放課レコードさきゃ
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260
君がいない 冬から逃げた。 その先に 夏は来ないと 分かってるのに
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秋と冬 肌とマフラー その狭間 想いをそっと 閉じ込めている
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白鷺しらさぎは 行きずり雪を 嫌うから 晩秋、遠い 場所へと消えた
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着る服が 一枚増える 秋だから 君の心に 触れづらくなる
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夕凪よ 川面に君が いた刹那 大人びた横顔に 気づいた
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夕時の 金木犀が 切ないという 感情を 教えてくれた
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秋風が 二人の間 吹き抜ける 恋の終りが それを許した
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あの夜の 花火が恋に 飛び火して 君色に燃える 夏の思い出
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恋みどろ あの夕焼けが 溶けたなら 掴んだ腕も 離れないのに
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陽炎が 包む彼女の 後ろ背は 夏の終わりを伝える、 揺れる
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大雲に 消えた真夏の 白烏しろからす 別れを惜しむ 言葉も無しに
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初恋は 入道雲に 重なって 白く燃えるよ 高く大きく
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君想う 心は春を 梅雨を越え あの雲のてっぺんより 高く
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今詠める 景色に君が いないから あの頃のこと ばかり詠んでる
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半袖の 腕にまとわる 夏風なつかぜに 「暑いね」と言う 相手もいない
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夏空が こんなに寂しく 見えるのは あの夏の雲が 重なるからか
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セミがまだ 鳴かないうちに 忘れたい 重たい恋は 夏にはいらない
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梅雨雨つゆさめに 君寄りの傘 右肩を 犠牲にもっと ゆっくり歩く
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切なさに 染まって空は 青くなる 雲の白さが 際立つ五月
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今君の 肩を抱くのは 誰だろう 誰でもいいか 僕じゃないなら
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有終の 別れも無しに 涼風すずかぜの 吹く頃君は 何処どこかへ消えた
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時の瀬に 流されて今 初恋は 夏を求めて ただ君を待つ
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雲高く 積むほど夏に なってゆく ただ寂しくて 独りの夏が
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陽炎かげろうまとった君が あの夏へ 消えていくのを ただ眺めてる
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去年から 来た初夏風に 混ざってる 懐かし君の ほのかな匂い
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常夏とこなつの 心は君を もう待たず また新しい 恋を探しに
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誰にでも 想う心が あるはずで 世界はもっと 優しくなれる
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一春ひとはるの 終わりを告げる 空の青 四月に置いた 失恋の青
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君の手の平に 広がる僕の夏 握れず終わる 秋冬あきふゆと 春
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新緑や 君が隣にいた頃も こんな緑に 囲まれていた
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