赤珠
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投稿数
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秋雷や 川崎の馬場 ぬかるみて 人も足場を また取られたり
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また行けず 行くと決めてた 大磯に 幾度夏来て 共行く者なし
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涼風が 朝夕吹きし 長月に されど酷暑は 未だ腰据え
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長月の 嵐吹き荒れ 東京も 我は金策 集めに惑い
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いつでもと 夢持て歌う 幸夫翁 長月の朝 往くを惜しむ
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八月も 残り三日なる 炎天下 最後に海を 見に行きたるや
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愛おぼを 最初にカバーす 二代目よ 智ちゃん奪う 癌恨む夏
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不合格 狭き門なり 火の設備士 されどならねば  我が家の危機よ
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半纏を 脱いで家路に 帰りゆく 夏祭り終え 白ダボ揺れて
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行きつけの 麺屋月末 閉める也 あわてて入る 夏の哀しき
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夏祭り よりによっての 嵐中あらしなか 早き空晴れ 我願いたり
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楼閣タワマンが できて久しの 盆踊り 嵐の神の 諌めなりしか
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プールなく 涼みもなきし 我が母校 今も悔いたる あの校通いを
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夏祭り 準備そなえ始める 月曜日 宗派違いの 我が身を惜しむ
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イチバンと 叫ぶ闘士ホーガン 天に往き ドナルドくか 盛夏の悲報
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巷では 夏休み来て 生徒見ず 朝のラッシュにも 姿少なきか
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想い人 今頃いかに しているか 七夕過ぎの 熱夜に想う
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七夕の 浴衣纏いし 夫婦めおと見て 我には未だ 伴侶なきかな
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帰り道 窓の外見る 黒き雲 線状降水帯スコール降ると 家路を急ぐ
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電車待ち 跨線橋下 熱波避け 待ちても来ざる 苛立ち覚え
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空梅雨も 空見上げれば 雲黒し 梅雨は未だに 明けてはおらず
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今年初 東のみやこに 熱波襲いし 未だ水無月 盛夏を憂う
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空白く 我が周りに 纏わりし 湿り気感ず 梅雨入り前に
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天よ何故 ミスターの召し 遅れたる 氏の晩年は 身体動けじ
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薫風は 長嶋翁を 天に呼び ディマジオやメイズ さぞ待ちたるや
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苦労人 ダービー勝ちて 涙落ち 重傷の苦 報われたるか
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占いを 見て感ずる 我が未来 闇夜の中で 綱渡るごとし
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試験前 仕上げ行う 我が身には 不眠と焦り 春終しゅんしゅう惑う
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春終わり ぐずつく空を 見上げたる 今年の梅雨は いささか早し
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皐月下 三十度なる 昼下がり 軒下借りて 踏切を待つ
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