Utakata
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赤珠
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師走端 我聞きたるは ミポリンの 歌声耳に 一年過ぎ感ず
9
資金繰り 危機と聞かされ 慌てたる 我が物売りて 手放す初冬
7
サブカルを 梨園に広めし 亀蔵丈
一酸化炭素
(
シビレガス
)
襲い 惜しむ晩秋
8
また
一歳
(
ひとつ
)
歳をとりたる 我が身かな 初冬の風に 節々痛む
17
我ミスを 犯して今は げんなりと 木枯らし吹きて 日々悔いて居り
12
夜八時 シーリング切れ 慌て買い ヤマダで買いて いと感謝せり
7
また落ちる 資格の試験に 我嘆き 傾向まるで 成長せずと
8
父逝きて 早一年が 経つ秋も 我繁忙と 機会合わざり
14
猫舌の 我には厳し 温珈琲 冷やしが終わる 自販機見据え
10
盛秋や 自販機の茶 ホットなり 冬の近づき 少し感ずる
9
十一°C 今月端は 半袖も 下がる気温に ダウン出したり
13
霜降の 前に気温が 下りたり キャメルの上着 駅で多々見る
12
朝風が 冷たくなりし 神無月 半ば過ぎれば 寝間着も厚く
16
八丈に
台風
(
あらし
)
襲いし 神無月 盛秋の気は 十日ずれたる
8
中秋は 雲厚き中 狭間見ゆ
満月
(
みつき
)
を見上げ 我が
希望
(
のぞみ
)
願ふ
12
またしても 凱旋門に 馬挑み 返り討ちなる ロンシャンの秋
8
院政の 予感抱きし 新総裁 秋の早苗の 背に麻生え
14
生田の地 試験行なう 丘の上 初秋の風は 我を
援
(
たす
)
くか
10
長月の
終
(
つい
)
に行なう 大神輿 もはや合わせよ 夏祭りとや
9
空青し されど予報は 雷雨なり 秋分の空 我には分からじ
8
秋雷や 川崎の馬場 ぬかるみて 人も足場を また取られたり
10
また行けず 行くと決めてた 大磯に 幾度夏来て 共行く者なし
10
涼風が 朝夕吹きし 長月に されど酷暑は 未だ腰据え
9
長月の 嵐吹き荒れ 東京も 我は金策 集めに惑い
6
いつでもと 夢持て歌う 幸夫翁 長月の朝 往くを惜しむ
10
八月も 残り三日なる 炎天下 最後に海を 見に行きたるや
12
愛おぼを 最初にカバーす 二代目よ 智ちゃん奪う 癌恨む夏
8
不合格 狭き門なり 火の設備士 されどならねば 我が家の危機よ
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半纏を 脱いで家路に 帰りゆく 夏祭り終え 白ダボ揺れて
9
行きつけの 麺屋月末 閉める也 あわてて入る 夏の哀しき
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