れたい 重たい恋は 夏にはいらない
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